アフタヌーンティーの正しい食べ方!知っておこう!大人のマナー

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みゃあちょこ
先日、学生時代の友人と一緒に、ホテルのラウンジでアフタヌーンティーをいただいてきました。

数年前に、アフタヌーンティーの存在を知ってから、一度は行ってみたいと思っていたのですが、家事や仕事に追われる毎日で、なかなか機会がなく、半分諦めていました。

しかし、数年ぶりに友人と会えることになったので、この機会を逃してはいけない!と、思いきって初体験しちゃうことにしたのです。

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アフタヌーンティーと聞くと、『上流階級』のイメージがありませんか?「行ってみたいけど、ちょっと敷居が高いかも…」なんて考えている人もいるのではないでしょうか?

実は私も、予定を立てた後に不安になり、事前に服装や食べ方などのマナーを念入りに調べました。

当日、席に座ってからも、しばらくの間はドキドキしていましたが、お店の雰囲気もそれほど固い雰囲気はなく、食べ終わる頃には、すっかりリラックスしていて、友人とのおしゃべりを楽しんでいましたよ。

これからアフタヌーンティー初体験という人の不安が解消し、幸せなひとときを過ごすためのお手伝いが少しでもできればと思い、事前に調べたことと、実際に体験して感じたことを記事にまとめてみようと思います。

みゃあちょこ
アフタヌーンティーの食べ方の基本は、“下から食べる”ですよ。

アフタヌーンティーの食べ方のマナー

出される料理の内容と食べる順番

アフタヌーンティーには、食べる順番や食べ方のマナーがあります。

ということで、実際に出される料理の内容と、食べる順番についてご紹介していきます。

まずは、「アフタヌーンティーといえばこれ!」という、二段もしくは三段のケーキスタンドと呼ばれるお皿に乗せられている料理についてです。

お店によっても、内容は異なるのですが、三段のケーキスタンドの場合、基本的には一番下にサンドイッチ、真ん中にスコーンなどの焼き菓子、一番上にケーキやフルーツなどのスイーツが置かれています。

このケーキスタンドの料理は、下のお皿から順にいただくようにしましょう。各お皿の食べる順番にきまりはありませんが

“味が薄いもの”“色が薄いもの”から順番に食べるのがオススメですよ。

味の濃いものを先に食べてしまうと、薄味のものの美味しさが半減してしまうので、気をつけましょう。

私が訪れたラウンジでは、スコーンが別のお皿に載せられていて、ケーキスタンド以外にもお料理が出されました。このようなお店も数多くあるので、その場合の食べ方の順番もご紹介しますね。

  • 一口大のオードブルである『アミューズ』やスープが出された際には、こちらを一番最初にいただきましょう。
  • チョコレートが小さなお皿に添えられている場合は、最後にいただきます。

スコーンは、別のお皿で出されたとしても、ケーキスタンドに乗せられている時と同様、デザートの前にいただきますよ。

順番をまとめてみると

アミューズ(お楽しみ)

 ↓

スープ

 ↓

サンドイッチ

 ↓

スコーン

 ↓

デザート

 ↓

チョコレート

です。

もし、ケーキスタンドの真ん中の段に、これらにあてはまらないような料理が乗せられていたら、サンドイッチとスコーンの間にいただくと良いでしょう。

食べ方のマナー

ほとんどの場合、ケーキスタンドの上には、人数分の料理がまとめて乗せられています。私は3人で行ったのですが、3人分のお料理がまとめて乗せられていましたよ。

このような場合、食べる時には自分のお皿に自分の分を、食べる分ずつ取り分けてからいただくようにしましょう。他の人の分まで食べてしまわないように気をつけてくださいね。

