以前は、買った『お酢』が余ってしまい、古くなって排水口に捨てていました。 一瓶使い切るのは、結構大変ですよね。
「もったいないな」と思った時に、祖母が掃除に活用していた事を思い出し、掃除に使うようになりましたが、それでも余るので他に何かないかな?と 調べては実践を繰り返しているうちに、他にも活用できる事がわかりました。
それからは、常に、「お酢を使って何かできないか?」と考えるようになり、今では生活に欠かせないアイテムに!
こんなことに使用しています
- 掃除
- 洗濯
- 柔軟剤
- 洗顔
- 除草
- 虫よけ
などなどその効能は多種多様!
そこで今回は、私の美容師としての知識なども交えて『お酢』の活用法や、使い方をまとめましたのでご覧になって下さい。
「そんな使い方が!!」と思ってもらえると嬉しいです。
酢の使い方
使いきれなかった『お酢』をみると、色々な種類があることがわかります。
- 穀物酢
- 米酢
- リンゴ酢 などなど
後ほど説明しますが、原料や成分に違いがあります。 ですから、それぞれ適した『お酢』を使って試してください。
意外な使い方
どんな事に使えるのか紹介しますね。
- (米酢・穀物酢):家庭菜園の虫除け・玄関周り・ガーデニングの雑草・コケ対策
- (リンゴ酢) :海外セレブも使っている美容効果バツグンの使い方
- (穀物酢) :洗濯に使うと、洗濯がが楽しくなります
どれも簡単で経済的なので、私のお気に入りの使い方です。
家庭菜園や小さなお子様の居るご家庭では、農薬や除草剤など使うのは怖いですね。また、土があれば虫もいます。 苦手な害虫がいると触るのも嫌になります。
そんな時に『お酢』が活躍します。 『お酢』には「虫除け」や「除草剤」の役割が期待できます。
『お酢』は何でも良いですが
- 1番効果あるのは「米酢」です。
- また、一般的な「穀物酢」でも作れます。
ガーデニングや家庭菜園の虫除け
鷹の爪やにんにくを酢に漬けてビンに保管して、使用時に希釈して使います。 全ては口に入れられる物で作っているので、家庭菜園でも安心して使用できます。
【材料】
- 鷹の爪1~2本
- ニンニク1欠片
- 米酢適量 100cc程度(ビン容器に合わせて)
- 蓋付きのビン容器
【作り方】
- 鷹の爪のヘタと種はとりのぞきます(スプレーの目詰まり防止)
- ニンニクは潰します
- 空瓶に鷹の爪とニンニクを入れて、米酢を入れて蓋(ふた)をします
- 30日位、直射日光の当たらない場所に放置します
- これを水で希釈して使います(水100?に対して1?ほどで十分です)
- 私の希釈方法は、直接スプレー容器に入れています。子どもの薬で頂いた目盛付きのスポイトで注入して、カップで計った水を入れています。
私の希釈方法は、直接スプレー容器に入れています。子どもの薬で頂いた目盛付きのスポイトで注入して、カップで計った水を入れています。
スプレーだと、葉の裏や野菜の裏などピンポイントで使えて便利です。
ニンニクや鷹の爪は、色々な虫除けにもつかっています。米びつやぬか漬けなど、確かに効き目がありますね。それに『お酢』まで加われば、最強の虫除けになる事は間違いありません。
除草剤代わり
広い面積の雑草除去や苔(コケ)に有効です。 原液でも良いですが、臭いが気になる方は水(1:1)で薄めてください。 除草したい範囲にかけるだけです。
※除草剤代わりに使う注意点
雨が降ると薄まって効果が弱くなるので、その時は再度『お酢』をかけてください。 ガンコな雑草は数回にわけると、少しずつ枯れていきます。
切り花を長持ち
以外ですが、切り花も長持ちさせてしまいます。
【手順】
- 茎を切ったら切り口に酢を1分程つけます
