いつの頃からか、各地でおみくじを引くのが旅行の楽しみのひとつになっていましたが、気がつくと家に持ち帰ったおみくじがたくさんたまってしまっていました。
神様のお告げともいわれているおみくじを、そのままゴミとして捨てるのには抵抗があるし、どう処分すれば良いのかわからず、よく行く神社の宮司さんに、おみくじの正しい処分方法を教えてもらったことがあります。
当時の私と同じように、おみくじをどう処分すれば良いのがわからず困っている方のお役に立てればと思い、教えてもらったことや、自分で調べたことを記事にしてみました。
おみくじを処分する方法とタイミング
おみくじは結んだほうが良いの?それとも持ち帰る??
おみくじを引いた後、どうしていますか?一般的なイメージとしては、
- 悪いことが書いてあったら神社の所定の場所などに結び
- 大吉などの良い結果だったら持ち帰る
というものではないでしょうか。
凶などのおみくじを神社に結んで帰るということには、神様に凶を吉に変えてもらいたいという願いが込められているようですが、本来はこの結ぶという行為には、
神様との縁を結ぶという意味合いがあるんですよ。
そのため、どのような結果であっても、
神社におみくじを結んで帰るという行為に問題はないようです。
しかし、おみくじは神様から送られた言葉です。
おみくじに書かれていることには、自分が進むべき道というものが記されています。
凶や大吉などの結果だけに注目するのではなく、書かれている内容を隅々まで読み、それに従って行動することこそが運気を上げたり、願いを叶えたりするために必要なことなのです。
そのため、良い結果だったとしても悪い結果だったとしても
持ち帰って時々読み返すことが大切なんです。
ですので、おみくじを結ぶのはいつが良いかと言うと
おみくじを結ぶタイミング
おみくじを結ぶのは、次のおみくじを引くタイミングがベストです。
新たなおみくじを引くときに、古いおみくじを持って行き結ぶというのが、正式なマナーのようですよ。
次は処分の方法です。
古いおみくじを処分する方法
おみくじの有効期限は、その願いが叶う時までと言われています。
願いが成就したり、新たなおみくじを引く時には、新たな願いを叶えてもらえるように、古いおみくじは処分したほうがよさそうです。
詳しい有効期限についてはこちらで詳しくご紹介しています。
>>> おみくじの有効期間はいつまでなのか?基本といろんな考え方を解説
引いた神社で処分
前項でご紹介したように、
古いおみくじを処分する際には、引いた神社に持って行き結ぶことが一番良い方法です。
しかし、遠方で引いたおみくじの場合、それは難しいですよね。
そのような時には、近くの神社に返納することもできるんですよ。
近くの神社で処分
返納方法は、年末年始などによく見かける『お焚き上げ』と書かれた箱や『古神札納め所』に入れるだけ。
これらは、本来は古くなったお札やお守りなどを入れるものなのですが、おみくじを入れることもできるんです。
他人から貰ったおみくじや、元カレや元カノと一緒に引いた、消してしまいたい過去のおみくじなんていうものも、ここに入れて処分してもらうとよいですよ。
ひとつだけ気をつけたいことは、
- 神社で引いたおみくじは神社に!
- お寺で引いたおみくじはお寺に!返納するということ。
神社では神様を祭り、お寺では仏様を祭っています。混同することのないようにしましょう。
家の近くで済ませるのではなく、やっぱり引いたところに返納したいという人もいますよね。
そのような人のために
郵送で送る
郵送で受け付けてくれるところもあるようです。直接その神社やお寺に問い合わせてみてくださいね。
そして、最後は家でしょぶんすることもできます。
家で処分する
どうしても家で処分しなければいけない場合には
和紙に塩とおみくじを包み、感謝の気持ちを込めるというお清めをしてから捨ててください。和紙がない場合には、ビニール袋などで代用してもよいそうです。
また、おみくじなどについている縁起物の5円玉は、そのまま普通に使っても問題はないようですが、いただいた神社などにお賽銭としてお返しするのがよいかもしれませんね。
【季節の豆知識】おみくじの結び方や正しい処分方法ご存知ですか?
