『お餅はお正月に食べるもの』というイメージがありますが、お餅大好きな私の母は、季節を問わず食べたいときに食べたいだけお餅を食べる人でした。しかも、その食べ方もいろいろ。
その影響からか、またはお餅好きの主人と結婚したからか、我が家でもお餅は常備しており、食べたいと思った時や、リクエストがあった時に、すぐに食卓に出せるようにしています。
というわけで、
定番の食べ方からちょっと変わったアレンジの仕方まで!
簡単で美味しいお餅の食べ方をたっぷり紹介していきたいと思います。
お正月のお餅に飽きたときや、お餅を消費したい!という方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。
簡単で美味しいお餅の食べ方
早速、お餅の食べ方をテーマ別にご紹介していきます。どれも、簡単に作れるものばかりですよ。
定番の食べ方
まずは、お餅といえば、やっぱりこの食べ方でしょ!という、誰もが知っている定番の食べ方です。
【磯辺巻き】
焼いたお餅に醤油をつけて、海苔で巻く磯辺巻き。
シンプルな味ではありますが、お餅1個がごはん1杯分のカロリーとわかっていても、ついつい食べ過ぎちゃうほどの美味しさです。
【醤油】
焼いたお餅に、醤油をちょっとつけて食べる、こちらもシンプルですが、やみつきになる定番の食べ方。砂糖と少し加えて、甘じょっぱくするのもいいですよね。
【あんこ】
あんことお餅の組み合わせも最強!
お汁粉も美味しいですよね。
【きな粉】
息子が大好きなのが、このきな粉餅。
柔らかいお餅に砂糖ときな粉を混ぜたものをまぶすだけの簡単調理で、幸せな一品の完成です。
【お雑煮】
お正月の定番料理でもある、お雑煮。味噌ベースでも醤油ベースでも美味しくいただけます。大根やニンジンなど、根菜を中心に野菜をたっぷり入れれば、栄養満点でいただけますよ。
【巾着餅】
油揚げの中にお餅を入れた巾着餅。我が家のおでんには欠かせない具材です。
鍋物に入れても美味しい巾着餅ですが、このまま焼いても美味しいですよ。
◎ 食べ方の記事をまとめて【ランクング順】に並べました。
簡単アレンジでいつもと少し違ったお餅に!
定番のお餅の食べ方に飽きたという人には、こんなアレンジ方法もあります。
【バター醤油焼き】
ちょっとこってりしたお餅が食べたいときにオススメなのが、このバター醤油焼き。作り方も簡単です。
《作り方》
- トースターなどでお餅を焼きます。
- フライパンにバターを入れて溶かし、焼いたお餅を入れて絡め、仕上げに醤油を加えて焦げ目をつけたら完成です。
海苔を巻いて、磯部巻きにしても美味しいですよ。
【お餅ピザ】
ピザ生地を作るのは手間がかかりますが、お餅で代用すれば、あっという間に美味しいピザができちゃうんです。
《作り方》
- お餅を食べやすい大きさにスライスします。
- サラダ油とバターを入れたフランパンに並べて蓋をして中火でこんがり焼きます。
- ひっくり返してからピザソースとお好みの具材とチーズを乗せ、再度蓋をして弱火で10分程度焼いたら完成です。
【お餅グラタン】
お餅をマカロニ代わりにして、グラタンという手もありますよ。
《作り方》
- お餅は小さめの角切りにします。
- 玉ねぎ、ウィンナーなど、お好みの具材(火の通りやすいもの)を用意し、食べやすい大きさに切ります。
- バターを塗った耐熱皿に具材を並べ、ホワイトソースやミートソースなど、お好みのソースをかけてからチーズをのせ、200℃のオーブンで15分程度焼いたら完成です。
ソースは市販のパスタソースやピザソースなどを使っても美味しいですよ。
また、薄くスライスして、ソースと交互に耐熱皿に乗せれば、ラザニア風にすることもできます。
【お餅の肉巻き】
夕食のメインおかずにもなっちゃう肉巻きも、我が家の定番メニュー。
《作り方》
- お餅はスティック状にスライスします。(切り餅1個を4等分するくらいの大きさ)
- 豚肉(バラかロース)でお餅を巻き、片栗粉を振りかけておきます。
- 油をひいたフライパンで『2』をこんがり焼き、酒・醤油・みりん・砂糖などで作ったタレを絡めたら完成です。
ベーコンで巻いて、バター醤油味に仕上げても美味しいですよ。
【お好み焼き】
これは簡単!切り餅を小さめの角切りにして、お好み焼きの具材として加えるだけ。チーズとの相性が抜群なので、一緒に入れるとより美味しく食べられますよ。
たこ焼きに加えるのもオススメです。
【ホイル焼き】
キムチと一緒にホイル焼きという手も!
