神社や神棚にお供えする食べ物の意味は?日本人なら知っておきたい事

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少し前まではどこの家庭にもあった神棚ですが、今ではあまり見かけない存在となってしまいました。

神社や神棚には神様のお食事と言って毎日お供えをします。

ノリ
「神社に食べ物を供えられているのは知っているけど、どんな意味があるの?」と疑問に思った事はありませんか?

私は、神社にはよく参拝に行くのですが、「お供え物」に関して調べるまでは詳しくは知らず「みんながやっているから同じようにすれば間違いないや」と!

 いや、それさえも考えず、ボーッと生きてきました。(笑)

そんなことへの気付きがあり、私と同じように「神様のお食事」であるお供え物をどのようにお供えすればいいのか?

詳しくはわからない!というあなたに、日本人として知っておきたい知識をまとめてみました!

では、具体的になぜ、どんなものを供えするのでしょう

神社にお供えする食べ物

お供えする食べ物

海・川・山・野でとれる四季折々の新鮮な

・お米・お酒・餅・魚・野菜・果物・お菓子・塩・水

などがお供えされます。

では、なぜお供えするのでしょう?

お供えする理由

神様に対する感謝の気持ちです。

神を敬い、価値のあるものをお供えして神に楽しんでもらうためと言われています。

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地域ごとの風習、ならわしによって、お供え物は違うのか

全国共通となっているお供え物はお米です。それにお米を加工した餅やお酒などが基本となっています。

なぜお米なのかというと、日本が古来より大切にしてきた作物だからです。その他共通して海産物や野菜鶏肉が多くあります。

お供えものの知識

神饌(しんせん)とは?

神様などにお供えする食べ物の総称を神饌(しんせん)と言います。神饌には別名 御饌(みけ)や御贄(みにえ)という呼び方もあります。

神饌には生饌(せいせん)熟撰(じゅくせん)があります。

生饌(せいせん)と熟撰(じゅくせん)

現代の神社では生饌(せいせん)が一般的

  • 神饌には、塩・水などの調理しない生饌(せいせん)
  • 調理したものをお供えする熟饌(じゅくせん)があります。

以前は、熟餞でのお供えが一般的でしたが、1871年(明治4年)に祭式次第という規範が示され、それに準拠した形での生饌が一般的となり現在に至っています。

一般的には生饌ですが、格式が高い明治神宮や伊勢神宮では今でも熟饌が引き継がれていて、神に捧げる熟餞は神職さんが火きり具という道具をつかって起こした特別な火を使って調理します。

忌火(いみび)を呼ばれる神聖な火です。

人の、食べ物、食べ方の記事です、よろしければこの記事の後に見てみて下さい。

「食べる」一覧

<神職さんが火を起こす動画です!>

ノリ
おごそかですが、大変そうですね。

では、次にお供えしてはいけない食べ物はあるのでしょうか?

神饌にふさわしくない食べ物とは

日本古来の食べ物が理想とされていますが、チョコレートやパン、スナック菓子などをお供えする例もあり、基本的にはなんでもOK

ただ、匂いの強い野菜(ニンニク、ニラなど)は避けられています。それと肉類(獣肉)はあまり供えられません。

なぜ肉類(獣類)はあまり供えられないのか?

神道では穢(ケガレ)を嫌います。

血は穢(ケガレ)とみなすので、肉類(獣肉)はあまり供えられないですが、それらを供える神社や地域もあります。地域や神社によって本当にさまざまなんです!

自宅の神棚でも考え方は同じなのでしょうか?

そもそも神棚とは何?

昔は、新しく家を建てた時に、「神が宿るような空間でありますように」という意味を込めて神棚を設置しました。家の中に神様に来ていただいて見守ってほしいという願いからなんですね。

神棚にお供えするものは?

