あなたは、衣替えが好きですか?
私は好きではありませんでした。好きだという方は多くはないと思います。なぜ好きではなかったかというと、まず時間がかかって面倒だったから!
夫と子供の衣類を整理して、しまう場所を確保、掃除、防虫・・・全てを終えると、もう動けなくなるほどの疲労感に包まれました。そんな私でしたが、毎年必要な衣替えを少しでも楽に、楽しくする方法はないかな?と試行錯誤、今では衣替えが得意と言えるくらいになりました。
今回は、私が衣替えを楽しめるようになった考え方、方法をお伝えしたいと思い記事にしてみました。
衣替えにはどんな意味があるの?衣替えの今昔
そもそも衣替えってどんな意味があるの?しなければいけないの?メリット、デメリットはあるの?どこに注意するの?やりやすい方法、要領はあるの?などなど、いろんなポイントについてお伝えします。
どうして衣替えをするの?衣替えのメリット・デメリット
衣替えをするとはどういう意味があるのでしょうか?衣替えは、ひとことで言うと衣類を大切に保つための行動と言えます。
衣替えのメリット
まずは、衣替えをすることで生まれるメリット!
- 整理をする良い機会
- ケアをすることできれいな状態を保つことができる
- 毎日の洋服選びが楽
- 掃除が行き届く
- スペースの整理、節約
整理をする良い機会
1年間一度も着なかった服は思い切って処分してしまうのが、必要十分な衣類の数を保つコツです。そうは言っても、処分すると決めるのはなかなか勇気が必要ですよね。
そんなときは、
保留ボックスを作っておいて更に1年間そこに入れる
という方法があります。保留ボックスに入ってもまた着ることがなかった洋服は、ほぼ確実に着ることはありません。迷わず処分しましょう。捨ててしまうことに抵抗があるという方は、
リサイクルショップに持ち込んだりフリマサイトへ出品
したりするのも良いですね。収納スペース確保できる上、わずかでもお小遣い稼ぎになります。
断捨離については別のライターさんが詳しく書いてますよ。よろしければこちらも!
ケアをすることできれいな状態を保つことができる
同じ場所に長期間しまいっぱなしの衣服は、カビや虫が心配です。
虫は高級な服から選んだように穴をあけます。これは、高級である=繊維が細い、柔らかいということで虫が好むんだそうです。虫も高級品が好きなんですね。
服をしまう前に洗濯やクリーニングをしたり、防虫剤を入れたりすることで黄ばみや虫がつくことを予防します。
カビも、風通しを良くしたり防湿シートなどを活用したりすることで予防することができます。
そのような細かいお手入れをする機会が衣替え、ということになります。
ダニ対策と洗濯のコツはこちらの記事もどうぞ!
毎日の洋服選びが楽
衣替えをしないで一年中同じ場所に衣類をしまい続けると、良く着る服は出しやすい場所に、そうでない服は奥の方にとなんとなく分かれてしまいませんか?
その中でも今の気候に合う服、時季外れな服と分かれ、結局一度も着ないままシーズンが過ぎてしまった衣類も出てきてしまいます。
そしてそんな一度も着なかった服も、そのまま引き出しにしまわれたままだったりすることが!