- 直ぐに水を入れた花瓶に挿してください
バクテリアが繁殖しにくくなり、水の腐敗も穏やかになります。お水の交換時は再度、茎を切り落として『お酢』に浸してください。
次は、女性としてはとても気になる美容への活用法です。
リンゴ酢美容法
リンゴ酢は体に良いからと買っても、飲用とドレッシングしか思いつかず、苦手な味で使い切れないと複数の知人から相談されました。
そこで、リンゴ酢ならではの成分を利用して、海外では普通に活用されている方法を紹介します。特に飲用が苦手な方におすすめです。
また、リンゴ酢は臭いがマイルドなのが特徴です。それを水で薄めているので気にならなくなります。臭気に敏感な方は、使用直後は多少臭いを感じると思いますが、数分くらいで消えますので安心してください。
ご使用の前にパッチテストをおすすめします。
※パッチテスト
肌が敏感で刺激に弱い人は、パッチテスト(リンゴ酢を水で適当に薄めて腕の内側に少し塗って24時間様子をみてください)をしてから始めてください。
また、下記に表示している分量よりも『お酢』の量を少なくして使用してください。
洗顔の仕上げ
週に2回程度行います。
【手順】
- 普通に洗顔フォームで洗いよく流してください
- 洗面器にぬるま湯を入れてリンゴ酢を適量(小さじ1杯〜大さじ1杯まで)入れて混ぜます ※1.5L程度のぬるま湯に5ccが、私のおすすめ濃度です
- 顔を洗うように洗面器の酢水をつけていきます
- タオルで拭き上げたら終了
後は通常通り仕上げてください。
私は、そのままクリームをつけてシルクパウダーやミネラルファンデーションで整えますが、吹き出物などの悩みは減りました。直後は肌がツルツルします。
肌への効果
角質を除去して正常なターンオーバー(肌再生サイクル)にしてくれます。これにより、くすみや毛穴の汚れも取れやすく、肌に優しい酸性に近づいていきます。
また、殺菌効果もあるので健やかに肌を保つことができます。クエン酸も入っているので、毛穴もスッキリです。
酢のリンス
頻繁に使用する必要はないですが、シャンプー剤もアルカリ性なので、酸性で中和することで、キューティクルが閉じてきます。(週に1~2回程度で十分です。)
【手順】
- 洗面器にお湯(1.5〜2L)を入れて大さじ2杯のリンゴ酢を入れて混ぜます
- 軽くタオルドライした髪を浸します。頭皮にも良いので付いても大丈夫です
- 軽くマッサージします
- シャワーで良くすすぎます。(効果は変わらないので、しっかりと流してください)
洗面器に頭をつけるのが大変な時は、ペットボトルで作ってそのままかけてもOK。
白髪染めの色落ちはしないので安心してください。
【酢リンスに関しての注意点】
おしゃれ染めは、色味が酸化(カラーはアルカリ性で発色を保っている為)する場合があります。ただ、髪質は良くなります。
- 目に入ると痛いので、気を付けてください。
- 臭いがこもるので、浴室の換気は忘れずに!
- 作った酢水は必ず使い切ってください。(保存しないように)
髪への効果
薄めた『お酢』の酸性は髪や地肌に嬉しい状態(弱酸性)です。シャンプーやカラーなどアルカリ性は毛髪のキューティクルが開くので、そのまま放置しているとゴワゴワでダメージを受けやすくなります。
そこで、酸性の『お酢』リンスを使ってキューティクルを閉めてあげます。すると、つるつるサラサラの髪質になるのです。
洗濯に使う
洗濯に使うメリットがあります。
- 色落ち防止
- 色移り防止
- ふんわり柔軟剤
酸っぱい臭いがするのでは?と心配かもしれませんが、大丈夫です。心配なら、すすぎの回数を1回増やしてください。(私は、1回でも臭いませんでした。)
酢で色落ち防止・色移りなし!
