美味しい塩や美容に関する塩まで、みんなで楽しんでいます。
「料理の基本は塩よ!」と母から教わり、料理教室にも通って塩の使い方を覚えました。今でも役に立つ事ばかりで、料理も人並みに作れます。
結婚してからは、姑が「料理以外でも使えるのよ。」といろいろと教えてくれました。
ママ友との話題の中で、普段、何気なく使っている『塩』ですが、その種類は意外に多く、原産国や地域によって、用途、適用なども様々、奥深いものだと知りました。
そんな、身近にある塩ですが、意外と塩の活用法については知らない人が多い事に気づきました。
とても身近な素材なのに、その効果を知らないのはもったいないと思い記事にしてみました。
私の知っている「塩」のいろんな使い方をお伝えしていきますね。
塩の使い方
塩と言えば、料理の味付けや下ごしらえなど調理には欠かせませんね。
また、バスソルトなど入浴剤としても使われるなど、生活の中でも塩は優秀な素材だと思います。
その中でも、私が
- 「困った時に助けられた」
- 「徳をした」
- 「便利になった」
などの、「塩」に関しての知識を記事にしてみました。
塩の意外な使い方
まずは、日常の困った時に使える塩の活用方法を紹介します。
とっさの時に、役立つものを選んでみました。
「今、どうにかしたい!」と思う時に、覚えておいて良かったと思える方法です。
赤ワインの応急処置
過去に、赤ワインを白い洋服にこぼして慌てた事がありました。赤ワインは時間が経つとシミになります。
また、絨毯にこぼした赤ワインは直ぐに洗えませんね。
そこで塩の登場です。
手順
- 一秒でも早く赤ワインのシミの上に塩をのせます。グングン、赤ワインを吸収していくので繊維に染み込む量が減らせます。
- 赤らんだ塩を払い落として、ワインが残っている場合は、濡らしたティッシュやキッチンペーパーで叩いて水分を補給してください。
これを2~3回繰り返します。
塩の量は
全体が隠れるくらいの山盛りです。
どんどん吸っていくので、様子を見ながら足したり交換したりすると、シミになりにくく、洗うのがラクになります。
絨毯もシミが目立たなくなりました。絨毯は塩を摘み取ったら、残りは掃除機で吸ってください。
塩を盛り、固く絞った布で叩いてから掃除機で吸いました。
(ここまでに2回繰り返しました。)
早めに処置すれば、繊維に染み込まず目立たない位に綺麗になります。
※掃除機の種類によっては水分を含んだゴミは吸えないものがありますので、説明書を読んで使ってください。シミがある程度取れてから、しばらく乾かして掃除機をご使用ください。
それから、衣類は、早めに洗濯してください。その際は念の為、漂白剤と併用をおすすめします。
塩で消臭?
不思議なことに塩には消臭する効果はないそうですが、この方法はとても効果あるので試して欲しいです。
靴
雑菌の宝庫とも言われる靴は、臭いが発生しやすいですね。
その雑菌の繁殖を抑制するのに塩を使います。
特に子どもの靴や一日中履いた靴は、雑菌の快適空間になっています。
手順
- 靴にひとつまみの塩を入れます。
- 新聞紙を詰めます。(なくても良いですが、新聞があれば更に効果がアップします)
- 翌日にはスッキリします。
- 塩は軽く叩いて取る程度で大丈夫です。
少し残っていても菌の繁殖予防になるので心配いりませんが、気になるようなら中敷きを出して払ってください。
タッパー
プラスティックの容器は食品の臭いがついてしまうと、洗っても残ってしまいます。その時は、塩でクリーニングしてみましょう。
手順
- 小さじ1杯程度(大きいタッパーは塩を少し増やしてください)の塩を入れて蓋をして振ります。
- 塩が残った状態で、少し水を含ませたスポンジで軽く全体を洗います。
- 流水で流してください。
鼻を近付けても臭いが気にならなくなります。魚を触ったあとに塩で洗うと生臭さが消えるのと同じ原理ですね。
塩の消臭効果について
実は、何で臭いが消えるのか?良くわかっていないと申し上げましたが、私でも何となく理解できるような仮説がありました。
- 「塩で雑菌が繁殖しなくなる」
- 「塩の結晶が見えない傷や隙間の臭いの元をかき出す」
