贈るべきお中元の手配を済ませて一安心と思いきや、贈っていない方からお中元が届いてしまったなんて場合、あなたはどのように対応しますか?
お中元を贈るのと同じ要領でいいのか…のしの書き方はどう書くのか…とにかくすぐにお返しを贈らないと失礼になるんじゃないか…少し気持ちが慌ててしまいますよね!
ライターの私も、結婚して初めての夏、お中元を送ったあとに慌てた経験があります。汗
そんな拙い私の経験ですが、見ていって下さい。あなたの参考にしていただければ幸いです。
初めてのお中元!いざ自分がお中元を贈るとなるとかなり身構えてしまうことだと思います。
身内や親戚はもちろん、ご主人の会社の上司やご友人など交友関係が一気に広がりますので何をどのように贈ったらいいのか悩んでしまうことも多いでしょう。
お中元のお返しについてもマナーとやり方がありますので、まずはそれをきちんとおさえていきましょう!
その上でお返しをするとあなたの印象はもちろん、今後のお付き合いもさらに良好なものとなること間違いなしです。
ここでは、お中元のお返しのマナーとやり方についてご紹介していきます。
お中元のお返しは必ずしなければならない!?
基本的なマナーとしては、お中元のお返しを必ずしなければならないということはありません。
身内や親戚、会社の上司、ご友人など誰から頂いたなどは関係なく、お中元のお返しはしなくても失礼にあたらないのです。
ですが、実際には一概にお返しは不要とは言い切れない状況も多いものです。お中元を頂いた後の対応について順番にみていきましょう。
まずはお中元をいただいたお礼を伝えましょう
お中元を頂いたら、あわててお返しをする必要はありません。まずは、お返しをする・しないにかかわらず「ちゃんとお中元を受け取りました」という意味合いも込めてお礼を伝えましょう。
相手の方が「きちんと届いたかな」と心配されていますので、その不安を早くぬぐってあげてください。
最近は、電話やメールで済ませてしまうことも多いようですが、お礼状を出すことでより丁寧な印象になります。
お礼状を書く場合は、ハガキでも出せますが、よりきちんと感を出したいのであれば便箋で出すのがおすすめです。
夏を感じられる絵柄の便箋で届くお礼状を受け取ったら絶対嬉しいですよね!
通常は一日両日でお礼状を出します。もしも、お返しの品物が1~2日以内で用意できるのであれば、一緒に送っても構いません。
とにかく、お返しを用意していてお礼が遅れた、お礼を伝えていないというのは当然マナー違反となります。
必ずすぐにお中元をいただいたお礼を伝えてくださいね。
お礼状に入れるべきことば
- 時効のあいさつ
- お礼の言葉
- 相手やご家族の健康を気遣う言葉
- 結びのことば
- ※親しい間柄であればもっと砕けた文章でもお礼が伝わればOK
お返しを贈る場合、いつごろ何を贈ればいい?
お礼状を送ったあと、お返しをしたいと思う場合はお返しを贈りましょう。
ただし、すぐにお返しを贈ると「贈り返された」という意味が含まれてしまうので、一週間くらい空けてお返しを贈ったほうがいいという意見もあります。
お礼をお伝えしたあとに、一週間くらい空けてお返しを贈るのが無難かもしれませんね。
お中元のお返しを相手が期待していない場合もありますので、お茶うけのお菓子や季節のくだもの、生活消耗品といった消え物のほうが相手に気兼ねなく喜んでもらえるそうです。
逆に頂いたものよりも高額なお返しをしてしまうと「次からはお中元は結構です」という意味が入ってしまうので注意しましょう。
もし、本当にそのような意味を伝えたい場合は、お礼状などでひとこと添えるようにしてくださいね。
金額については、頂いた品物と同じくらいか半返しの品物を選びます。
頂いた品物よりもやや安めのほうが相手に負担を感じさせることなく受け取ってもらいやすいでしょう。
お中元の相場が3000円~5000円くらいなので、高くても3000円までのものを選ぶと間違いなさそうです!
のしはどのように書けばいい?