《作り方》
- 大きめに切ったアルミホイルに、切り餅とキムチを乗せます。
- もやし、しめじ、玉ねぎなどお好みの具材にごま油適量と塩少々を絡め、『1』の上に乗せます。
- オーブントースターや魚焼きグリルで10分程度焼いたら完成です。
ベーコンやチーズをプラスしても美味しいですよ。
ちょっと変わったこんな食べ方も!
【納豆】
お餅の上に納豆を乗せて食べる納豆餅は、定番という人もいれば「え?美味しいの??」と思う人もいることでしょう。納豆が嫌いでなければ、ぜひ一度食べてみてくださいね。
【大根おろし】
これも定番!という人も多いかもしれませんが、食べたことがないという人もいるでしょう。
大根おろしを焼いたお餅の上に乗せ、醤油やポン酢でいただくおろし餅は、お餅をさっぱり食べたい時にオススメです。
【豆腐】
豆腐をすり鉢ですって滑らかにして、砂糖と醤油で味付けしたものをお餅に絡めて食べる豆腐餅。これ、私の実家では定番料理だったのですが、案外知られていないみたいですね。素朴な甘さのお餅が食べたくなった時に、ぴったりですよ。
【桜エビ】
柔らかくしたお餅に桜エビを混ぜ込んだリ、表面にくっつけたりすれば、香ばしい香りのする桜エビ餅の完成です。お醤油や味噌など、お好みで調味料をプラスしてくださいね。
【ラーメン】
インスタントラーメンを作る時に、お鍋の中に一緒に切り餅を投入!『力うどん』ならぬ『力ラーメン』?意外に美味しいので、一度お試しあれ!
お餅を使ったスイーツもオススメ!
お餅は、ほんの一手間加えるだけで、美味しいスイーツにも変身させることができちゃいます。
水系スイーツ
【ミルク餅】
牛乳と砂糖を加えてレンジで温めるだけで、トロトロ食感のミルク餅に!
《作り方》
- 切り餅1個を1㎝角くらいの大きさに切り、牛乳50mlと砂糖小さじ2杯程度と一緒に耐熱皿に入れます。
- 500Wのレンジで1分30秒程度加熱(ラップは不要)。
- 一度取り出して混ぜ合わせ、さらに30秒加熱します。
- 再度取り出して混ぜ、完全に混ざって滑らかになれば完成です。(お餅が硬い場合は、更に30秒加熱してください)
そのまま食べても美味しいですが、あんこ・きなこ・黒蜜など、お好みのトッピングを加えて楽しむこともできますよ。
和風
【大福】
切り餅があれば、大福だって簡単に作れちゃいます。
《作り方》
- 耐熱皿に切り餅を1個入れ、ひたひた程度お湯を注ぎ、電子レンジ600Wで1分程度加熱します。
- お湯を大さじ1杯弱だけ残し、残りを捨てたら砂糖大さじ1杯程度を加えて、スプーンなどでしっかり全体を混ぜ合わせます。(硬くて混ぜにくい場合は、レンジで少し加熱してください)
- バットなどに片栗粉を敷いて、その上に『2』を乗せ、片栗粉をまぶしながらあんこを包んで丸めれば完成です。
あんこで包んだいちごを入れれば、いちご大福も作れますよ。
【みたらし団子】
お餅だけど、お団子にも簡単に変身させることができますよ。
《作り方》
- 水60ml、醤油・みりんをそれぞれ大さじ2杯、砂糖60g、片栗粉大さじ1杯を小鍋に入れてとろみがつくまで煮詰めてタレを作ります。
- 耐熱容器に切り餅2個を並べ、その上に小さじ1杯程度の水を振りかけたら電子レンジ500Wで3分程度加熱し、柔らかくなったら砂糖小さじ1杯を加えてよく混ぜ合わせます。
- 粗熱が取れたら、片栗粉を適量加えて手でこねながら、お好みの大きさにちぎって丸め、タレをかけたら出来上がりです。
タレは、電子レンジでも作れます。『30秒程度加熱して、混ぜ合わせて再度加熱』をとろみがつくまで繰り返せばOKですよ。
また、串に刺してからタレをかけてもいいですね。
【おかき】
油で揚げるだけの簡単調理で、おかきも作れます。
モチモチ食感もいいけど、パリッ!ポリッ!が恋しい時もありますよね。
《作り方》
- 切り餅を適当な大きさに切り、180℃の油で色がつくまで揚げます。
- 揚げたお餅に、塩や砂糖など、お好みの味付けをして完成です。
味付けをする時には、袋をつかってシャカシャカすると、まんべんなく味がつきますよ。
洋風
【チョコ餅】
切り餅と板チョコを混ぜれば、もっちもちのチョコ餅を作ることもできますよ。
《作り方》