など、塩には無限のパワーを感じますね。
そんな事とは知らずに使っていた、おばあちゃん(姑)に教えてもらった知恵は、消臭スプレーを切らしてしまった時にとても助かりました。
昭和の中期以前は、今のように消臭アイテムがない時代ですから、先人の知恵で対応していたようです。
塩でヌメリ取り
排水溝やお風呂場のシャンプーなどの容器のヌメリは、掃除するのがイヤな所です。できれば触りたくないですが、掃除しない訳にもいきません。
見なかった事にしたい場所の一つでしたが、塩のおかげでとてもラクになりました。
排水溝のヌメリ取り手順
- 水1カップ(180cc)に対して、小さじ1杯半程の塩を入れて塩水を作ります。
- それを排水溝に流します。
- 10分程、そのままに放置します。
- 流水で流して終了。
除き込んで見ると、結構スッキリしています。残った汚れも水圧やブラシで軽くこするだけで簡単に落ちました。
容器のヌメリ取りの手順
- ビニール袋に水1Lを入れて塩を大さじ1杯程入れて塩水を作ります。
- ヌルヌルしている面を塩水に浸かるように入れて、10分程放置します。
- 水で流して終了。
手で触ってもヌルヌルしません。スポンジも汚れずに済むので、とても助かりました。
簡単にスッキリすると、掃除も楽しくなりますね。
シルバー(銀製品)も塩でピカピカ
銀のスプーンなど、気がつくと変色してしまって、洗っても落ちませんね。シルバー磨きなど、一般家庭では常備されていないと思います。
また、アクセサリー用はあっても口に入れるものとなると、使うのをためらいます。
そんな時は塩とアルミホイルです。
アルミホイルも家庭にある物の一つですね。しかも口にしても安全です。
手順(熱湯に気を付けてください)
- 容器(シルバー製品が入る大きさ)にアルミホイルを敷きます。
- 塩を大さじ1杯(分量を間違えても大丈夫)程度入れます。
- シルバー製品をアルミホイルの上にくるように置きます。
- 熱湯をシルバー製品がかぶる位に注いで1分程待ちます。(様子をみながら)
- 軽く水洗いして拭き取ったら、乾かしてください。
黒ずみや変色は綺麗になります。少し白っぽくなってしまったら、歯磨き粉をつけて仕上げ磨きをしてください。
輝きが戻ります。
塩には殺菌効果も!?
塩は腐敗(ふはい)しないのは、ご存知でしょうか?
現在、腐らない食品は何点か存在するのですが、塩もその一つです。
細菌が増殖するのには条件がありますが、塩は条件を満たさない食品なので菌が死滅してしまいます。つまり、菌が生きていけない環境なので、日本では古来より食品保存に使われてきました。
引用 レファレンス事例詳細
この仕組みを利用することで、殺菌したり菌の増殖を抑制したりできます。
生ゴミが臭う時期には、生ゴミに塩をひとつかみふって新聞で包んでから小袋で縛ってまとめておくと、菌などが増殖しにくくなるので、試してみてください。
わりと知られている使い方
塩の健康法が流行ると本などでも紹介されますが、続けていると良いこともあります。また、愛好家などの間では知られている使い方があります。
そんな知っているようで、詳しくわからない事を紹介したいと思います。
塩でうがい
インフルエンザなどの流行期は予防が大切ですね。その中でも、「手洗い・うがい」は幼い頃から言われている予防法の一つです。
この「うがい」に関しては、塩を入れたぬるま湯が効果的です。予防だけではなく、喉が痛いと感じる時でも痛みが緩和しました。
手順
- ぬるま湯500mlに塩小さじ1杯程度を入れて塩水(ぬるめ)を作ります。
- 最初は、口の中をゆすぎます。
- 口の中が綺麗になったら、うがいを3回程、行うと良いです。
- うがいは水を含んだら、上を向いて(胸を広げるように直立します)「ガラガラ」と声を出すようにしてみましょう。
- 吐き出したら一回終了です。手順4〜5を繰り返します。
これだけで、喉に張り付いた菌を退治できます。正しいうがいで効果的にしていきましょう。
因みに私は今の所、インフルエンザを1回(小学生の時)しか経験していません。家族も数年はゼロです。これも、塩うがいのお陰かもしれませんね!