  • お皿に取り分ける時には、基本的にはナイフとフォークを使います。
  • パンやスコーン以外の料理を手で取るのはマナー違反ですよ。

それぞれの料理の食べ方については、以下の通りです。

【サンドイッチ】

一口大にカットされていたり、紙ナプキンが巻かれていたりするのであれば、そのまま手でいただきます。

それ以外の場合、大きいものは、ナイフとフォークを使って、一口大にカットしてから口へ運びましょう。

サンドイッチ以外のパンは、手でちぎって食べてOKですよ。

【スコーン】

スコーンも手で食べてOKの料理です。

手でスコーンを取ってお皿に乗せ、手もしくはナイフを使って半分に割ります。その後、スプーンでクリームやジャムなどを自分のお皿に取りましょう。

食べる際には、一口分ずつクリームやジャムを塗っていただきます。スコーンは、細かく割ったり、割らずにそのままの状態でガブっと食べたりするのは、マナー違反になります。

【ケーキ】

三角にカットされているケーキは、尖った方から一口大にカットしていただきましょう。

ミルフィーユのように倒れやすいものは、先に横に倒すか段を分けてから、一口大にカットしていただいていきます。

シュークリームは、始めに半分にカットしましょう。それから一口大にカットしながらいただくと、綺麗に食べられますよ。

紅茶をいただく際のマナー

美味しい紅茶を堪能できるというのも、アフタヌーンティーの楽しみのひとつですが、この紅茶をいただく際のマナーというのもいくつかあるので、覚えておきましょう。

  • まず、紅茶は自分では注がず、スタッフの方に注いでもらうのがマナーと言われています。
  • おかわりをもらうときには、ソーサーはそのまま置いておき、カップのみ渡すようにしてくださいね。

もし、近くにスタッフの方がいないのであれば、自分で注いでもOKですよ。茶葉の抽出時間は3分が目安です。カップに注ぐ際には、必ずティーストレーナーを使用し、利き手を使って片手でポットを持ち、紅茶を注ぎましょう。反対の手で蓋を抑えるのはマナー違反ですよ。

紅茶を注いだ後、ミルクや砂糖をお好みで加えます。

スプーンでかき混ぜる時に、円状にクルクル混ぜるのはマナー違反

になるので紅茶がこぼれないように気をつけながら前後に動かして混ぜてくださいね。

かき混ぜた後のスプーンは、カップの奥に静かに置きましょう。手前に置くと、カップを持つときに落としてしまう可能性があるため、イギリス式では奥に置くのがマナーなんですよ。

飲む時には、カップだけ持ち上げて飲むのが一般的ですが、ローテーブルのようにテーブルとイスが離れている場合や、立食のような場合には、ソーサーも一緒に持ち上げていただきましょう。

ポットに紅茶が残っている場合でも、他の紅茶が飲みたい時にはおかわりを頼んでOKです。しかし、ポットに残った紅茶は、1杯目よりも濃くなっているので、たっぷりミルクを入れて飲むと、美味しくいただけます。

私は、1杯目はストレート、2杯目はミルクをたっぷり入れていただきましたよ。

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服装や入店後のマナー

アフタヌーンティーは、元々はイギリスの上流階級の人達の間で楽しまれていたものなので、それを考えるとフォーマルな服装が必須なのでは?と考えてしまいますが、実は多くのお店では服装のきまりなどは設けていないんです。

しかし一部、『男性の場合、素肌の出る履物は禁止』というようなルールがあるお店もあるので、ホテルのラウンジのような少し特別感のあるようなお店に出かける際には、普段よりも少し綺麗目な服装で出かけたほうが無難かもしれません。

具体的な例を、男女別にご紹介しますね。

服装

【男性】

基本はスマートカジュアル。

ノーネクタイで問題ありませんが、上品なジャケットとパンツに、革靴のスタイルがオススメ。

【女性】

スタイリッシュなパンツスタイルでも問題はありませんが、服装に迷った時には、清楚で上品な印象を与える、スカートやワンピースを選んでおいたほうが安心かもしれません。私は、幼稚園の行事用に購入していた、控えめの袖ありワンピースで出かけましたよ。

