お彼岸のお墓参りはいつがベスト?ご住職に聞いてみました!

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お彼岸について

私、最近までお墓参りに行く時期はおおよそ知ってはいましたが、正確にはいつ行けばいいのか、何をどのようにしたらいいのか、詳しくは知りませんでした。

ノリ
最近、お彼岸のお墓参りしてますか?

以前は、両親、叔父さん叔母さんに聞けば済むことでしたから、あまり深く考えることもありませんでしたし、両親とは離れて暮らしているのでお墓とも距離が遠く、身近な存在ではありませんでした。

でも、年齢を重ねると、いろんな意味でだんだん近くなってくるんですよね。

お墓との距離が!(笑)

そこで、お世話になっているお寺のご住職に聞いてみました。

『お彼岸の墓参りをするベストな日』をお尋ねしたのですが、逆に

『なぜお彼岸にお墓参りをするのか知っていますか?』と質問され

ノリ
ハッ! とさせられました。えっ、なぜ?

話を聞いてわかったことは、

お彼岸にお墓参りに行くには理由があり、目からウロコの深~い意味がありました

私と同じような?そんなあなたに参考にしていただけたら幸いです。

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お彼岸のお墓参りはこの日がベストです。

最初にご住職のお話です。

お彼岸になぜお墓参りをするのか?

ご住職曰く そもそも、なぜお彼岸にお墓参りをするのか、その理由をご存知ですか?

【お彼岸にお墓参りする理由】

仏教の教えでは、あの世とこの世があって、この世は、私たちが今、生きて住んでいる世界です。そしてあの世は、ご先祖様が住んでいる世界という概念があります。

よく、『西方極楽浄土』と言われるように、仏様は西の方向にいらっしゃいます。

ですので、

『春分』と、『秋分』は、太陽が真西に沈み、この世と西方極楽浄土が一番近い距離になる日と言われています。

そのため、「ご先祖さまとの距離が1番近くなる『春分』と『秋分』にお参りに行くようになりました。」

でも、「春分の日と秋分の日、それぞれ1日だけでは、忙しくお参りできないことになりかねない」ので、その日を「中日」として、前後3日間の間をお彼岸の期間として、ご先祖様に会いに行って供養するようになった。

という内容のお話でした。

ベストな日からお伝えしていきますね。

2020年のお彼岸、お墓参りはこの日がベスト

2020年のお彼岸

ベストな日と問われると『中日』が良いですが、お彼岸の期間内であれば問題ありません。また、それ以外でも、仏様は喜んで下さいますよ。(ご住職曰く)

最初の日を彼岸の入りとし最後の日を彼岸明けと呼びます。

春彼岸は3月17日~23日の間にお参りし、

春彼岸

  • (彼岸入り) 2020年 3月 17日(火)
  • (中日)   2020年 3月 20日(金)
  • (彼岸明け) 2020年 3月 23日(月) 

彼岸は9月19日~25日の間が良いようです。

秋彼岸

  • (彼岸入り)2020年 9月 19日(土)
  • (中日)  2020年 9月 22日(火)
  • (彼岸明け)2020年 9月 25日(金)

また、この期間で行う仏事を彼岸会(ひがんえ)と呼びます。彼岸会(ひがんえ)を簡単に説明しますと

彼岸会(ひがんえ)

ご先祖様に此岸から彼岸の間に会いに行く「お墓参り」の意味を持つのがお彼岸です。

此岸(しがん)とは、この世です。

彼岸(ひがん)とは、あの世です。

彼岸会に行う事として、六波羅蜜(ろくはらみつ)がありますので、それも後述しています。

よく間違えるのがお盆です。

お盆

お盆は、お彼岸とは反対に

彼岸から此岸へとご先祖様をお迎えする行事を言います。

さて、行くべき理由と日はわかりましたが、どんな服装で行けばよいのでしょう?

お墓参りに行く服装

基本的には、普段着で大丈夫です。

(例外)サンダル、短パンなどの軽装、派手な色の服装はNGです。

礼服スタイルで行くことが望ましいですが黒や落ち着いた色の服装であれば失礼になりません。

お墓参りに子供や妊婦はよくないという迷信もありますが、なんの根拠もありません。

お墓ってなに?なんて疑問を抱くお子様に、「ここにはあなたの家族がいるのよ!」とご先祖様を大切に思う気持ちを育てていく点でもお墓参りはとても大切な事だと思います。

私自身、小さい頃からお墓参りに家族で行くのが恒例行事でした。

次は持ち物です。

お墓参りの持ち物

下記の物を準備すると良いでしょう。

【お墓参りの持ち物】

  • お線香
  • お花
  • マッチ(ライター)
  • お供え物
  • 紙(半紙、無地の紙) お供え物の下に敷きましょう。
  • タオル、ブラシなど掃除道具
  • お数珠

ご先祖様を思い浮かべながら揃えると心が伝わりますね。

つづきましてお供え物です。供物とも言います。

お供え物とは

一般的には、

【お供え物】

  • お菓子
  • 果物
  • お酒
  • 故人が好きだった物

などです。

お参りをした後は、お花以外は、持ち帰ります。

お墓参りに大切なのは、気持ちです。ご先祖様は、日頃の私たちを見守って下さっています。

私たちも感謝の気持ちを込めてご先祖様のご冥福(めいふく)を祈りましょう。

美味しそうな「おはぎ(ぼたもち?)」ですが、こんな記事も!

