今年の冬は寒さ厳しく、体調を崩される方も多いのではないでしょうか?
小児科に入ると待合室はお子さんとママたちでいっぱい!小児科に限らずこの時期はどの病院も混んでいるようですね。同居している母が寒くなると腰に痛みが出るので整形外科に連れて行きましたが、そこもかなり混んでいて待たされました。
せっかくできた自由な時間、体調と相談ではありますが、できるだけ楽しく過ごす方法はないかと考え実践していることを記事にしてみました。
病院の待ち時間、おすすめの暇つぶしはこれ!
大きな総合病院の場合、待ち時間は数時間にもなる場合があります。実際に何時間も待たされた!という声はよく聞きますし、もちろん私も朝一番で病院に行ったのに午前中全てつぶれた経験は何度もあります。
大きな総合病院の場合は
・予約はしていてもあらかじめ「かなり待たされる」という事が分かっている
・病院内に売店や休憩できるスポットはあるけど・・・
と言った具合に「どのように過ごすか」を事前に考え準備しておくことができるので待ち時間も比較的計画的に使えるのではないでしょうか?
ひどく体調が悪い場合を除けば待ち時間はだれにも邪魔されず静かに好きなことができる時間です。
そう考えるとちょっと楽しみになってきますね。
一人での待ち時間はどう過ごす?
瞑想
ほんの少し前までは「瞑想」というとスピリチュアルなニュアンスがありヨガをする一部の人たちだけが行っているイメージでしたが、今ではアメリカのGoogle社やApple社でも社員研修に取り入れられているのも周知のことですね。
スティーブ・ジョブズも瞑想の習慣があるのは有名な話です。
集中力を高めたりストレスを軽減したりと心と体に良い効果が医学的にも確認されている瞑想は病院での待ち時間でも簡単に行えます。診察前の不安が少しでも軽減されれば気持ちも落ち着きますよね。
簡単な瞑想方法
- 背筋はまっすぐしますが上半身はリラックスさせて椅子に座ります。手のひらは膝の上に置いて力を抜きます。
- ゆっくりしたペースで深く呼吸をし、その呼吸に意識を集中します。できれば目を閉じて(半眼)行いましょう。
これだけです。
瞑想では雑念をやりすごすのが大切です。いろんな思いが浮かんできてもそれを追いかけず自分の意識を呼吸に持っていきます。それをまず10分くらいしてみてください。
一般的に、集中するためには、半眼にするのが良いとされていますが、まずは自分で試してみるのが一番です。
本当は習慣づけるのが一番なので、まず瞑想の第一歩として待ち時間にトライするのもいかがですか?
プランニング
明日の仕事の段取りを考える、週末のお出かけ案を練る、などのちょっとした考え事を短い待ち時間で行うのも有効な時間の使い方です。
いつもはさっと決めてしまう事を深く考えるというのは案外できないこと。
色々考えていたら30分くらいはすぐに過ぎてしまいます。しっかり考えると頭の中がスッキリ整理されて気分も良くなりますよ。いいアイデアも浮かぶかもしれません。
メモ帳があればなお良しですね!メモ帳はスマホのメモ帳もありますし、グーグルドキュメントの活用も良いですね。
やっぱり読書!
静かにじっとできる何かと言えばやはり読書が一番。読書の習慣がない方であれば売店に雑誌や漫画が売っているので手に取ってみてはいかが? もちろん自宅から新聞を持参するのも良いですね。
また、時間が許すのでしたら前もって図書館で借りておくという手もあります。
私は本を読むのが好きなのですが、なかなか自宅でゆっくりと読む時間は取れません。ここぞとばかりに物語に入り込んで別世界に行くのも楽しいです。
また、スキルアップもできるでしょう!
スキルアップのための勉強
勉強系の本を読んでスキルアップするのも良いですね。自宅と違い集中して読める事間違いなしです。
- お正月に何か目標を立てませんでしたか?それは順調?
- お正月の目標は何かしらのスキルアップが多いもの!
