子供のことを考えて、手間暇かけて作ったものは大して食べず。
出来合いのものやカレー、ハンバーグなどはおいしいとパクパク食べる子供達。
「子供達がおいしいと食べるならまぁいいか」と、いつしか子供達の喜ぶものばかり食卓に並べてしまっていたのは我が家だけでしょうか?
食べ物は家族の健康や、子供の成長に大きな影響を与えます。
とは、わかっているものの、ほんとのところはどうなんだろう?
このままじゃいけない!とあれこれ考えていたら、ふと、固い食べ物が良いのではないかなとお煎餅片手に思いました。
現在の食生活は変化して、あまり固い食べ物をたべる機会が減っているように感じましたので、固いものを食べる効果について、調べてみました。
固い食べ物を食べると身体に良い!
固い食べ物を食べることは、身体にとっても良いんです!
大人にも子供にも良い影響を与えるのですが、今回は主に子供の身体に良いことを紹介していきますね。
成長期の子供の身体に良いこと
顎が広く発達し歯並びが良くなる
固い食べ物をしっかり噛んで食べることで顎が広く大きく発達します。
それによって、歯が生えるスペースがしっかりと確保でき、歯並びが良くなるのです。
同じ歯の数でも、未発達の狭い顎の中だと、歯が窮屈で納まりきれない歯ができてしまうため、歯並びが悪くなります。
顎の大きさは、遺伝や先天的要因に決定される部分が大きいと最近の研究でわかりました。
顎の大きさは変化しないですが、よく噛むことで顎の骨が丈夫に成長します。
体が未発達なうちに意識的によく噛む習慣をつけることは、子供の歯にとても良い影響を与えます。
親にとって、子供の歯並びは虫歯と同じくらい気がかりなことです。
我が家も固い食べ物を意識的に出すようになってから、子供はしっかりと噛む回数が増えてきたことが見てとれます。
虫歯を予防し歯を強くする
固い食べ物をよく噛んで食べると、唾液がたくさん出ます。
分泌された唾液は、消化吸収を助けてくれたり、カルシウムと結びつき歯を強くしたりする作用があります。
更に口の中をきれいにし、口内ウイルスの繁殖を抑えて虫歯予防にもなります。
乳歯のうちに虫歯ができてしまうと、永久歯にも影響が出ますので、小さな子供を虫歯にさせて、歯医者に連れて行かないで済むように注意してあげましょう。
そうならないためにも、毎日の歯磨きとともに唾液でお口の中をきれいに保つことが大切です。
子供の肥満を防止する
固い食べ物をたくさん噛むことで、満腹中枢が刺激され満腹感が得られます。
満腹感が得られれば、食べすぎを防ぐことができます。
甘いおやつの出番も減ります!
実際我が家は、少しずつ固い食べ物を取り入れるようになってきてから、おやつの質は良くなり量が減りました。
その上、遊びに集中しておやつの時間を忘れることもたまにあり、ビックリです。
昨今、子供の肥満や糖尿病などが増えていて他人事ではありません。
昔と今の食生活の変化によるものだと割りきらず、今出来ることから実践していくことで効果は現れると身をもって実感しています。
脳を発達させる
固い食べ物をしっかり噛む度に、脳に流れる血液の流れが活発になり、脳が刺激され発達します。
頭が良くなる?(笑)
心が安定して集中力が高まる
固いものをよく噛んで食べると、脳内に緊張を和らげる物質が増え、緊張感やストレスが抑えられリラックスするので、心が安定します。
それにより平常心で物事に対処できるため、集中力や記憶力が高まります。
社会現象となりつつあるキレる子供達!