オススメの服装の一例をご紹介しましたが、男性・女性いずれの場合も、デニム、パーカー、スニーカー、Tシャツのようなラフすぎる服装を避け、少しオシャレをして出かければ、周りから浮くようなことはないでしょう。

次に、入店後のマナーについてです。

入店後のマナー

大きな荷物

大きな荷物を持っている場合には、入り口で預かってもらいましょう。席の周りに、たくさんの荷物を置くのはNGですよ。

コート

コート類を預かってくれるお店も多いですが、場所によって異なるので、コートやバッグなどの置き場所については、そのお店のルールに従ってくださいね。

席指定

その後、席に案内されるかと思いますが、スタッフの方に進められた席に座るようにしましょう。

日本では、気を使って席を譲り合う場合がありますが、これはマナー違反になるので、気をつけてくださいね。

着席したら、ナプキンを膝にかけましょう。このナプキンは、口元が汚れた時にも使用します。拭く時には、口にトントンと当てるように拭いてくださいね。

食べ始めたら、食べることの集中するのではなく、友人や家族など、一緒に行った人との会話を楽しみながら、美味しいお料理をいただきましょう。

食べるペースは周りに合わせ、自分だけ先に次のお皿に進むことがないようすることも大切なマナーのひとつですよ。

ここまでは、アフタヌーンティーの食べ方やマナーなどについて書いてきましたが、次は知っておいたら良いだろうな~という情報についてお伝えします。

アフタヌーンティーの豆知識

アフタヌーンティーの歴史

アフタヌーンティーは、1840年頃に第7代のベッドフォード公爵位を授かったフランシス・ラッセル夫人、アンナ・マリアによって始められたと言われています。

イギリスの上流階級の人々には、観劇やオペラ鑑賞などの社交を、夜楽しむ習慣がありました。その時間帯が、ちょうど日本の夕食時である、7時から9時頃。

夕食は社交後に摂るため、お腹が空いてしまうということで、社交前の腹ごしらえとしてアフタヌーンティーが生まれたというわけです。

当時のサンドイッチの定番は、キュウリだったそうですよ。

イギリスではキュウリの収穫が難しく、とても高価で貴重なものでした。そんなキュウリを、新鮮な状態でパンに挟んで食べることは、農夫を従えて生活できる証とも言われていたのです。

そのため、アフタヌーンティーにキュウリのサンドイッチを出すことが、最高のおもてなしとされていたようです。

日本でのアフタヌーンティーの歴史と現状

初めて紅茶が輸入されたのは1887年のこと。ヨーロッパ文化に憧れ、イギリスから輸入されました。

当時は一部の上流階級の人のみ楽しめる貴重なものでしたが、その後第二次世界大戦を経て、1971年に輸入が自由化されると、一般家庭でも楽しめる身近な飲み物として広まっていきました。

ノリ
意外と新しいんですね。

でも実は、初めて輸入される以前の1874年から、日本でも中国から教えてもらった製造法で、輸出用として紅茶を製造していたんだそうですよ。

次に、スコーンです。アフタヌーンティーに欠かせないスコーンが、多くの人に認知されるようになったのは、1981年以降のこと。

その年、渋谷パルコパートⅢに、可愛らしい雑貨の販売と共に、ヨーロッパの習慣であるアフタヌーンティーを真似たメニューを提供するティールームスペースがある、『Afternoon Tea』の1号店がオープンしたのです。

ヨーロッパ文化に憧れる現代人は多く、また海外旅行に行く人も増え、それから徐々にアフタヌーンティーの存在が広く知られるようになっていきました。

2000年を過ぎた頃からは、アフタヌーンティーを提供するお店もどんどん増え、今では全国各地の高級ホテルのラウンジはもちろんのこと、小さなカフェなどでも、優雅な午後のひとときを楽しめるようになっています。

コーヒー通の人には、たまにはこんなもの良いですよ。

ウインナーコーヒーの飲み方でもっとも美味しいのはこれ!