家に持ち帰ったおみくじの保管方法
ここまでおみくじを処分するタイミングや、その方法についてご紹介してきましたが、では持ち帰ったおみくじを処分するまでの間、どこにこのように保管すればよいのでしょうか。
おみくじは神聖なものなので、雑に扱うようなことは避け、大切に保管しておきたいですよね。
しかし、願いを成就するために、おみくじを持ち帰り
「時々見返してお告げに従って行動することが必要」ということを考えると
神棚にお祀りしたり、引き出しの奥深くに保管したりしておくというのは、少し違うような気がしてきませんか。
持ち帰ったおみくじは、お財布や鞄の中に入れていつも持ち歩き、判断に困るような場面に出くわした際に、いつでも読み返して参考にするのがよいようです。
何度も読み返していると、擦れたて傷んでしまう可能性があるので、
小さなフィルム袋やカードケースなどに入れて持ち歩くのがオススメですよ。
おみくじを入れておくお財布や鞄の中は、いつも綺麗にしておきましょうね。
また、もし家におみくじがたくさんある場合には、
最新のものを持ち歩き
それ以外の古いものは神社に返納するまでの期間、神棚などで大切に保管するようにしてください。
おみくじに関する知識
参拝の方法は神社によって異なる
神社仏閣に訪れた際に、
おみくじを引くときには、必ずお参りを済ませてから引くようにしましょう。
その際、お参りの仕方が神社とお寺で違うことは、ご存知の方も多いでしょう。
神社では手をたたき、お寺では手をたたかないというのが一般的ですよね。
では、神社では、何回手をたたいていますか?
神社の拝礼の方法は神社によって違うんですよ。
【伊勢神宮の場合】
拝礼は『二拝・二拍手・一拝』。
二拝 :深く二回お辞儀する
二拍手:二度柏手を打つ
一拝 :深くお辞儀する
【出雲大社の場合】
拝礼は『一拝・祈念・二拝・四拍手・一拝』。
一拝 :深くお辞儀する
祈念 :拝と同じように深いお辞儀をして感謝の気持ちを伝える
二拝 :深く二度お辞儀する
四拍手:四度柏手を打つ
一拝 :深くお辞儀する
神社本庁によると、多くの神社では伊勢神宮と同じような『二拝・二拍手・一拝』を拝礼作法が一般的としていますが、
出雲大社のように異なる場合もあるので、それぞれの神社仏閣の作法を確認してからお参りするようにしましょう。
神社仏閣の詳しい参拝方法はこちらで確認してみてください。
>>> 神社仏閣の正しい参拝方法と最適な参拝時間を解説!おみくじ情報も!
おみくじは左手で引く
おみくじを引く時には、
教えて欲しいことを頭に思い浮かべながら引くのが正しい引き方と言われています。
その際、できれば左手で引くのがベストな方法なんです。
左手は、『受ける手』とされています。きっと、欲に惑わされない純粋なメッセージを引き寄せてくれるはずですよ。
◎おみくじを引く回数やタイミングはこちらで詳しく説明しています。
>>> おみくじを引く回数とタイミング&文言の意味!疑問解消します!
まとめ
神社仏閣を訪れた際に、ついつい引いてしまうおみくじ。
しかし、持ち帰ったおみくじの保管や処分の仕方がわからず、悩んでいる人も多くいるようです。
今回は、一般的な返納方法をご紹介しましたが、おみくじを結ぶことを禁止している場所や、お焚き上げの箱や古札納め所を設置していない神社などもあります。
困った時には、直接宮司さんや住職さんなどに相談してみてくださいね。
古いおみくじは、いつまでも持っていないで神社仏閣に返納しましょう。
一番新しいおみくじが、これから進むべき道への手助けをしてくれるはずですよ。
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