順調に進んでいるのでしたら素晴らしいですが、そうでなければ、こんな時間を活用して軌道修正してみるのも有意義です。
一人でじっくり取り組むパズル・ゲーム系雑誌
いくら読書が最適と分かっていてもやっぱり活字を読むのが苦手な方もいらっしゃいますよね。そんな場合はクロスワード系のパズル雑誌がおすすめです。
今は大きな病院ならの売店がコンビニになっているところもありますよね。コンビニにはたくさんのパズルやクイズ系の雑誌が並んでいます。これが暇つぶしにピッタリ。
暇つぶしになるのはもちろんの事、四字熟語や同義語、カタカナ語などにも詳しくなれます。今のクロスワードはテーマごとに問題が作られているものもあり、解くだけで色んなテーマについて物知りになれますよ。
そしてクロスワードパズルなどの雑誌はプレゼント企画が多く
流行りの家電や電子機器などの豪華景品も当たるんです。楽しくパズルを解いて、知識も増えて豪華景品に応募までできちゃいます。
俳句や短歌を詠む
俳句や短歌を詠む(よむ)のもいいですね。
俳句や短歌を作るときには「読む」ではなく、「詠む」を使うのが一般的で、「詠む」が作るという意味になります。
- 俳句は、「五・七・五」 の17文字
- 短歌は、「五・七・五・七・七」 の31文字
の、定型詩で、俳句には季語が入るという決まり事がありますが、短歌は自由です。
俳句や短歌は昔から日本人が培ってきた代表的な日本文化、人が感じる 喜び、怒り、悲しみ、楽しみ、驚きなどの感情や、四季折々の気候風土、その些細な変化、植物、生物の動きなど五感をフルに使って表現する楽しいもの。
待合室から見える中庭や外の景色と、自分の心情を詠(うた)ってみるのもいいですね。
今まで経験の無かったあなたも、この機会に始めてみるのもいかがですか?私も病院で始めたんですよ。最初は何でも良いんです。極端な話、ポエムでも良いんです。まず詠んでみては!
ほんのちょっとの、短い待ち時間であれば座って考える系
イメージトレーニング
趣味をお持ちの方は、好きな事を「頭の中で」行う時間に充てるといいですね。いわゆるイメージトレーニングです。
例えばカラオケが好きな人は次に歌う新曲を心の中で練習できますし、俳句や短歌をされる方は創作タイムにもってこいです。ダンスやスポーツのイメージトレーニングも十分できますよ。
ちょっとした変わったところでの、「グッズでリラックスタイム」
ツボ押しマッサージ
今は100均でも健康グッズ売り場にツボを押す道具や肩こり解消グッズなど並んでいるのでマッサージグッズを一つ持っていけば待ち時間に肩こり解消もできちゃいます。
あまり人の目が気にならないようでしたら
コロコロローラーで小顔マッサージなどもご一緒に!
電源を使わず、座ってできるのでやってます。お化粧をするのに比べれば人の目を気にすることはありませんね。(笑) マッサージは少し動きがあるので周りの人に腕や肘などが当たらないようお気を付けください。
やっと出たか!と思われるかもしれませんが・・・
やっぱりスマホ?
それでも暇つぶしにはスマホしかない、という方も今の時代いらっしゃるのではないでしょうか?
これ一台あればほとんどの人が退屈せずに済むかもしれませんね。大人から子供まで動画や情報サイトを見ていればあっという間に数時間経ってしまいます。タブレットは大きな画面で見ることができるので、目も疲れず長時間の暇つぶしには良いツールですね。
忘れてはならないのがイヤホン!
病院の待合室には強い痛みを我慢してらっしゃる方や気分が悪い方、また補聴器などの医療機器を付けていらっしゃる方などがご自分の番をまだかまだかと待ってらっしゃいます。
そのような人たちに対しては慈愛の念をもって接して下さいね。
また、時間帯によっては待合室が混雑していて椅子が空いていない時もありますよね。いつ自分の順番が来るかわからないのに立って待つのはつらいもの。
そんなときには
待合室を出る
そんな時は我慢せずに待合室を出て外のベンチやカフェスペースで少し待ってみても良いです。外やカフェスペースなら気兼ねなくスマホも触れますし、おやつくらいなら食べる事もできます。
もちろん自分の番がまだ先か受付に確認してから離れてくださいね。
待合室を出た行き先の一つに
車で待つ
車であれば、テレビを見られたり音楽を聞いたりして、疲れた体を休めるのも人の目を気にせず落ち着きます。かなり待ち時間が長い時には車で待つのが一番自由に過ごせるでしょう。
付き添い時の待ち時間
では次に誰かと一緒に待ち時間を過ごす時はどうでしょう?
小さな子どもと長い待ち時間を過ごす場合
一番困るのが長時間じっとできない小さなお子さんと一緒の時ですよね。
小児科以外の病院はおもちゃなどもなく、何か自分で用意をして行かなくては間がもちませんね。
私も、子供が小さい時は
絵本や音の出ないぬいぐるみなど
絵本や音の出ないぬいぐるみなどのおもちゃを持っていくようにしていました。絵本やお気に入りのぬいぐるみがあれば30分ほどの短時間ならご機嫌で待っていてくれます。
しかし総合病院などの、1時間以上になる待ち時間は小さな子はそれだけではもちません。うろうろし始めたりぐずぐず言い出したりしたら
仕方なく最後の手段で
スマホを出し
お気に入りの動画を見せていました。
その際は受付に伝えて病院内のドリンクコーナーへ行き、音声は小さな子どもでも付けられるヘッドフォンを使い、音量も音もれしないようにできるだけ小さくと極力迷惑にならないようにしました。
就園前の小さな子どもは大人のように周りに気を遣うことができません。病院でも動きたがるし泣きだしもします。できるだけスマホは使いたくないですが、おとなしくしていてほしい時にスマホが一番効果的なのも事実です。
あやとり
子どもが少し大きくなってきたら、私はあやとりと折り紙を必ず持って行っていました。我が家の子どもが大好きというのが大きかったですが器用になってきた就園児さんなら楽しく待ち時間の間取り組んでくれます。
かさばらない上に軽い。電池もいらないし音も出ないと病院での待ち時間にはもってこいです。ぜひ試してみてください。
折り紙
今は折り紙の本も100均で見つけることができますし、あやとりはネットで探せばたくさん出てきます。レパートリーを増やせば子どもの人気者になれますよ。
高齢の親などと長時間待つ場合
また、私のように高齢の親を病院に連れていき長く待たされるという方も多いと思います。
高齢の方は長時間じっと待つことができる場合が多いので特に何か準備をしていくことはありませんが、長時間同じ姿勢で座っていると腰や膝が痛いとおっしゃることがあるのではないでしょうか?
