魚は骨をとって美味しく綺麗に食べる!喉に刺さったら大変なことに!

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このところ、なんでも自分でやりたがる4歳の息子。

少し前までは、焼き魚が食卓に並ぶ際には、骨を取ってから一口サイズにしたものを取り分けていたのですが、「自分でやる!」と言いだしたので、魚の骨の取り方や、綺麗に食べる方法を食事の度に少しずつ教えることにしました。

みゃあちょこ
まだまだお箸の使い方もマスターしきれていない息子ですが、それでも意外と綺麗に魚を食べられるようになってきた今日この頃。

先日、幼稚園のお友達家族と一緒にご飯を食べる機会がありました。

その時に、息子が焼き魚を自分で食べている姿を見て、お友達のママから「自分が魚を綺麗に食べられないから、子どもにどう教えていいかわからないの…」と相談されたのです。

我が家は、父が漁師だったこともあり、小さい頃から魚の食べ方を教えてもらっていたので、魚を綺麗に食べる方法は、知らず知らずのうちに身についていましたが

ママ友の話を聞いて、案外同じように魚を綺麗に食べる方法を知りたいと思っている人も多いのでは?と思い、食べ方についての記事を書いてみることにしました。

また、間違って、飲み込んでしまい喉にでも刺さったら大変なことになりますからね。

魚は、正しい手順で食べれば、綺麗に食べられるんですよ。

せっかくなので、食べる際のマナーも一緒に確認してみてくださいね。

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魚の骨を簡単にとって綺麗に食べよう!

魚を綺麗に食べる方法

それでは早速、綺麗に魚を食べるための手順をご紹介します。

【尾頭付きの魚を綺麗に食べる手順】

  1. 魚の中心にお箸で切れ目を入れる
  2. 上身の背中側を、左側(頭の方)からいただく
  3. 胸ビレがある魚の場合は先に外し、上身のおなか側を左側からいただく
  4. 骨を外し、皿の左上の方に置く
  5. 下身の背中側をいただく
  6. 下身のおなか側をいただく

詳しく見ていきましょう

①魚の中心にお箸で切れ目を入れる

頭の付け根から尾の方に向かって、背骨に沿うようにお箸で切れ目を入れていきます。

②上身の背中側を、左側(頭の方)からいただく

魚は、基本的には『上の左から食べる』と覚えておきましょう。

③胸ビレがある魚の場合は先に外し、上身のおなか側を左側からいただく

お腹側は、内臓や小骨があるので、背中側よりも少し食べ辛いかもしれません。食べない部分は、口に入れる前にお皿の上で取り除いておいてくださいね。

④骨を外し、皿の左上の方に置く

中骨の下に箸を入れて、頭側から尾ビレに向かってそのままスライドさせていくと、骨と下身が綺麗に取り外せます。取り外した骨は、お皿の左上のほうにまとめて置いておきましょう。長い場合は、二つに折ってコンパクトにまとめておいてくださいね。

下身を食べるために、魚をひっくり返すのは、マナー違反になるので、注意しましょう。

⑤下身の背中側をいただく

下身を食べるときも、左から食べ進めていきましょう。

背ビレとその周辺や、尾ビレの根本の小骨は、食べる前に取り除いておくと、食べやすいですよ。

⑥下身のおなか側をいただく

最後は、下身のお腹側。こちらも腹ビレとその周辺の小骨を先に取り除いてからいただきましょう。

尾頭付きの魚は、「頭が左」が正しい盛り付け方です。飲食店でも家庭でも、ほとんどの場合、焼き魚は同じ方向を向いていますよね。その理由がこれなんです。そして

食べる時には、「頭(左)から尾(右)に向かって」食べるのが基本!

反対から食べると、小骨が身にたくさんついて食べにくくなることもあるので、これは覚えておいて損はないですよ。

また、和食のマナーには「食べ物を直接手で触らない」というきまりもあります。もし、骨が取り辛いようなときには、

懐紙を使うと良いでしょう。この懐紙については、後程詳しくご紹介しますね。

身についている小骨を取る場合は、太い方から細い方に向かって取ると取りやすいです。取った骨は、お皿の左上にまとめて置いておくと、食べ終わった後の見栄えもいいですよ。

魚の食べ方を分かり易く紹介している動画を探していたら、こんな面白い物を見つけました。魚の綺麗な食べ方を、楽しく学べるグッズがあるんですよ。

魚の正しい食べ方、知ってますか?

