頻繁に食べていると、安いからと買ってみたら粒が硬くて甘さも少なかったり、形はいびつだけどとっても美味しかったり、と様々ないちごに出会ってきました。
そんな経験の中で、こんないちごが美味しいという見分け方が分かってきたので、いつでも美味しいいちごを食べたい方のために私が学んだ見分け方をご紹介します。
甘くて美味しいいちごの見分け方
いちごを選ぶ際に、あなたはどんなところを見て選んでいますか?きれいな赤色をしていて、形も整っていれば甘くて美味しいとは限りません。それでは、どんなところに気を付けて選ぶといいのでしょうか。
見分けるポイント
数ある中から甘くて美味しいいちごを見分けるためには、形やツヤ・大きさ・色などそれぞれにポイントがあります。今回は、細かく分けてお伝えします。
ヘタ
いちごにはヘタがついて売ってありますよね。ヘタはいちごの新鮮具合を見分けるのにとてもいい部分です。いちごの形に合わせてペタっとくっついているものよりも、反り返っていて元気なヘタを選びましょう。ヘタの色はきれいな緑色をしているものがいいですよ。
色
いちごを赤くしているのはアントシアニンという色素で、いちごが熟れるにつれて果実の下の方から赤くなっていきます。そのため、ヘタの周辺が白っぽいいちごよりは、ヘタのそばまで赤くなっているいちごの方が熟しているんです。
形
形がいびつないちごの味はなんとなく美味しそうに見えないですよね。
いちごは1つの苗に大体25個のいちごが実るのですが、その中で1番に実ったいちごは栄養がたくさん行っていびつな形になるのです。だから、形がいびつでも美味しいんですよ。
ツヤ
いちごにツヤがあるかは、とても重要なポイントです。ツヤツヤのいちごはみずみずしくて、中までしっかり熟しています。
産毛
産毛が目立っているいちごって、スーパーではほとんど見かけないですよね。実は産毛が目立っているいちごは新鮮な証拠です。
種
いちごには1粒に沢山の種がついています。この色が黄色かったり赤かったりするのですが、美味しいいちごの種まで赤くなっているものの方が日光をたくさん浴びて甘みもしっかりあります。
大きさ
いちごは身が小さいものよりも大きい方を選んでください。いちごは1シーズンで3回ほど花が咲いて実がなるのですが、1回目の花のいちごが一番大きくて甘みも強いんです。
ツブツブ感
いちごのツブツブってどれも同じと思っていませんか?実はツブツブ同士の間隔がより離れている方が美味しいいちごなんです。いちごが熟すほどふくらんで、ツブツブが表面に食い込むことによりツブツブ同士の間隔が離れていきます。
シチュエーション
いちごはスーパーや八百屋さんで買うのはもちろん、いちご狩りに行き、自分で収穫したりバイキングのデザートに並んでいたりすることもありますよね。そこで、シチュエーションごとにどんないちごを選ぶとよいか、ご紹介します。
いちご狩り
いちご狩りの醍醐味は、新鮮ないちごを自分で収穫し、その場で食べることができる事です。いちご狩りに行くと、普段スーパーではあまり見かけないひし形をしたいちごがあります。これは形がいびつだけど、特に甘くて美味しいんです。
ヘタが反り返って、全体的に赤いいちごを選んでください。
いちご狩りの際のいちごの取り方や、美味しいいちごの見つけ方について下記の動画でも分かりやすく紹介されていて参考になると思います。
【いちご狩りに行こう】いちご農家の方に聞いた!『激甘いちごの見つけ方』☆いちご狩りでしか味わえない超美味しいいちご♡お出かけ動画・レジャー
スーパー
スーパーで買うときは、たくさん入っているいちごを選びがちですよね。ですが、同じ品種でも身の大きい方を選ぶと栄養が沢山いきわたっていて、甘くて美味しいんです。そのため、量よりも大きさで選ぶと美味しいちごを食べられますよ。
八百屋さん
最近八百屋さん自体が少なくなってきましたが、繁盛している八百屋さんがあるのも確かです。八百屋さんは市場から仕入れているので、スーパーにあるものよりも新鮮なものが毎日店頭に並んでいます。
また、野菜や果物のプロである八百屋さん自身が選んだものが並んでいるので、1つ1つこだわりがあります。私がオススメなのは、八百屋さんにその日のオススメのいちごを聞くことです。八百屋さんこだわりのいちごを教えてもらえますよ。