観賞魚の塩浴
金魚やメダカなど、観賞魚を飼育している方は病気になってしまう個体が必ず1匹は出てくると思います。
1匹が病気になると、次々と感染して全滅することもありますね。
そんな時は、別の容器に塩水を作って隔離すると良いです。間に合えば、完治して更に長生きできます。専用の薬(塩)も売っていますが、気付いたら早めに治療したほうが良いので、塩水を作って隔離してください。
また、元気のない時にも有効です。
手順
- 濃度が0.5%の塩水を作ります。かなり弱っているときは、もう少し水を足して濃度を下げます。(最初は0.3%まで下げても大丈夫です。慣れたら0.5%に1日は泳がせてください)
- 魚が泳げる大きさに合わせた容器に塩水を入れて、病気の魚を移します。
- 必要に応じて、半分の塩水を捨てて少しずつ足すのも良いです。(弱っているときは、無理に水換えをしなくても大丈夫です)
- 元気になったら、塩分濃度を下げて、慣らしていきます。(足し水)
- 水槽に戻すときは、水槽の水を足して、塩を抜いていきましょう。
塩水早見表 |
|||
水の量 |
塩の量 |
||
(濃度3%) |
(濃度4%) |
(濃度5%) |
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1L |
3g |
4g |
5g |
5L |
15g |
20g |
25g |
10L |
30g |
40g |
50g |
50L |
150g |
200g |
250g |
100L |
300g |
400g |
500g |
私は1Lのペットボトルに5gの天然塩を入れて溶かした塩水を容器に入れて使いました。交換もラクです。
注意点は、水草やエビ類などに適さないので、水槽ごと行わないようにします。
その間に、水槽は一度洗って適した環境(バクテリアを増やす)にしておきましょう。
念の為、エアーポンプや濾過装置のフィルター・砂利(底砂)も交換しておくと病原菌がいなくなり、快適に復帰できるようになります。
我が家のメダカも元気になって、水槽に帰ってきました!
試したことのある観賞魚
- 金魚
- メダカ
他の種類でもできるようですが、塩水が苦手な種類もいますので、ショップの店員さんなど専門家に尋ねて下さい。
お清め塩の正しい使い方
突然のお別れでバタバタと葬儀に参列する機会もあると思います。参列の準備や故人とのお別れで当日は大変ですね。
フッと自宅前で「お清め塩」ってどうやって使うのか、気にした事はありませんか?
適当に体につけて、残りの塩は破棄する程度で終わっている場合もあるかと思います。ちょうど塩に関する内容なので、正しい清め方の手順を紹介します。
手順
- 自宅の玄関をまたぐ前に行います。マンションなどの集合住宅では、塩を払うのは気が引けると思いますが、必ず玄関前で行ってください。
- 塩は手のひらに出します。
- ひとつまみの塩を、胸にまいて払います。
- 次に肩に塩をまいて払います。
- 最後に、足元にまきます。
これで、玄関を開けて入ってください。
一連の所作は、お清め塩で邪気を払うために使います。
宗教宗派によっては不要とされている場合もありますが、故人の御霊に寄ってくる邪気を払う日本古来の風習なので、しっかり行って邪気を家の中に入れないようにしましょう。
お清め塩のあれこれ
塩は神社などでも「清め塩」として購入する事もできます。特に塩釜神社などは有名ですね。
このような清め塩は、玄関などに盛り塩をするのに使います。これは厄除けや魔除けとして行なわれています。
わかりやすい清め塩と言えば大相撲です。力士が塩をまくのは、土俵が神聖な場所であるのと同時に神に祈る(怪我をしないように)意味もあります。
また、浄化作用もあると言われているので、身を清めたい時は、塩をまいたりお風呂に入れてみたりするのも良いかもしれません。
ポピュラーな使い方
塩は天ぷらや出汁(だし)など和食にも必要な調味料ですね。
また、野菜を茹でたり酸化防止したりと、幅広く活用できます。
そんな万能の塩を最大限に活用する食べ方は「おにぎり」です。
日本の美味しいお米と美味しい塩は、最高の組み合わせです。
やっぱりおにぎり
作り方は、ご存じと思いますがコツを紹介したいと思います。
美味しい握り方
- ご飯を茶碗1杯程度、手のひらにのせます。
- 軽く1回まとめます。(軽く握る)
- ひっくり返して1回まとめます。(軽く握る)
- 塩を手のひらに塗ります。
- 形を整えるように1回まとめます。(軽く握る)
これが一番美味しい、塩むすびになります。
ポイントは、固く握らないこと。
また、炊きたては水分が多いので、少し打ち返して(しゃもじで返しながらほぐす事)水分を飛ばしてから作ると、時間が経ってもふっくらおにぎりが味わえます。
これから紹介する、世界中で愛される「塩」で、少しリッチな「塩にぎり」を堪能して欲しいと思いました。
「塩って最高に美味しい!」と思うはずです。(私は感動しました)
塩の知識
塩には色々な種類がありますが、どのくらいご存知でしょうか?