固い食べ物をたくさん食べていた昔と比べ、現代は柔らかいものが大量にあるため、食生活の変化が影響を及ぼしていると言っても過言ではないでしょう。
表情豊かに言葉の発音も良くなる
固い食べ物をよく噛んで食べることで顎や頭蓋骨全体が刺激され、バランスよく成長します。
表情筋や口の周りの筋肉も連動して動き鍛えられるので、表情は豊かに言葉の発音もはっきり出てくるようになります。
強い体を作る
固い食べ物をゆっくりよく噛むと、血液の循環が良くなり体がポカポカになります。ということは、体温が上がり免疫力がアップするということ。
病気をしない元気な強い体を作ります。
姿勢が良くなり運動能力も高まる
固い食べ物を噛むということは、首筋・胸・肩・背中にある12種類×左右2個ずつ計24個の筋肉を動かして下顎を動かすことです。
正しい姿勢でないと下顎は正しく動かせませんので、よく噛むことで自然に姿勢が良くなり、筋肉が正常に作用します。
その結果、運動能力も高まります。
大人も子供もすぐ実践! 身につけたい良い習慣
固い食べ物をよく噛むことが大切だとわかりました。
ここでは、より効果を得られるよう誰にでも当てはまる良い習慣を紹介していきます。
◎正しい姿勢で食べる
正しい姿勢が噛む力を強くします。
正しい姿勢とは・・・
- 背筋を伸ばして、椅子に寄りかからない程度に座る
- 体は真っ直ぐ前を見て、テーブルとお腹はくっつけず少しあける
- 足を揃えて足の裏をしっかり床につける
- お茶碗やお皿をしっかり持って、正しいお箸の使い方で食べる
うちの年中さんが、食事中に体を斜めにしてみたり立って食べたりする時期がありました。
注意しても聞かず続けていたのですが、よくよく見てみると可動式の子供の椅子の足の台の高さが合わず、足がきちんとついていなかったからでした。
小さい時のままでいたため、足元が窮屈で居心地が悪かったようです。
悪かったなと反省したと同時に、両足が床につくことの大切さを改めて痛感しました。
◎ゆっくりよく噛む
一般的に、一口食べるのに30回位を目安に噛むことが推奨されています。
その都度数えるのは非常に難しいので、いつもならこの位で飲んでしまうかなという所で最低10回は追加して噛んでみることから始めましょう。
子供に言ってもなかなか言うことを聞いてくれないので、そんな時はゲーム感覚でやってます。
こんな感じに
「どっちが早く30回噛めるか競争ね~」などと持ちかけると、子供は楽しそうに参加してきます。
では、実際に固い食べ物はどんなものがあるのか、おすすめを挙げてみますね。
固い食べ物のジャンル別おすすめ
固い食べ物 おやつのおすすめベスト3
第1位 するめ
固い食べ物といえば、おなじみですね。
するめは、イカの内臓を取りのぞいて乾燥させた加工食品で、たんぱく質やビタミン、ミネラルなど栄養素も多く含まれた上に、ローカロリー食品!
噛めば噛むほどおいしくなり、病みつきになります。
第2位 堅焼き煎餅
お米を原料とした、昔ながらの煎餅。
よくおばあちゃんと食べました。
昔ながらの手法で作る煎餅は、噛み応えもあり、やさしい甘さも魅力的です。
第3位 干し芋
さつまいもを蒸して乾燥させることで甘みが凝縮された干し芋。
食物繊維やビタミン、カリウムなど栄養素も多く含まれます。
さつまいもの甘さが口に広がりおいしいですし、腹持ちもいいのでおすすめです。
固い食べ物 ご飯メニューのおすすめベスト3
第1位 フランスパン
小麦粉、塩、水、イーストのみで作られるフランス発祥のパン。
固い噛み応えが魅力的で、砂糖不使用ですので肥満防止にはもってこいです。
我が家では、軽くオーブンで焼いてサクサク感を楽しんでいます♪
第2位 イカ・タコのお刺身
おいしい白米にピッタリのメニューです。
噛むほどにうま味成分が出てきて、満腹感も得られます。
第3位 乾パン
今の乾パンは、昔の乾パンに比べとても美味しくなっていますので、普通の食事としても十分食べられますよ。
また、非常食として、備えてあるなら、賞味期限の切れないうちにお召し上がり下さい。
その他、噛み応えのある食材を挙げてみますね。
噛む回数を増やせる食材
普段の料理に取り入れてみてはいかがですが?
こちらは、我が家で実践して子供も食べてくれたものになります。
- 栗
- たけのこ
- わかめ
- レンコン
- ごぼう
- りんご、
- いも
- 大豆
- 黒豆
- こんにゃく
- たくあん
- 切り干し大根
- ししゃも焼き
まとめ
固い食べ物をよく噛むと、良いことがたくさんあることは、漠然(ばくぜん)とはわかっていたものの、具体的な知識としてはありませんでしたので、楽しみながら勉強できるいい機会になりました。
家族の健康はママの願いでもありますよね。
元気で健康に毎日楽しく過ごせるように、是非固い食べ物をご家庭で取り入れてみて下さい。
子供を持つ親として、この記事が少しでもお役に立てば嬉しいです。