- 切り餅3個をそれぞれ8等分に切り、板チョコ1/2枚を適当に割ったものと、砂糖大さじ1、牛乳50㏄と共に耐熱容器に入れて、ふんわりとラップをかけます。
- 電子レンジ600Wで1分程度加熱し、一度取り出して混ぜ合わせます。(お餅が硬すぎる場合は、30秒くらい加熱時間を追加してください)
- 再度30秒加熱して、お餅が柔らかくなったら全体をしっかり混ぜ合わせます。(お餅が硬い時には、10秒ずつ様子を見ながら加熱時間を追加してください)
- 粗熱が取れたら、お好みの大きさにちぎって丸くし、ココアパウダーをまぶして完成です。
丸める時に、一口大にした板チョコを中に入れれば、チョコレートソースが中からでてくるチョコ餅も作れますよ。
【お餅ドーナッツ】
ホットケーキミックスを使ってドーナッツを作る際に、切り餅をプラスしてモチモチ食感のドーナッツにするのも美味しいです。
《作り方》
- 少し大きめの耐熱ボウルに小さく切った切り餅1個と牛乳100mlを入れ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ500Wで、お餅がトロトロになるまで3分程度加熱します。
- ホットケーキミックス150gを2~3回に分けて『1』に加えてよく混ぜ、打ち粉をしたバットなどに入れて粉をつけながら一口大に丸めます。(熱いうちに混ぜ合わせないと、お餅が硬くなるので注意が必要です)
- 油でこんがり揚げたら、粉砂糖をまぶして完成です。
お餅とお豆腐で作るドーナッツの作り方を紹介している動画がありました。美味しそうだったのでご紹介しますね。
[Tupperware]材料3つで!お餅と豆腐のドーナツ
お餅の食べ方は、地域によって様々
お餅は、地域によってもその食べ方は様々。全国各地にご当地お餅がありますが、その中から私のオススメのお餅をいくつかご紹介します。
東北
【バター餅】
秋田県で食べられているバター餅は、お餅にバター、小麦粉、砂糖、卵黄などが混ぜられている、チョッピリ洋風のお餅です。切り餅を使って、家庭で簡単に手作りすることもできますよ。
【ずんだ餅】
宮城の名物ずんだ餅。
枝豆を潰したものに砂糖を加えて甘くした“ずんだ”は、お餅との相性も抜群。好き嫌いが分かれる味かもしれませんが、ハマる人はハマります。
【くるみ餅】
すり潰したくるみを、砂糖・酒・醤油などで味付けしてお餅と絡めたくるみ餅は、東北や信州などでは、スーパーなどでも普通に売っている定番のお餅ですが、他の地域の人には、あまり馴染みのない食べ方かもしれませんね。甘くてコクのあるくるみダレをたっぷりつけて食べるお餅は、最高ですよ。
関東・中部
【五平餅】
中部地方で食べられている五平餅は、もち米の粒が少し残っている状態のお餅を平らな竹串に刺して焼き、タレをつけて食べます。
タレは、味噌・醤油・ゴマ・くるみと、地域によって様々な味が楽しめます。
【信玄餅】
これは有名なので、ご存知の方も多いはず。
お餅にきな粉と黒蜜をかけて食べる山梨県の信玄餅は、一度食べたらやみつきになる人も少なくありません。
近畿
【あぶり餅】
きな粉をまぶしたお餅を竹串に刺して炭火であぶり、白味噌のタレをぬって食べる京都のあぶり餅。
香ばしい香りと、優しい味がクセになるこのお餅は、一口で食べられる大きさということもあり、何本でも食べられちゃいますよ。
【安永餅】
三重県の安永餅は、細長いのが特徴で、お餅の中には甘い餡が入っています。そのまま食べても美味しいですが、オーブンで焼いたり、油で揚げたりして食べるのもオススメですよ。
九州
【かんころ餅】
長崎県五島列島で食べられているかんころ餅には、さつまいもが混ぜられていて、どこか懐かしい味がします。焼いて食べると香ばしくて美味しいですよ。
まとめ
お餅の食べ方を色々ご紹介してきましたが、お餅はどんなものとも相性がよく、食事としてもおやつとしても食べることができるので、その食べ方の種類は無限大ともいえるのかもしれません。
普通の食べ方に飽きたときこそ、新たな食べ方を見出すチャンスです!
「これにお餅を入れてみたら美味しいかも」とひらめいた時には、ぜひチャレンジしてみてください。
時には失敗することもあるかもしれませんが、「意外と合うかも」ということの方が多いはずですよ。
今回ご紹介した食べ方も、ぜひ参考にしてみてくださいね。