特徴など少し紹介します。
塩の種類
塩には「天然塩」と「精製塩」があります。
天然塩…海水などそのまま凝縮しているので粒子がバラバラなのが特徴。ミネラルなども多く含まれる
精製塩…天然塩を再度、溶解して成分(塩化ナトリウム)が高純度になるように精製し直した塩。さらさらしているが塩化ナトリウム以外の成分は、ほとんどない。
天然塩の採取する場所と各種類
天然塩は採取できる場所によって3つに分けられます。
また、それぞれの特徴で分かれています。
塩の種類(採取する場所) |
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海水塩(海) |
岩塩(岩塩層) |
湖塩(塩湖) |
①天日塩(天日干し) ②平釜塩(煮詰める) |
●ピンクロック ●クリスタルロックなど |
●ウユニ塩湖 ●死海など |
①日本では数少ない製法 ②一番多い製法 |
採取する場所で色が違うのが特徴 |
採取できる湖の名前で分かれている |
精製塩は「食塩」という名称で販売されています。
私たちが日常「粗塩」と呼ぶ塩は「平釜塩」と言う作り方の塩になります。作っている産地の名前(○○の塩)や「あら塩」と明記して販売されています。
粗塩はメーカーによってミネラル含有量が違うので、口当たりや甘みなど比べるのも楽しいですよ。
最近のオススメは粉塩!
沖縄の塩で「ぬちま〜す」と言います。
独特の製法で、海水をミストにして温風で凝縮させて作るそうです。ミネラルが豊富でギネス認定されています。
粉状の塩で、普通の小さじ1杯より、実際の塩分が少ないので入れ過ぎ防止にもなります。
アンテナショップや通販でも購入できますので、興味のある方は試してください。
海外の塩
塩は日本だけではなく世界中で作られ愛用される調味料なので、各地の伝統的な製法や風味など味わうのも楽しいです。
特にマジックソルトは有名ですね。ひとふりでハーブの効いた岩塩が素材を際立たせます。スーパーでも通販でも購入しやすく、手頃な値段で助かります。
また、少しリッチな気分にさせてくれるのが「ゲランドの塩」です。フランスの天日塩で特に「海の果実」という一番塩はおにぎりに最高です。
他にも英国御用達の塩やクリスマス島の塩など、世界中に美味しい塩があります。
ぜひ、お好みの塩を探してみてください。
まとめ
塩は私たちの体にとって、大切な成分であるとともに、日常生活でも役立つ有能な調味料です。
食用以外でも掃除や消臭など活用できますし、魚の病気を治すこともできます。
また、古来より浄化作用のパワーが知られ、神仏、神聖な場所で使用されてきました。
現在では沢山の種類の塩を世界中から取り寄せることができ、その活用方法は様々!
この記事をきっかけに、色んな所で使って頂き、あなたの生活が少しでも豊かになれば嬉しいです。
最後に、料理を美味しくする最大の秘訣は「塩加減」です。
お好みの塩で美味しい「おにぎり」を堪能して下さい。