>>> おはぎのこしあんとつぶあん!あなたはどっち派?違いを真面目に調査

お墓参りの手順

お墓参りの手順は次のようになます。

【お墓参りの手順】

  1. お寺の場合はご本堂でお参りをして下さい。ご住職に挨拶をします。霊園などの場合は管理者に挨拶をします。
  2. 手を洗い、バケツや手桶に水を入れます。
  3. 掃除をする前にお墓に合掌拝礼します。
  4. お墓を洗います。お墓参りで大切な事の1つとしてご先祖様が過ごしているお墓を清潔に綺麗にしてあげなければいけません。墓石の正面のお名前は、人でいう顔だと言われています。綺麗なタオル(使っていないタオル)で拭いてあげて下さい。
  5. お線香をあげ、お供え物をしてお参りをします。
  6. 手に数珠をして、合掌します。

お参りの順番は故人と縁の深い方からがよいとされています。

食べ物は、半紙を折り墓石の上へ置いて下さい。

お線香の火は口で吹き消してはいけません。手であおいで消します。

そしてご先祖様とお話をして下さい。どんな内容でも構いません。

【ご先祖様とお話】

  • 伝えたいこと
  • 自分自身の出来事
  • 悩み
  • 報告等

ご先祖様は、聞いて下さっています。

会ったことない曾祖母、曾祖父、祖母、祖父がいても『お墓参りをする』ということで会ったことがある気がします。話したことがなくても、話している気がします。

次に、お墓参りにおすすめできない時期についてお伝えします。

お墓参りの不適切な時期

一般的に不適切な時期はないと言われています。

お墓参りに行きたいと思った時に行けばいいのですが、遠くて行けない、事情があって行けないなど様々な事情により、お彼岸に行くのが難しい場合がありますね。

でも、何よりも手を合わせ話しかける気持ちが大切なので、

どうしても行けない場合は、お仏壇で手を合わせましょう。また、

近くに同じ宗派のお寺があればそこでお参りするのも良いです。

ご先祖様を思い浮かべる心が大切なのですね。

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ここまで、不適切な時期はない!と、お伝えしてきましたが、

お墓参りには好ましくない時間帯があります。

夕方の逢魔時(おうまがとき):人の顔がはっきり分からない時は避けた方がよいとされています。

理由は何となくわかりますよね。

『逢魔が時(おうまがとき)』については、こちらのページで説明しています。

>>> 神社仏閣の正しい参拝方法と最適な参拝時間を解説!おみくじ情報も!

またよく聞くのがお彼岸の日に結婚式は、非常識?という疑問です。

お彼岸の結婚式

結婚式を挙げることは非常識ではなく招待する方々への配慮としてお彼岸の時期は、避けるべきとされています。

次に!ここがとても重要です。お彼岸にすることをご紹介します。

お彼岸にすること!六波羅蜜(ろくはらみつ)

六波羅蜜(ろくはらみつ)を聞いたことはありますか?

私は、恥ずかしながら、今回、お彼岸の事を調べるまでは知らずに過ごしていました。

中日にご先祖様に感謝をし、残りの6日は六波羅蜜を1日、1つずつ修める日と言われています。

六波羅蜜とは下記になります。

布施(ふせ) 人のためになる善行をする。
持戒(じかい) 相手のことを思いやってルールを守ること。
忍辱(にんにく) 思うようにいかないこと、悲しいことがあっても耐え忍び頑張ること。
精進(しょうじん) 一生懸命努力し、励むこと。
禅定(ぜんじょう) どんなことにも動揺せず平常心でいること。
智慧(ちえ) 真実を見極める目を養うこと、そのために学ぶこと。

お彼岸の期間だけでもこの6つを実践して下さい。

※宗派によって異なるのでご自身の宗派をご確認の上行って下さい。

とても良い動画を見つけましたので見て下さい。

お彼岸って何をするの?

まとめ

日本の伝統として、お彼岸にお墓参りに行くことは、とても大事な習慣です。

1年に2回の、春分の日、秋分の日くらいはお墓参りに行って、ご先祖様に向き合って来るのもいい機会だと思います。

お子様がいらっしゃる家庭にとっては、情操教育としてとても良いのではないでしょうか?

また、自分だけではなく、大切な家族(旦那様や奥様など)のご先祖様のことも大切にするという気持ちを忘れないようにすることも家庭円満の秘訣です。

今私たちが居るのは、ご先祖様あってのことだということです。

会いに来てくれたことを喜んで下さっているはずです。

お彼岸には家族でご先祖様に会いにいきませんか?

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