私の母は膝が痛くなりますし義母は腰が痛くなるので長時間座って痛みが出てきてしまうのが心配です。
また、長時間同じ姿勢でいると血液の流れや代謝機能に悪影響があるようです。血流が悪くなり血栓が詰まるエコノミー症候群も長時間同じ姿勢で座っているのが原因ですよね。
そんな親たちですが、少しでも体を動かしてあげなければなりません。
少しでも身体を動かす。
一緒に待っている方の体調を見ながらですが、30分ほどおきに座る場所の移動をするなどして、少し立って動いた方が良さそうですね。
お年寄りは子どもと違って辛さに耐える方が多いようです。なかなか伝わらない痛みや辛さをできるだけ解消できるよう待ち時間も気を付けてあげられると気持ちよく一緒に待つことができますね。
そして、私が時々してあげることは
マッサージ
あまり大掛かりなことはできませんが、手のひらのツボを押してあげたり、足をさすってあげたりしたら、気持ち良いようでとても喜んでくれます。それに、スキンシップができて親孝行にもなり一石二鳥です。
あとは水分補給も大事なので飲み物も忘れないように。
少し暇つぶしから話がそれてしまいましたがお年寄りと一緒にできる暇つぶしと言えば脳トレ系の手遊びなどいいですよ。
脳トレ
これも待ち時間解消と頭の体操が一緒にできて一石二鳥です。一見簡単そうでちょっと頭をひねるような小ネタを持っていればお年寄りと楽しく過ごせます。
ざっと探してみてもたくさんあります。たとえば一人じゃんけん。
1人じゃんけん
ゆっくりでいいので自分でじゃんけんするのですが右手が絶対勝つようにする脳トレです。これがなかなか難しい。
次に指回し体操
指回し体操
両手の同じ指の指先だけを5本ともくっつけて手の平は丸く。そこから親指だけを離して親指同士をくるくる触れないように回します。お互いの指の周りをまわるイメージです。
親指ができたら次は人差し指だけを離して人差し指をぐるぐる、と順にすべての指を回します。薬指と小指は難しいので頑張って!
その他には手を閉じたり開いたりをゆっくり一定のスピードで行うのですが
グーパー運動
手を閉じてグーを作るときに片方の手は親指をグーの中に入れて、もう片方の手は親指をグーの外に出して。グーパー、グーパーと閉じては開きを繰り返します。
これもやってみるととても難しいです。お母様やお父様と一緒に脳トレしてみてくださいね。
指の体操のわかりやすい動画がありましたので、ご紹介させていただきます。
【動画 指の体操】指の体操 介護用
待ち時間を楽しく過ごす方法を探ってきましたが、長い待ち時間を軽くする歩法はないでしょうか?
待ち時間を短くするには
今は、診察終了時に次回の診察を予約する病院が多いので予約を必ず忘れないようにするとか、少し面倒ですが診察開始時間より早めに行って診察券だけ先に入れて当日の順番を早くとるなどの努力をするしかないようです。
私の子どもが通う小児科では自分の順番の5番前になると登録した電話番号に音声案内が届くのでギリギリまで家で待てるので助かっています。
待ち時間の対策はこの小児科のように病院側が待たずにすむ仕組み、もしくは待つにしてもおおよその自分の診察時間が分かるような仕組みを考えてくれるしかないようです。良い病院に行きたいのはみんな同じですもんね。
まとめ
読書もクイズ系も椅子に座ってじっと静かに取り組めるので病院内で迷惑にならず、本当に優秀な暇つぶしです。
以前は長い病院の待ち時間はつらいと思いながら病院に向かっていましたが、あらかじめ自分が楽しめそうなグッズや読み物をもっていけば意外と快適に過ごせます。
少し視点を変えると病院の待ち時間ほど瞑想や自分の世界に入るのにピッタリな時間はないのではないでしょうか?
病院の待ち時間を前向きに「貴重な時間」ととらえて楽しみに変えてみて下さい。
一緒に待っている方たちも、そして自分自身も気持ちよく長い待ち時間が過ごせるようにしたいものです。