毎日の洋服選びが楽しくて仕方ないという方は、おしゃれとして夏物と冬物を同時に身につけたりすることもあるかもしれません。
そうではなく、一秒でも早く着ていく洋服を選んで外に出たいという忙しい方には、たくさんの衣類が混在する収納では時間がかかってしまったり選び間違えてしまったりする可能性があります。
衣替えは時短につながっていると言えるのです。
掃除が行き届く
衣替えの時、クローゼットや衣装ケースを掃除しますよね。埃を取り除くことでカビや虫を予防する効果もあるのでがんばりたいポイントです。
普段手つかずの場所を掃除できると気持ち良いですよね。ついでに辺りを掃除して、一面綺麗になると気分もすっきりします。
スペースの整理、節約
衣類を整理することで、スペースに余裕が生まれます。
もちろん収納スペースに余裕を持たせておくことは良いのですが、考え方を変えてみると、家族全員分の衣類を整理して押入れ一間分あいたとしましょう。(一間というのは畳の長い方の辺の長さです。)
この空いた部分に、家の中にあったどこにも入らなかった細々したものを収納できたら、ひょっとしたら収納のための棚を買う費用や、収納スペースをレンタルする費用を節約することにつながることもあります。
衣替えをきっかけに断捨離、そしてお得に暮らすことになれば、こんなに幸せなことはありませんよね。
衣替えのデメリット
デメリットにはこんなことが挙げられます。
- 手間がかかる
- 痛みの原因になることがある
- 急な気温の変化に対応できない
手間がかかる
衣替えをしないという方のほとんどがこれを理由に挙げられるのではないでしょうか。
衣替えに要する時間は数十分から半日がかりという方まで様々です。少しでも工夫して手を抜くことでもっと楽ちんにできるとしたらどうでしょう。洋服を一枚一枚選別して出し入れするのは大変ですよね。
痛みの原因になることがある
高気密な環境であれば除湿をきちんとしないとカビの原因になります。
衣替えをせずしまいっぱなしも、衣替えをしたけれどケアが十分でなかった場合もやはりカビの原因になるということですね。
除湿剤、除湿シートを活用してしっかり予防しましょう。
急な気温の変化に対応できない
衣替えした後に急に暑い日や寒い日があって着るものがなく困ったという経験ありますよね。
現代の衣替えの部分でも触れましたが、気候の変化が進むばかりではなく戻ることもあるため、衣替えしたことでかえって衣服を選びにくくなってしまうことがあります。かといって、たとえば真冬になるまで厚手の衣服は出さないというのはあまり賢い方法ではありません。
デメリットへの対策は、ちょっとした収納のコツにあります。
衣替えしたほうが良い人とそうでない人
衣替えは全ての人がした方が良いのでしょうか?そう聞かれたら、答えは「はい」と言いたいところです。衣替えにはメリットがとても多いからです。でも、ぜひ衣替えをした方が良い人と衣替えをしなくても良い人という分け方はできます。
では、衣替えをしなくても良い人とはどんな人なのでしょうか。
衣替えをした方が良い人
- 収納スペースに対しての服や小物の量が多い人
- コーディネートを考えるのが苦手な人
- 衣替えをしない理由がない人
ほとんど人がこの中に入ると思います。
ぜひ、衣替えですっきり生活を送っていただきたいです。
衣替えをしなくても良い人
- 収納スペースが広い家に住んでいる人
- 忙しくてまとまった時間が取れない人
- 洋服が少ない、ファッションの優先順位が低い人
あえて、あえて挙げるとすればこういった方は衣替えしなくても良いかもしれません。
ただ、収納スペースが十分あると思われている方は、その収納スペースが本当に使い勝手の良い取りやすい位置か、実は不便な収納用のスペースだったりしないかを考えてみてください。
とても広いお宅に住まいの方以外は、いつでも取り出しやすくてしまいやすく、目につきやすいといった、動線の近くにある収納スペースは限られているはずです。使いづらい不便な収納スペースに、普段よく使用するものを収納しているのであれば、それは衣替えをした方が使いやすい収納になります。
そして、忙しいから!というあなたにはぜひ衣替えのコツを読んでいただきたいです。
現代の衣替え
最近、夏も冬も暑くなってきましたよね。やはり、温暖化が進んでいるのでしょうか?学者の中には温暖化ではない!と、言い切る方が少なからずいらっしゃいますが、日本だけを見てみると、やっぱり、暖かくなっていますよね。
気象庁によると、世界の年平均気温は長期的には100年あたり約0.73℃の割合で上昇していて、特に1990年代半ば以降、高温となる年が多くなっているそうです。
また、高温、低温は突然やってくるので、突然の猛暑や寒波に備えて、調節可能な衣類をすぐに着られるようにしておくことも体調管理に必要となっています。
そんなことを考えると、衣替えの時期や方法など気候や生活スタイルの変化にともなって適応させていかなければならない!と感じます。
衣替えって誰がやるの?