ジーパンなど洗濯回数が増えると、色味が落ちてきますね。また、色の濃い衣類は、色移りも(洗濯して他の衣類に色がついてしまう)心配です。
そんな時に『お酢』が使えます。
できれば購入して最初に行います。既に使用中ならば、気付いた時からでも、現状よりも衣類の色落ちを防ぐことが可能です。(染料がアルカリ性なので、中和して安定させます)
私は、購入した浴衣を洗う時に、この方法で様子を見ます。水に色が出てきたら早めに取り出して、もう一度、作り変えてください。
【手順】
- バケツや大き目の洗面器に水を入れます
- 『お酢』を大さじ1杯程度入れます
- そこに色落ちする衣類を入れて1時間程、漬け込みます
- 後は普通に洗濯するだけ
更に塩を大さじ1杯足すと、染料が落ち着くのでジーパンなどは、塩も足してみると良いと思います。
新品は2回ほど行うと良いです。バケツの水の色をみて、大丈夫そうなら通常の洗濯物と洗えるようになります。
柔軟剤として使う
タオルなどふんわり仕上げたい時にとても良いです。臭いは気になりません。
我が家は2つの洗濯機を用途に分けて使用していますが、汚れ物用の洗濯機は毎回お酢を使っています。ほとんど掃除していませんが不思議とキレイに使えています。(8年目の洗濯機です)
【手順】
目安は45Lの水の場合、お酢を大さじ1杯程、全自動の柔軟剤入れに入れておきます(お酢を必要以上に入れないようにしましょう)
これだけです。
臭いもなく柔軟剤の代わりになります。洗剤は一般的な洗濯洗剤を使用してください。乾いた後のタオルで実感して欲しいと思います。ゴワゴワしません。
【洗濯に関しての注意点】
紹介した濃度は、我が家でも特に問題なく継続できていますが、お酢の濃度が高いと洗濯機の金属部分など腐食する原因にもなる事があります。また、カビには効果が弱いです。
お酢の効果を期待して、殺菌や水垢も取ろうとお酢をたくさん入れるのは注意が必要です。メーカーの取扱説明書で確認してくださいね。
知っている人は知っている
日常の中で使える活用法も紹介します。
ご存知の方もいると思いますが、私が効果を感じた方法です。
水回り磨き
水垢には、塩と酢でピカピカになります。
【手順】
- 落としたい水垢に粗塩を振ります
- スポンジなどに酢を浸して塩の上からこすります
- 乾いた布で拭き取ります
- 軽度な水垢ならピカピカになります
しばらく使っていなかった離れの洗面台ですが、水垢いっぱいですね。
数分の作業でスマホが写りこむくらいに、ピカピカになりました。
使える場所
- シンク
- 蛇口
- トイレ
- お風呂場(シャワーヘッド)
水垢が固まっている場所は、数回に分けて落としてください。
家電などの殺菌・カビ防止
水200mlに対してお酢10ml程度をスプレー容器に入れて、酢水を作ります。
冷蔵庫や加湿器など、安全性を考えると酢水は安心して使えますね。
使えるところ
- 電子レンジ(ターンテーブルやドアなど)
- 冷蔵庫
- 加湿器
- 電気ポット(お湯の注ぎ口など)
また、もう少しお酢を足した酢水でコーヒーポットなどを浸しておくと(30分以上)ピカピカになります。
定番の掃除
私も重宝している使い方です。日本は湿度が高いので、お酢の効果で清潔に保つことができます。臭いも残りません。
フローリングも畳もサラッときれいに!
床や畳のベタつきが、サッパリする使い方があります。素足で歩くと気持ちいいです。
【作り方】
バケツに水を入れて、お酢を大さじ1杯程入れます。
【使い方】
布に酢水を浸して、固く絞ります。床や畳を拭いたら、乾いた布で仕上げます。
ゴミ箱の臭いを予防する
生ゴミなど嫌な臭いがする事もありますね。ゴミ袋をセットした時に、お酢を浸したキッチンペーパーやティッシュペーパーを下に入れます。
これだけで、臭いの元となる菌の増殖を少し抑えられます。暑い日は追加で、再投入も可能です。作ったスプレーを一吹きしても継続的な効果が得られます。
お酢の除菌効果
酢はクエン酸が含まれているので、水垢に効果があります。また、お寿司屋さんでも殺菌に使うくらい、菌に対して有効です。この効果を利用して、安心できる掃除アイテムになりました。
ただし、完全な殺菌効果ではありません。カビ等には効果が弱いとされているので、カビがある時はカビを除去してから使ってください。
バルサミコ酢を大量消費する
一般的なお酢は除草剤代わりに使えば、大量消費できますが、バルサミコ酢は掃除に使いにくいので食べてしまいましょう。
