秋が深まってくると、街や山の木々も彩りが一層鮮やかになってきます。
その中でも、イチョウの金色の葉は誰もが一度は印象深く思ったことがあるでしょう。
そんなイチョウですが、その美しい姿の他に、楽しみ方がもう一つあります。
そう、ぎんなんです。
旬になると、スーパー等でも売っているのをよく見かけますし、イチョウの木から直接収穫したものを調理するのも季節を感じられて良いですよね。
私もよくぎんなんを炒って楽しむのですが
- 上手く調理できない
- 炒ると殻が飛び散ってしまう
- 調理法がわからない
という声もよく聞きます。せっかくの季節の贈り物です、美味しくいただきたいですよね。
そこで、ぎんなんの一番シンプルな食べ方である「フライパンで炒る方法」を解説していきます。
ぎんなんをフライパンで失敗せずに炒る方法
ぎんなんを美味しく調理する、最もメジャーな方法は、炒って食べることです。
しかし、フライパンで炒ると
- 焦げ付いてしまう
- 殻が爆発してしまう
といったトラブルも起こりがちです。まず、基本的な炒り方についてみていきましょう。
基本的な炒り方
フライパンで炒る場合、「殻を割らずにそのまま炒る方法」と、「殻を少し割ってから炒る方法」があります。
どちらも、基本的な方法は同じです。
- フライパンにぎんなんを並べる
- 油を引かず、弱火~中火で、ゆすりながら炒る
- 約10分炒り、殻がある程度焦げてきたら完成
とってもシンプルですね!
フライパンで上手に炒るためのポイント
調理法がシンプルだからこそ、上手に炒るためのポイントがあります。
ポイント1 火加減
基本的に弱火~中火でじっくり炒ります。
フライパンをゆすりながら、均等に火を通していくのがポイントです。強火にしてしまうと、必要以上に焦げ付いたり焼きむらができてしまったりします。
また、炒りすぎると水分が飛びすぎてぱさぱさになってしまうので、こちらも注意が必要です。
ポイント2 塩を加える
そのままの味もおいしいのですが、塩を加えると一層風味が深まります。
お好みで試してみてくださいね。
ぎんなんを炒る際の注意点
ぎんなんをフライパンで炒る際、注意点がいくつかあります。
殻が飛び散る
いくら注意をしていても、殻が爆発して割れて飛び散る可能性がありますので非常に危険です。
一番の予防法は、あらかじめ殻を軽く割ってくことです。
こんな便利なものがありますよ。
私は、梅干しの種も好きなので年中割って食べています。(笑)
その他には、飛び散らないようにフライパンに蓋をする事も重要です。間違って目に飛び込んできたら、大変なことになりますよ。
フライパンで炒る方法を紹介してきましたが、こんなアイテムも使いやすくて便利ですね。
コーヒーや炒り豆など銀杏以外にも使えますのでコスパは良いですよ。
殻が割れないこともある
いい感じに焦げ目がついてそろそろ食べごろ…という時になっても、殻が割れない可能性もあります。
そんな時は意地になって割れるまで炒るのではなく、炒るのを切り上げて下さい。殻が割れていなくても中身は食べごろです。
冷めると殻がむきにくい
炒りたてのぎんなんはとても熱くなっています。しかし冷めるまで待ってしまうと、固くなって殻が剥きにくくなってしまいます。粗熱が取れたら、温かいうちに殻を剥いてしまいましょう。
殻が割れなかったときには…
フライパンで炒る過程で、殻が割れなかったぎんなんはどうしたらいいのでしょうか。
前項目でも書いた通り、殻は割れていなくても中身は食べごろです。粗熱をとった後、火傷に注意しながら殻わり器やペンチ等で割って中身を取り出しましょう。
次は、ぎんなんをフライパンで炒るメリットをおつたえします。
ぎんなんをフライパンで炒るメリット
ぎんなんをフライパンで炒るメリットは、どこの家にもある「フライパン」と「ガスコンロ」があれば簡単にできることが挙げられますが、それ以外に
火加減調整が簡単にできる
一番のメリットは、目で様子を確認しながら火加減を調整できることです。
電子レンジ等では火力の微調整が難しいですが、フライパンなら都度の微調整が可能です。
ふっくらと仕上がる
弱火でじっくりと火を通すことで、水分が奪われすぎてぱさぱさになるのを防ぎます。
固くなりすぎず、より風味を残すことができます。
ぎんなんをフライパン以外で調理する方法
ぎんなんを調理する方法は、フライパン以外にもあります。
それは次の2つ
- 電子レンジ
- オーブンとスター
電子レンジ
お手軽なのが、電子レンジです。
方法は、厚手の封筒を用意し、中に殻ごとぎんなんを入れます。(ぎんなん同士が重ならない程度の量にしましょう。)そして封を何度かしっかりと折り閉じます。閉じ方が甘いと、はじけた銀杏が飛び出して危険です。
封筒を電子レンジに入れ、500Wで2分ほど加熱すれば出来上がり。
殻がはじける音がし始めたら、よいころ合いです。封筒から取り出したあとは、もろくなった殻を火傷に気を付けながら手で剥いて下さい。
◎こちらのページで詳しく説明していますのでよろしかったらどうぞ
>>> 銀杏の美味しい食べ方は電子レンジで失敗なし!超簡単な方法をご紹介
オーブントースター
オーブントースターも、とても簡単です。殻を少し割り、オーブントースターで10分ほど加熱して下さい。おいしそうな焦げ目が見えてきたら、完成です。
電子レンジもオーブントースターもお手軽ですが、オーブントースターの方がややふっくらして風味があるように感じられます。
電子レンジだとどうしても余計に水分が飛んでしまうので、加熱のし過ぎには特に注意が必要です。
最後に、ぎんなんは食べるのに注意が必要な食べ物なんです。
食べすぎには注意!
美味しいからついついたくさん食べてしまいがちですが、食べすぎには注意が必要です。
あまりに食べすぎてしまうと、中毒症状として下痢や嘔吐を起こすことがあります。
特にお年寄りや小さな子供は症状が重くなりがちです。
推奨されている一日の摂取量は、大人で30個、子どもで5個程度のようです。
警戒しすぎる必要はありませんが、食べる量に気を付けていれば大丈夫ですよ。
◎こちらのページで詳しく説明していますのでよろしかったらどうぞ
>>> 銀杏の美味しい食べ方は電子レンジで失敗なし!超簡単な方法をご紹介
まとめ
ぎんなんは、スーパーではもちろんイチョウの木から直接収穫できてしまうような、とても身近な食材です。でも、あまり家庭で調理する機会のない食材でもあります。
ここまで記事を読まれたということは、ぎんなんについて、何らかの関心のある方でしょうから、この記事を参考に調理してみて下さい。
こんなにも簡単な方法で美味しく季節の味を楽しめる食材はあまりないと思います。それが、ぎんなんの魅力でもあります。
まだ、ご自分で調理したことのない方、上手く調理できなくて悩んでいる方も、是非今回の記事を参考にして、美味しいぎんなんを味わって秋を感じて下さい。