お願い事や悩み事があると引きたくなるおみくじ。
また、初詣や旅先で神社仏閣巡りをした時にも引きたくなりますよね。
最近では毎年の初詣や旅先での神社仏閣巡りだけでは飽き足らず、近所の神社やお寺にも時間があれば立ち寄るようにしています。というのは、とても気持ちが落ち着くんですよね。
そんな折にもおみくじを引いたり、仕事の休み時間などにはネットで引けるおみくじを活用させてもらってます。
以前は大吉が出ると喜び、凶が出ると落ち込み、と単純に受け取っていましたが、内容をよく見てみると凶でも希望が持てたり、大吉でも微妙だったりする事に気が付きました。
しかも「大吉は凶より怖い」という説もあると聞いて「大吉が一番良いのではないの?」と不安になり、吉凶と内容のどちらを重視すべきか、今後のおみくじライフのためにも調べてみました。
おみくじの良い順番とは?
縁起の良い順番
まず、おみくじで縁起の良い順番を調べてみました。
一般的な、5段階、7段階、 多めの12段階、17段階
【5段階】
・大吉→吉→中吉→小吉→凶
【7段階】
・大吉→吉→中吉→小吉→末吉→凶→大凶
・大吉→中吉→小吉→吉→末吉→凶→大凶
【12段階】
・大吉→吉→中吉→小吉→半吉→末吉→半小吉→凶→小凶→半凶→末凶→大凶
・大吉→中吉→小吉→吉→半吉→末吉→半小吉→凶→小凶→半凶→末凶→大凶
【17段階】(伏見稲荷など)
・大大吉→大吉凶後→大吉→凶後吉→末大吉→末吉→向大吉→吉→中吉→小吉→小凶後吉→後吉→吉凶未分末大吉→吉凶不分末吉→吉凶相→吉凶相交末吉→吉凶相央
何が良いのか悪いのか混乱しますね。(汗)
しかし、
- 吉と中吉が入れ替わる等、順番が前後するケースや
- 12段階、17段階もあるケース
- 吉凶判断ではなく神様のお言葉のみのケース
等、神社やお寺によってかなり異なるので、気になる方は確認してから引くのが良いかもしれません。
内容について
次に内容について調べてみました。
こちらも神社やお寺によって異なりますが、
全体的な運勢の他、金運、恋愛、縁談、学問、商売、出世、失せ物、旅行、転居、待ち人、健康
といった生活全般に関する項目の運勢が書いてある事が多い様です。
吉凶と内容、どちらを重視すべきか?
さて、本題の「吉凶と内容のどちらを重視すべきか」ですが、いろんな神社やお寺に聞いてみたところ、
吉凶だけで判断するのではなく内容を神様からのメッセージとして真摯に受け止め日々の指針とするのが良い、という回答が多かったです。
例え大吉であっても「今が運勢のピーク。この先は下がる一方」という内容の場合もあるし、凶であっても「今が一番底だが、これから運気が上がる」という内容の場合もある。
大吉で内容も良かったとしても油断したり高慢な態度でいたりすると運気が下がり凶に転じてしまう事もあるし、凶でも神様からの有難いお言葉として心に留め、謙虚に日々精進する事で運気が好転する事もあるとの事。
油断しないという意味合いから、江戸時代には大吉なのに生死に関わる様な悪い事が書いてあるおみくじもあったそうです。こういった話が「大吉は凶より怖い」という説に繋がってくるのですね。もしも私が大吉を引いてそんな内容だったら、と思うと本当に怖いです。
その他、「おみくじ」の、いろんな意味はこのページへ
おみくじを引く時の心構え
また、神様、仏様にお尋ねしたい内容によってもそれぞれ意味合いや受け取り方が変わってくると言われています。
例えば就活について神様、仏様にお尋ねしたい人は
- 面接は上手くいきますか?
- 希望の会社に入社できますか?」
- 恋愛に悩んでいる人は「結婚できますか?
- 素敵な人と出会えますか?
という様に
お尋ねしたい内容を具体的に思い浮かべながらおみくじを引き
おみくじを引いたら就職や商売、恋愛や縁談、待ち人といった関連する項目を見ます。
引いたおみくじが凶だったとしても「就職→やすし」だったとしたら、就活中の人にとっては良い内容、大吉でも「待ち人→さわりあり」だったら出会いを求めている人にとっては精進が必要な内容、というわけです。
おみくじの豆知識
「おみくじは吉凶よりも内容重視!」と結論が出ましたが、その内容が面白いおみくじや恐ろしいおみくじがあります。
内容が面白いおみくじ
面白い内容のおみくじといえば、大阪にある布忍神社の「恋みくじ」です。ここのおみくじの内容はインパクト大!「人は見かけ」「いやなら辞めたら」「出会うときは出会う」「さよならはあまりに急」「愛は速攻」等々・・・。
吉凶ではなく内容をきちんと見て欲しい、という思いからこの様なおみくじになったとの事ですが、斬新すぎてどの様に受け止めたら良いのか悩んでしまい結果的に心に深く刻み込まれるので、日々の指針になる良いおみくじです。
恐ろしいおみくじ
反対に恐ろしい内容のおみくじで有名なのが浅草寺のおみくじです。
ここは凶の割合が30%と他の神社仏閣に比べ非常に高いので凶を引きやすいのと、大吉でも内容が厳しいので有名です。
ちなみに私も浅草寺で5回おみくじを引きましたが凶が4回、末吉が1回、内容も「願望叶いにくいでしょう」「病気おぼつかないでしょう」等々、散々でした。
浅草寺のおみくじ程辛口で厳しい内容のおみくじはないだろうと思っていたら、同じくらい恐ろしい内容のおみくじを発見!それは静岡県袋井市にある法多山尊永寺です。
一部で「社交辞令をしないおみくじ」「ドSのおみくじ」とも言われているこのおみくじも浅草寺と同じく凶の割合が30%なので、凶も引きやすく内容も「生死甚だ危うし」「悦びごとなし」等々、厳しい内容だそうです。
凶を引きそうで恐ろしいですが「凶はこれ以上悪くならない」とポジティブに考えたら、人生の指針になり得るすごく良いおみくじだと思います。
おみくじの起源
そもそもおみくじの起源は、神社仏閣で吉凶を占ったり、国の祭政や後継者を選ぶ時に神様の意思を占ったりするために引いたクジと言われ、今の様な個人に向けたものになったのは比叡山延暦寺の元三大師が始めた観音様が授けた慈悲深いお言葉を授かる「元三大師みくじ」が発祥と言われています。
その時代から吉凶を占うのはもちろんですが「どちらが良いか、どうしたら良いか」を神様や観音様にお尋ねし有難いお言葉を頂くためにおみくじを引き、その内容を日々の指針にしていた様です。
それがおみくじの精神であり、その精神が現代にも受け継がれていると考えると、やはり吉凶ばかりに囚われず、神様から頂く有難いアドバイスとして内容を重視し日々の指針として精進していくのが正解といえそうです。
まとめ
おみくじを授かる人、お尋ねしたい事によって、受け取り方や結果が変わるおみくじ。
吉凶に一喜一憂する事なく、内容を良く読んで自分にとって良いのか悪いのかをしっかりと見極め、どんな結果でも奢らず油断せず謙虚に日々を過ごす事で、あなたの人生がより良いものに変わっていくかもしれません。
手軽に引けるけれど奥深い、そんなおみくじを引いて、楽しいより良い人生にしましょう!