あなたのご家で衣替えをしているのは誰ですか?奥様、お母さま?
ある調査によると、
既婚女性の78%が「衣替えは家事」と回答しました。
家族の衣替えをしている既婚女性は全体の69%。そのうち、58.8%が「本当は自分のものは自分でしてほしい」と回答しました。
衣替えを一人で全て終わらせようとするととても大きな負担になります。しかも、家族であってもご主人の衣類の好き嫌いを完璧に把握している方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。想像しながら作業をすることは精神的にも重労働です。
私は、以前は家族全員の衣替えを一人でしていました。それが大変だったのでいろいろ工夫していったのですが、今は一人ではしていません。
夫の衣類は夫が、そして子供の衣類は子供が自分で衣替えをするようにしています。
そうしたほうが、自分自身の持っている衣類をきちんと把握・管理できるようになるのでメリットが大きいのです。
衣替えのコツ
それでは、わが家で実践している衣替えのコツをお伝えしたいと思います。
衣類の整理は終えたものとして、その先の衣替えの部分についてお話しさせていただきます。
- まずはチーム分け
- 収納ラックごと or? 引き出しごと or 引き出しの中の袋ごと
- 引き出しの中で移動させる場合
- 調節アイテムの仮置きスペースを作る
- クローゼットの中
- 畳み方
- 防虫剤の使い方
- 除湿
- 家族みんなで衣替え
- クリーニング
- 服をレンタルする
まずはグループ分け
衣類をグループに分けていきます。
秋物・冬物などの分け方以外にも、水着やイベント用の衣類・冠婚葬祭用など。分けておくことで次の衣替えもスムーズにできます。
収納ラックごと or 引き出しごと or 引き出しの中の袋ごと
キャスター付きの収納ラックがあれば、それを移動させるだけで衣替えが完了します。
そこまで衣類が多くないという方や収納ラックを使っていない方は、収納するタンス、押入れ収納をできるだけ同じ種類で揃えます。
そうすれば、中の衣類を一枚一枚取り出すことなく、チーム分けされた衣類を引き出しごと交換することで衣替えができます。
引き出しが取れないタイプや交換できない場合は、あらかじめ引き出しの中にぴったりフィットする袋を入れておき、その袋ごと入れ替えると同じように手間を省くことができます。
引き出しの中で移動させる場合
引き出しが大きく収納力がある一方奥側が取り出しづらい場合は、
手前と奥で入れ替える方法もおススメです。
これだとほんのひと手間でできますね。春夏チームと秋冬チームの衣類を引き出しの手前と奥に入れておき、前後を交換するという方法です。
調節アイテムの仮置きスペースを作る
突然の暑い日、寒い日に対応できるよう
使う可能性があるカーディガンやベスト、薄手のシャツなどの衣類を取り出しやすい場所に置いておきます。
引き出しに専用スペースを決めておいたり、蓋ができるかごのようなものを仮置き用に使ったりすることも良いですね。もう使わない時にメンテナンスしてからしまうことをお忘れなく。
クローゼットの中
ハンガーポールが2本あるタイプのクローゼットをお使いであれば、季節ごとに前後を入れ替えて使えます。ハンガーポールのスペースが足りない場合、
オフシーズンは厚手のコートなどはポールにかけずに畳んでしまうのもおススメです。
クローゼットの上段には季節ものの帽子など使用頻度の低い軽いものを、下の方には重いもの、収納ラックなどを置きます。
畳み方
長期間しまっておくと、いざ取り出したときしわになっていたりすることがあります。衣類は上に積み重ねるのではなく
四角く畳んで立てて収納するとしわになりにくいのでおススメです。
これからタンスや収納ラックを準備される方は、引き出しの深さが浅めの20cmくらいのものを選ぶと取り出しやすく衣類が傷みにくいのでおススメです。
防虫剤の使い方