バルサミコ酢が余ってしまった
煮込み料理に使います。簡単なので試してみて下さい。
【材料】
- 豚バラ・スペアリブなど何でもOK(500〜800g)
- 玉ねぎ・人参・セロリなど
- あればハーブ(セージ・ローズマリー・ローリエなど臭み消し)
- オリーブオイル
- 塩(ハーブがなかったらマジックソルトでもOK)
- 黒こしょう
- 小麦粉
- 白ワイン(300ml)
- バルサミコ酢(150ml)
【手順】
- 肉に塩とコショウを振りなじませたら小麦粉をふりかける
- 野菜はみじん切り
- 最初にオリーブオイルで肉の表面に焼き色をつける
- その油で野菜を炒める(肉から出た油が多い時は少し減らしてください)
- 野菜がしんなりしたら(飴色がベストですが好みで)肉を戻す
- 白ワインとバルサミコ酢を3:1の量で肉が浸る程度に入れます
- 後はお好みで煮込んでください
バルサミコ酢は加熱するとまろやかになります。前の日に仕込んでコトコト煮込めば翌日は柔らかい煮込みができます。材料はお好みで変更できますから、バルサミコ酢が余ったら一気に消費しましょう。
※白ワインのアルコールは加熱すると飛んでしまうので、お子様でも大丈夫ですが、心配なら水やコンソメスープで代用しても食べることができます。
この時は、味見をして塩分調整してください。
コンソメスープは塩分が強いので、薄めに作ると失敗しません。通常の2倍〜に薄めて使ってください。
酢の一般常識
お酢には色々な種類があり、酸味も香りもそれぞれ特徴があります。簡単にまとめましたので、参考にしてください。
酢の種類と特徴
日本で馴染みのあるお酢を見比べて、用途に合わせて選んでみる事をおすすめします。
分類 |
種類 |
材料 |
特徴 |
穀物系 |
穀物酢 |
米・とうもろこし・小麦 |
万能に使用可・酸味も香りも強い |
米酢 |
米 |
クエン酸が豊富・和食に向き(寿司酢など) |
|
果実系 |
バルサミコ酢 |
ブドウ果実 |
ポリフェノールが豊富・加熱すると深みが増す |
リンゴ酢 |
リンゴ |
カリウムが豊富・酸味が少ないので飲用も可 |
他にも「黒酢」や「ワインビネガー」などありますが、黒酢はバルサミコ酢と同じように加熱すると良いです。
『カンタン酢』とは?
最近は、料理に使える『カンタン酢』と言う種類の酢調味料があります。
これは、この1種類で味付けができちゃいます。
ということは、これには砂糖やだしなどの酢以外の調味料が入っています。ということは、清掃、洗濯などには使えないということなんですね。
だって、砂糖をぬったり、洗濯機の中に入れたりするのは…これは、さすがに無理ですね。
ですから、間違えて使用しないように気を付けてください。
下記の種類の酢も他の調味料が合さっているタイプなので、今回紹介した活用法には不向きです。
- やさしいお酢(マイルドタイプ)
- すし酢
酢のデメリット
とても有能なお酢ですが、少し注意することがあります。
お酢の注意点
お酢の成分には酸が含まれていて歯を溶かす力があります。ですから、原液を口からの摂取するのは注意してください。ただし、摂取後は口をすすいだり歯磨きしたりすれば大丈夫です。
酢に蜂蜜を入れて冷たい水で割った飲み物はとても美味しく、美容や健康にも良さそうな印象で飲まれていますが、歯には良くありません。
生野菜にドレッシングやマヨネーズ、お鍋にポン酢も良く合いますが、やはり歯が溶けやすくなります。
歯に触れている時間が長く、回数が多いほど歯が溶けますので、チビチビ味わって飲むよりもグイッと飲んだ方が歯には良いですし、飲み物であればストローを使う方が良いでしょう。
まとめ
お酢にはあまり知られていない効果があることをおわかり頂けたと思います。専門的な知識がなくても、自分で使って体感できる効果がいっぱいありましたね。
そして、一口に『お酢』といってもいろんな種類があって、『お酢』として注意しなければならない点、『お酢』の種類として、その使用方法を間違えてはいけないこと! などもありました。
日本中、どこに行っても購入できる便利なお酢は、食用だけではなく日常でも大活躍してくれる優秀調味料です。
まだまだ、たくさんの使用方法がありそうな予感がします。
健康にも良いと言われているので、臭いと酸味が苦手な方にも活用できる方法を、もっと探していきたいと思いました。