ビュッフェ
いちごが出回る時期になると、様々な有名ホテルでいちごビュッフェが開かれます。いちごを使ったスイーツや品種の食べ比べができて楽しむことができるのでオススメですよ。
どれも美味しそうで色んな種類を食べたくなりますが、まずいちご本来の甘さが堪能できるスイーツを選び、濃い味のデザートやいちごが甘みでコーティングされているものは後の方に食べると、甘みの物足りなさも感じずに堪能できますよ。
品種ごとの特徴
いちごにはいくつも品種があって、品種ごとに味や特徴があります。
今回は代表的な品種をご紹介しますね。
とちおとめ
栃木生まれの全国的にもシェアが多い品種です。果肉の色も鮮やかな赤色をしています。果肉が締まっていますがジューシーないちごです。
ふさのか
店頭ではあまり見かけない品種です。いちごでありながら、爽やかな桃の香りをしていて、甘くて酸味が少ないのが特徴です。
あきひめ
漢字表記だと「章姫」と書きます。細長くて円すいの形をしています。
あきひめには赤色と白色の2種類の色があります。赤に比べると白は、やや酸味や甘みが少ないようです。
紅ほっぺ
長めの円すいの形で大きくなるのが特徴です。酸味と甘みのバランスがよくてコクがあります。
あまおう
福岡生まれの品種で、果実が大きくて酸味が少なく、全体的にしっかりしたいちごの甘みを感じることができます。
美味しいいちごを食べるには
いつでも美味しいいちごを食べるためには、買う際の選び方も大事ですが買ってきた後の保存方法も重要です。
いちごの保存方法と賞味期限
買ってきたまま冷蔵庫で保存しがちですが、長持ちさせるには保存容器に移し替えるのがオススメです。
保存容器にキッチンペーパーを敷いて、いちごを洗わずにヘタを下向きにして実が重ならないように並べ、蓋をします。冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
賞味期限は購入後5~6日ですが、早めに食べてくださいね。もしも傷んでいるいちごがあれば、取り除いてください。周りのいちごの傷みも早めてしまいます。
いちごを洗う際に気をつけたいこと
いちごを洗う際、ヘタはどうしていますか?
いちごにはビタミンCが豊富ですが、ヘタを取って洗うとビタミンCが流れ出して水っぽくなってしまうんです。
濡れたままにしておくと傷みやすくなるので、これからは食べる直前にヘタつきのまま洗ってくださいね。
白い『いちご』について
一般的ないちごは赤いですが、白色をしたいちごがあるのをご存知ですか?
いちごに赤みをもたらしているのが、アントシアニンという色素で日光に当たって合成されるのですが、白いいちごはアントシアニンが合成されない・もしくは合成されにくい品種なんです。
白いいちごが産まれたのは品種改良の途中に起こった突然変異と言われています。
いちごの赤の濃淡は味に関係ないらしい
いちごの赤みが濃かったり薄かったり、品種によって違います。
ですが、この濃淡は甘みには関係なくて、赤みが均一で鮮やかな方が甘いそうです。
いちご狩りの時期を地域ごとにご説明
日本は北から南まで、地域ごとに気候が違うので、いちご狩りの時期も地域ごとに少し違います。
北海道地方…12月中旬から7月中旬
東北地方 …12月下旬から6月中旬
関東地方 …12月から6月上旬
中部地方 …11月中旬から5月末
関西地方 …12月中旬から5月中旬
九州地方 …12月から6月
まとめ
美味しいいちごを見分けるポイントをお伝えしてきました。
色々ありましたので一度に覚えるのには大変だと思います。また、このポイントがすべてあてはまる「いちご」に出会うことは、少ないでしょう。
もし、これらすべてが当てはまるものがあったら、それは、まさしく最上級の「美味しいいちご」です。
最初から完璧な選別は難しいでしょうから
- ヘタが反り返っていて、全体的に均一に赤く大きいもの
- 形がいびつで大きなものは、始めの方に実ったもの。特にひし形
の2点をよく見るようにして、保存するときには、
下向きにして保存容器に移し替えて野菜室で冷蔵保存すると、美味しくいただけます
この記事があなたにとって、たくさんの美味しくて甘いいちごに出会うきっかけになったら嬉しいです。