魚を食べるときの正しいマナー!こんな行為はNG!!

先程の手順の中でも少し触れましたが、和食をいただく際には、様々なマナーがあります。

【魚の頭は左】

和食では、食卓に頭付きの魚が並ぶ時には、頭を左側にするのが正しいマナーとされています。

実はこれ、左利きの人も右利きに矯正しなければいけなかった時代の名残りなんです。

右利きの人が食べやすいということを考えて、左向きに置くというきまりができたんですね。魚屋さんでも、内臓を取り除く際には、頭が左ということを考えて、食卓に並べられた際の見栄えが悪くならないような位置に切り目を入れるそうですよ。

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【手で触ることや手皿はNG】

手で直接料理に触れることや、手のひらを添えて食べ物を運ぶ『手皿』という行為もNGです。料理に触れる際には、必ず箸を使い、

手に持てるサイズのお皿であれば、お皿を手で持って食べるようにしましょう。

しかし、大きかったり持ちにくい形のお皿だったりすることもありますよね。そのようなお皿に汁が落ちてしまいそうな料理が盛り付けられている場合には、

箸を持っていないほうの手に懐紙を持って食べるようにしましょう。

【魚はひっくり返さない】

和食は、盛り付けられた料理を、できるだけ崩さないように食べることが基本と言われています。そのため、食べている最中に、魚をひっくり返す行為はNGなんです。

お刺身なども、好きなものから食べるのではなく、盛り付けられているものを崩さないよう、手前から食べるのが正しいマナーなんですよ。

◎子供にも、いろんな魚料理を食べてもらいたいですよね。

>>> 子供が魚を喜んで食べてくれる方法!魚嫌いを一発解決!

【魚の骨などはまとめる】

魚には、骨や皮、また内臓といった食べられない部分がありますよね。

食べ終わったお皿の上に、残っているものがある場合には、一か所にまとめておくというのも和食の正しいマナーです。

焼き魚を食べる際には、手順でもご紹介したように、皮や骨などを順番に取り除いて行くので、その過程で左上にまとめておくと、食べ終わった後だけでなく、食べている最中もお皿の上が綺麗な状態を保てますよ。

焼き魚を食べるときに活躍する『懐紙』とは?

懐紙(かいし)』とは、和紙で作られた紙のことです。現在でもお茶席の時などに、お菓子を取り分ける際によく使われており、着物が一般的な普段着だったころには、常にふところにいれて持ち歩かれていたものでした。

現代のティッシュペーパーのようなものといえば、わかりやすいでしょうか?

しかし、懐紙の役割はそれだけではありません。

  • グラスの下に敷いてコースター代わりにしたり
  • メモ用紙にしたり
  • お金を渡す際のポチ袋代わりにしたり

と、その用途は様々。

この懐紙、魚料理をいただく際にも、大活躍してくれるんですよ。魚の中骨を外す際、箸だけでは取り辛いと感じることもありますよね。そんな時には、

懐紙で頭の部分を抑えると楽に取り外すことができるんです。

また、食べ終わった後に残った骨などの上に、折った懐紙を乗せておけば、見た目が綺麗になります。

和食専門のお店では、ナプキンやお手拭きなどが出てこないことも珍しくありません。懐紙を持っていれば、テーブルにこぼしてしまった時に拭き取ったり、口元を拭いたりすることもできますよ。

魚を綺麗に食べられると得をする!?

デートや、会食などの際に、食べ方を気にして見ている人って、意外と多いんですよ。

特に魚は、綺麗に食べられる人と食べられない人の差が激しいので、相手に良い印象を持ってもらいたいという時には、綺麗に食べて損はないでしょう。

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「食べ方や振る舞いから、人となりがわかる」

という考えを持っている人もたくさんいて、一般的に、魚を綺麗に食べる人は、「きちんとした教育や躾を受けている」とか「仕事をきちんとこなす」と好感度もアップする傾向にあるようです。