アフタヌーンティーには欠かせない物といえば

先程も出ましたが、アフタヌーンティーに欠かせないものといえば…『スコーン』。

みゃあちょこ
私も大好きで、よく食べているのですが、中には「パサパサした食感が苦手」という人もいるようですね。

そんな人には、クロテッドクリームがオススメですよ。生クリームとバターの中間のようなこのクリームは、アフタヌーンティーには欠かせないもの。アフタヌーンティーを提供している多くのお店に常備されているはずです。

このクロテッドクリームを、あたたかいスコーンにたっぷり塗って食べれば、しっとりと美味しいスコーンに大変身しますよ。お好みで、ベリー系のジャムをプラスしてみてくださいね。

逆に、「スコーンにハマってしまったけれど、アフタヌーンティーに頻繁に行くのは無理!」という人は、家でスコーンを手作りしてみてはいかがでしょうか?

少ない材料で、簡単に作れちゃいますよ。

ホットケーキミックスを使った、簡単に作れるレシピを紹介している動画があったので、よろしければ参考にしてみてくださいね。

スターバックス風スコーン 【チョコレート/chocolate】

アフタヌーンティーが楽しめる東京のホテル

最近では、ホテルのラウンジだけでなく、小さなカフェなどでも楽しめるようになったアフタヌーンティーですが、せっかく初体験するなら、高級ホテルのラウンジで、本格的な雰囲気を味わいたいですよね。

というわけで、ここでは東京都内のアフタヌーンティーが楽しめる人気のホテルを、いくつかご紹介してみたいと思います。

【ザ・ペニンシュラ東京(ザ・ロビー)】

期間限定メニューが人気。見た目にもこだわっているので、食べる前からお料理を楽しめちゃいますよ。最高級オーガニックティー“アートオブティー”もいただけます。

【帝国ホテル 東京(インペリアルラウンジ アクア)】

季節ごとにメニューが変わったり、バリエーション豊かな紅茶やコーヒーが味わえたりと、何度も訪れたくなること間違いなし。

【マンダリン オリエンタル 東京(オリエンタルラウンジ)】

天気の良い日は富士山も見晴らせるラウンジで、ゆったりと優雅なひとときを過ごすことができます。充実したメニューを楽しむことができるプレミアムセットや、週末限定のセットなどもありますよ。

【シャングリ・ラ ホテル 東京(ザ・ロビーラウンジ)】

ピアノの生演奏を聴きながら、美味しいアフタヌーンティー人をいただけるという、贅沢な時間が味わえます。季節限定セットも要チェックですよ。

【ホテルニューオータニ(ガーデンラウンジ)】

イギリスの上流階級の気分になりきっていただくのも良いですが、歴史ある日本庭園を眺めながらいただくアフタヌーンティーというのも、味があって良いですよね。季節のフルーツをテーマにした数量限定のセットが人気です。

【ホテルインターコンチネンタル東京ベイ(ニューヨークラウンジ)】

こちらでは、4名から利用可能な個室も用意されています。個室なら、周りを気にせずおしゃべりを楽しめそうですよね。ダブルデートなどにもオススメですよ。スタンダードな西洋スタイルのプランだけでなく、和の雰囲気満載の『WAお重スタイル』プランもありますよ。

まとめ

アフタヌーンティーには、正しい食べ方があります。しかし、アフタヌーンティーは、美味しいお料理をいただきながら、友人や家族とのおしゃべりを楽しむことが、その一番の目的でもあります。

基本的な最低限のマナーは、知っておきたいところですが、あまりマナーにこだわり過ぎて、窮屈な思いをしないように気をつけたいですよね。

今回ご紹介した情報は、知識として頭に入れて、実際にアフタヌーンティーをいただく際には、優雅なひとときを思いっきり楽しんでくださいね。

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