お返しを送る場合、のしの書き方は時期によって変わってきますので下の表と動画を参考にしてみてください。
のし紙や水引はお中元と同じものを使用できます。表書きは濃い色の墨を使って楷書体で書いてください。
いい動画がありましたのでご紹介します。
30秒でわかる お中元の基本おさらい
関東
7月初旬~7月15日 | お中元・御中元 |
7月16日~立秋(8月7日)の前日まで | 暑中御見舞い |
立秋~処暑(8月23日)まで | 残暑御見舞い |
関西
贈る時期が月遅れの8月初旬から15日までの場合は、お返しが8月16日から処暑までの残暑お見舞いになります。
※立秋 8月8日の年もあります
※処暑 1992年~2023年まで同じ
どちらかというと暑中御見舞いや残暑御見舞いのほうがお返しとしてスマートな印象かもしれません。
最近はデパートでのしをつけてくれるサービスもありますので、心配な方や時間がない方はそういった所を利用するのも簡単でいいと思います♪
また、堅苦しくならないようにお返しをしたいときは、のし紙などをつけずに次に会ったとき「お中元を頂いたので」と手土産のようにお渡しすることもできます。
本来、お中元は継続的なお付き合いなので一度限りはマナー違反になってしまいますが、今回だけお返しをしたい場合などは御礼・お礼と書きます。
さらに、いつもお返しをしていたけど今回はお返しができないという場合などはお礼状などでその旨を伝えると相手に気を使わせないで済みます。
最近のお中元事情!そもそもお中元とは何か
お中元の起源は中国からといわれています。中国では神様のお祭りの時にお供え物を季節ごとに贈っていて、1月15日が上元、7月15日が中元、10月15日が下元といい、天の神を祭る日としていました。
それに加え、日本古来からある、お盆という祖先の霊を供養する行事が合わさって定着したのがお歳暮・お中元です。
室町時代に上層階級で贈り物のやりとりが広まって、その後江戸時代に一般市民の間でも定着していき、現代でもお中元として受け継がれているそうです!
最近のお中元事情
お中元はお世話になった方々に贈るのが一般的ですが、最近では「お世話になる」の、意味合いが広くなってきているそうです。
「いつもご迷惑をかけているので日頃のお礼に」など、贈る側と贈られる側が同等の場合も少なくありません。
カジュアルなお中元として平均単価が600円くらいのプチギフトも増えています。思わずスマホでカシャッと写真を撮ってしまうような、いわゆるインスタ映えする見た目のものがトレンドのようですよ。
そこで、私のおすすめはこちら♪日本橋屋長兵衛さんの「金魚すくい」というゼリーです。
一目みて可愛いと思いませんか!? ゼリーの中に金魚が泳いでいて金魚鉢を連想させますね。単品(270円)から3個入り(972円)、7個入り(2052.円)、9個入り(2700円)とあるので、プチギフトからかしこまったお中元まで全て対応できそうなところも気に入りました!
定番の贈り物としては、あいかわらず水ようかんやゼリー、アイス、ジュース、果物、そうめん、ビールなどが人気です。
最近は和菓子でなくても種類が豊富なスイーツが子どもから大人まで喜ばれるものとして、特に人気が高いそうですよ。
意外な人気としては、防災セットやレッドブルの詰め合わせなど!時代背景を感じますね。
ちなみに、最近よく贈り物にカタログギフトが使われているのでどうかなと思ったのですが、お中元は感謝の気持ちを伝えるものであるため、ふさわしくないようですね。
カタログギフトはまた別の機会にしたほうがよさそうです。
まとめ
お中元のお返しは必ず必要なものではありません。ただし、一概にお返し不要ともいえないので臨機応変に対応しましょう
- まずはお中元を頂いたことのお礼をします。お礼状を出すとより丁寧な印象に
- お返しを贈る場合は一週間ほど空けて、頂いたものよりも高額にならないように
- 時期によってのしの書き方が変わるのでご注意ください
- お中元の文化は室町時代から!日頃、お世話になった人に感謝を伝える機会です
- 定番の贈り物のなかでも特に種類豊富なスイーツが流行り
- 最近はカジュアルなお中元としてのプチギフトも人気!
- 見た目が映える贈り物からちょっと意外なものまで贈り物の範囲が幅広くなっています
お中元やそのお返しというと失礼がないようにちゃんと出来るか身構えてしまいますが、本来は感謝の気持ちを伝える機会であるのがお中元です。
いつも何か頂いたりすれば自然にお礼を伝えますよね。その基本ができていれば大丈夫です!
あとは、お中元に関するマナーをおさえておくことで、充分丁寧なお返しになるはずです。
今はネットでもデパートでも贈り物の種類が豊富で何を選んだらいいか迷ってしまうと思いますが、相手の方のことを思ってお返しを選ぶということ自体が大切なのではないかなと思います。
自信をもってお中元のお返しをしてくださいね。
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