一方、食べ方が汚いと「マナーがなっていない人は仕事もできないだろう」と悪い印象を与えてしまうこともあるようですよ。

次は、魚を美味しく綺麗に食べるためのワンポイントアドバイス

さんま編

さんまは、基本的には先にご紹介した魚の食べ方の手順で綺麗に食べることができます。

他の魚と違うところは、内臓が取り除かれていない状態で出されることが多いということ。さんまの内臓は、うまみも多く、好んで食べる人も少なくないですよね。

食べられる人は、そのまま美味しくいただきましょう。独特の苦みが苦手な人は取り除き、骨などと一緒にまとめておいてくださいね。残してもマナー違反にはなりませんよ。

添えられている、かぼすやすだちも、絞った後は上の方に置いておきましょう。食べ終わった後に、骨の上に被せて目隠しに使うというのもオススメですよ。

そういえば、さんまを食べる時、醤油はどこにかけますか?

魚に直接かけるのも悪くはないのですが、大根おろしが添えられている場合には、大根おろしにかけ、一口サイズに取り分けたサンマの身をその大根おろしの上に乗せて食べると、一層美味しくいただけますよ。お試しあれ!

あじの開き編

あじの開きのように、開いてある干物を食べる際には、手前のほうから食べていきます。

身の付き方によって、皮のほうが表になっている場合と裏になっている場合がありますが、ひっくり返さずに、そのままいただきましょう。頭に近い方から尾に向かって食べるという、基本は変わりません。

片面を食べたら、頭と中骨を一緒に摂り除き、最後に残った上側の身を食べます。

中骨の周辺の身は、とても美味しい部分です。もし、骨を取り除く際に身がついていたら、残さず綺麗にいただいてくださいね。

切り身編

切り身の場合も、御頭付きの魚とほぼ同じ食べ方をします。

左側から食べ始めるのですが、このとき皮の部分が邪魔になってしまうようであれば、先に皮を外してお皿の隅に置いておきましょう。後から皮をいただく場合でも、同じ方法でOKですよ。

中骨が付いている切り身の場合は、上身を食べたら中骨を取り除き、残った下身をいただきます。切り身も、ひっくり返す行為はマナー違反になるので、気をつけてくださいね。

中骨がついていない切り身や、中骨を取り外した後は、ついついパクリと豪快に口に持っていきたくなりますが、魚は一口ずつ箸で切り分けて食べ進めるのがマナーです。こちらも注意しましょう。

煮魚編

煮魚も基本的には、尾頭付きや切り身の焼き魚と食べ方は同じです。

違うことといえば、煮汁があるということ。

一口サイズに切り分けた煮魚をそのまま口に運んでしまうと、ポタポタ汁が垂れてしまうので、煮汁と皿の境目あたりで汁気を軽く切るようにしましょう。

また、煮魚は崩れやすいですよね。食べ進めているうちに、身が崩れてきたら、その都度集めて食べると、お皿が綺麗な状態に保てますよ。

◎魚にも合いますよ、麦ごはん!美味しい麦ごはんの食べ方のページです。

>>> もち麦の美味しい食べ方!私のベスト5!炊き方や茹で方も!

>>> 押し麦の食べ方!私の美味しい食べ方ベスト7 をご紹介!

和食に関する豆知識~おしぼりの使い方~

おしぼりは、手を拭く以外に使用してはいけない!というマナー知っていましたか?

外食をした際に、おしぼりで口を拭いたり、テーブルを拭いたりしたことがあるという人も多いのではないでしょうか?もしかしたら「いつも顔を拭いている」という人もいるかもしれませんね。

しかし、それら全てが実はマナー違反なんです。

おしぼりは、あくまでも手を拭くためのもの。ぜひ覚えておいてくださいね。

まとめ

食べ方を気にしながら食べると、味気なくなってしまう…と感じる人もいるかもしれませんが、綺麗に食べられることで、一緒に食べている相手に良い印象を持ってもらえるなら、しばらくの間は、正しいマナーで食べることを心がけながら食事をしてみるというのも悪くないですよね。

戸惑うのは最初だけ。そのうち、食べ方を意識しなくても、正しいマナーで食べられるようになるはずですよ。

綺麗に食べると、相手だけでなく、食べた本人も気持ちいいものです。作ってくれた人も、きっと嬉しいはず。

正しい食べ方をすれば、魚は綺麗に食べられます。この機会にぜひ試してみてくださいね。

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