しまう前に洗濯やクリーニングで衣類の汚れをしっかり落としておくことが大切です。
防虫剤には有効期限があるのでまず確認しましょう。
昔から使用されている独特の臭いがある有臭タイプと、その後開発された無臭タイプがあります。どちらも防虫効果はありますが、有臭タイプは違う種類のものを混ぜて使ってはいけません。薬剤が溶けてシミや黄ばみの原因になることがあります。
そして、
- クローゼットタイプは吊り下げて
- 引き出しタイプは衣類の上に置いて使用します。
薬剤が上から下に効果を発揮するため、一番下に置くのは間違った使い方です。クローゼットや引き出しは詰め込みすぎず隙間をあけるようにすると、防虫成分が隅々まで行きわたります。
防虫剤を入れた引き出しやクローゼットは、防虫成分が逃げてしまわないようなるべく開閉を少なくするのもコツです。開閉を減らすことが難しい場合は、特定の服を集中させて防虫できる防虫カバーの利用がおススメです。
除湿
湿度を調節しカビの発生を予防することも大切です。
クローゼット内に除湿剤を置くほか、クローゼットがある部屋全体の除湿をすることで、衣類だけでなくクローゼットそのものへのカビの発生を予防できます。
エアコンや除湿機を使用すると効果的に除湿することができます。
家族みんなで衣替え
誰がやるの?でも触れましたが、これはとても大きな衣替えのコツです。
自分で自分の衣類を整理することで、スムーズに衣替えができることはもちろん、毎日の洋服選びの手助けになります。お子さんは、自分の持ち物を大切にすることも学ぶ機会になります。
新しい衣類が欲しいと思ったとき、今自分の持っている衣類がなにかを把握しておくと、新しい洋服選びや色選びも失敗が減りますね。
今年から、ぜひご家族みんなで衣替えをしてみませんか?
クリーニング
最近は衣替えで衣類をしまう前ではなく、次に衣類を出して使用する前にクリーニングに出すという方がいるそうですが、そうではなく
しまう前に衣類をしっかり洗うことが大切です。
月日がたった汚れは落ちない可能性がありますし、虫やカビなど新たな傷みの原因にもなってしまうからです。
また最近は、保管クリーニングという
クリーニングに出した衣類を次のシーズンまでクリーニング店で預かってくれるサービス
があります。保管料が無料のクリーニング店もあります。収納スペースの確保に悩んでいる方にはありがたいサービスです。
服をレンタルする
これは衣替えのコツではありませんが
定額制で何着でも洋服を借りることができるサービス
があります。今後は洋服のクリーニングなどの管理、衣替えなどの保管が必要なくなるのかもしれません。
メチャカリというファッションレンタルサービスでは、月額5,800円と返却手数料1回あたり380円で、何度でも洋服をレンタルすることができます。(2019年1月現在)
手元には最大3枚までとなりますが、レンタルする回数に制限はありません。そして、気に入った洋服は60日間借り続けることで返却不要になります。もらえるということです。
まとめ
いろいろと衣替えについて書いてきました。
先日、ママ友の話題で、衣替えの話になりました。本文でも触れましたが・・・
一人のママ友が、こんな話をしていました。
「私は、しまう時にはクリーニングに出さずに着る時期になった時にクリーニングに出して気持ち良く着るようにしています。」・・・
という話を聞いてほとんどの人がびっくりしていました。そんなことをしたら服が傷んで長くは着れないよ! と教えてあげました。
ここまで読んで来られてあなたはそのようなことはないでしょう。笑
衣替えは、お気に入りの服を着たい時にすぐに着られるようにしておくのが衣替えの大切なポイントだと思います。
着用したシーズン頑張った服たちに感謝するとともに
次に着るまでの間ゆっくりと休んでほしいです。
そして来シーズン気持ちよく着てあげたいと思います。
この記事があなたの衣替えの参考になれば幸いです。