基本は、お米、お水、お塩の3つです。

お米

お米は神様が育てていた作物だと言われおり、重要なものとされています。

お米は生米か炊いたお米をお供えします。基本的には毎日交換するのが理想ですが、毎日交換するのが難しい場合には生米(洗っていないもの)や無洗米をお供えしましょう。

お塩

海藻を乾燥させることで作られる塩は、私たち人間に必要不可欠なものです。時代によっては貴重な品として扱われていました。お供えする塩は 天然の粗塩 がおすすめです。塩も毎日交換しましょう。しかし、塩は傷みにくいので毎日交換出来ない時は日を決めて交換しましょう。

お水

人間の体の60%以上は水で出来ていると言われており、人間の体に必要不可欠なものです。また、清めやお祓いにも水は必要不可欠なものになっています。綺麗なお水(水道水や天然水)をお供えします。水は毎日取り換えましょう。

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<並べ方>

重要なものから中心に神様に近い場所に置いていきます。

重要度→①米②塩③水の順番なので

  • 中央にお米
  • 右手にお塩
  • 左手にお水

 という順になります。

<お酒をお供えする時の作法>

お酒は毎月1日、15日の月次祭(つきなみさい、つきなみまつりと読みます)の時やお正月、お祭りのときに神棚にお供えします。

お供えする際は瓶子(へいし)に入れてお供えします。

瓶子は壺の一種で、口の部分が細くすぼまった器です。

主にお酒を入れるために用いられます。

お酒は焼酎やビールなどいろいろありますが、お供えにはお米から作られた日本酒が最適です。

順序としては

2列の場合

神様近い中央にお米・左右にお酒・神様から遠い方の列の右手に塩・左手にお水 をお供えします。

1列の場合

中央にお米・お米の左右にお酒・一番右手に塩・左手にお水 という並べ方になります。

お酒は夏は傷みやすいので早めに交換しましょう。

<お祭りやお祝いの時のお供え>

お祭りやお祝いの規模によって量が変わりますが、普段のお供え物に加えて、餅 野菜 果物 乾物 魚などをお供えしましょう。

主にお正月の時に大きめの鏡餅を床の間に飾る事が多いですが、小さい鏡餅は神棚にお供えしましょう。

野菜

ゴボウ 人参 芋 などの地中野菜、きゅうり なすや葉物野菜はほうれん草など(匂いが強いニンニクやニラなどは避けましょう)

果物

りんご みかん ぶどう バナナ なし など5種類ほど四季折々の初物をお供えしましょう。

乾物

こんぶ 寒天 のり ひじき わかめなど5種類ほど。

尾頭付きの魚、真鯛が一番格式の高い魚になります。(スペースがない場合はちりめん、しらすでも代用可能)

並べ方

重要度→①お米②お酒③お餅④魚⑤野菜⑥果物⑦塩⑧水となります。

配置としては中央の米から重要度の高い順に向かって右 左と配置していきます

知って楽しい豆知識

直会(なおらい)

お祭り後に神々にお供えした物を下げて、神職や参列者の方々で頂く神道の儀式の一つ、これを直会(なおらい)と言います。祭りの準備から始まり、祭りが終わり、通常の生活に戻る=直るという所から語源になっていると言われているんです!

お祭りの後って少し寂しい気持ちになりますよね。皆で頂く事によって明日からも頑張ろうという気持ちが湧きそうです!

新築の神棚設置率

新築するにあたり、神棚を設置したというお家の割合はどれくらいか知っていますか?!なんと30%を切っているんです(悲)70%の方は設置しないということになりますよね。和室を作らなかったからとかインテリアには合わなくて、、、今はシンプルでオシャレな神棚もあるんですよ!

どんなインテリアにも合いそうですよね♡

奉納されるもの

神社ではお酒やお菓子をお供えされているのはよく目にしますよね。

お金も奉納されることが多いもののひとつです。

実は神社では、音楽家や歌手が楽曲の演奏や歌を捧げることもあるんですよ!

奉納試合や奉納相撲といった武芸を捧げる習慣が残る地域もあります。

パフォーマンスを捧げることも神への奉納になるんですね。なんだかユニークで、神様にも楽しんでもらえそうですよね。

まとめ

いかがでしたか?知れば知るほど興味深いですよね。

年を重ねて、いろんなことがわかってくると、もっと早く知っていればな~と、思うことがよくあります。

神社仏閣の近くを通ると、立ち寄ることが多くなり、お参りしておみくじを引いて清々しく新たな気持になって背中を押していただいているような落ち着いた気分になります。

この記事が、少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

おみくじの記事なども書いていますの、でよろしければどうぞ

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