料理やお菓子作り、人によってはコーヒー、紅茶にも欠かせない砂糖。どこの家にも常備されている必需品ですね。もちろん、我が家でも毎日のように使っています。
そんな砂糖ですが、砂糖は、昔はとても貴重で、あまり手に入れられなかった希少価値の高いものでした。
今はあまりしませんが、私が小さい頃は、お歳暮やお中元には白糖やグラニュー糖を、父母がおじいちゃんおばあちゃん、叔父さん叔母さんのところへ持って行っていたことをおぼろげながら覚えています。
そんな、砂糖ですが、数年前、ショートケーキを食べながら、ふと、砂糖は食べるだけなの?と疑問がわき、いろいろ調べたり使ったりしているうちに知識がついてきました。
まずは、意外な使い方からご案内しますね。
砂糖の使い方
砂糖は煮物や照り焼きなどの料理、クッキーやケーキなどのお菓子作りに大活躍してくれる調味料。
私は甘党なので、コーヒーや紅茶にも入れて風味を楽しんでいます。そんな砂糖が大好きな私ですが、砂糖は料理に甘みを加える以外にも使用用途があって、とても便利な食材なんですよ。
まずは、意外な使い方です。
砂糖の意外な使い方
水筒や手に付いた臭いなどを取る
水筒を使っていると、ちゃんと洗っていても臭いが取れなくて気になってきますよね。そんな時には、洗って乾いた水筒の中に角砂糖を3個ほど入れて置いておきましょう。
砂糖が水筒の中の気になる臭いを取ってくれます。水筒を使う際には、角砂糖を取り出すのを忘れないようにして下さいね。(笑)
他にも、調理の際に玉ねぎとかニンニクを切った際に手に臭いがつきますが、そんな臭い取りにも使えます。手洗いの時に、ハンドソープと一緒に砂糖も少量とって洗って下さい。
吸湿して食べ物を湿気から守る
クッキーやビスケットが余ってしまって、タッパーなどの保存容器に入れる事、ありますよね。
そんな時に、角砂糖を2、3個一緒に入れておくと砂糖が湿気を吸ってくれて、またクッキーを食べる時もサクサクの状態で食べることができますよ。
角質を取るスクラブになる
美容に欠かせないスクラブですが、そんなスクラブを切らしてしまっても安心して下さい。
砂糖と調理用のオリーブオイルやサラダ油を同量混ぜるだけで、簡単な手作りスクラブの完成です。
自宅にあるもので簡単にできて、市販のスクラブより安いですよ。角質を取ってくれるだけじゃなく、お肌の保湿作用もあるので一石二鳥です。
切り傷などの治療薬に!
ちょっとした切り傷などに砂糖を塗っておくと、傷の治りが早くなります。傷口にもしみないのでおすすめですよ。
これは、私が小さい頃、母が私にしてくれたことで、母もおばあちゃんからしてもらったらしいです。昔から行われている民間治療なんですね。
同じように抗菌作用の認められているものに、『塩』もありますが、こちらは考えただけでも痛いです。(笑)
服についた雑草などのシミ取り
ガーデニングや家庭菜園をしていると、草抜きは欠かせませんよね。草抜きに夢中になって終わってみたら、服に緑色の草のシミがついてしまった、なんてことありませんか。
あれ、普通の洗剤では落ちにくく、そんな時に砂糖の登場です。
砂糖がペースト状になるように水を足します。それをシミに塗り込んで1時間くらい置いて洗濯してみて下さい。シミに気づいたら早めに行いましょう。
次にご紹介する使い方はご存じの方も多いのでは?
わりと知られている使い方
やはり、食べ物系が多くなりますね。
肉を柔らかくしてくれる
ステーキとか肉の炒め物をする時、どうしても硬くなってしまいまいがちですね。私はしょっちゅうだったのですが、この、砂糖を肉に揉(も)みこんでから調理する方法で、お肉が柔らかくてしっとりした仕上がりになりました。
干しシイタケを早く戻してくれる
干しシイタケは水やお湯につけて戻しますが、結構時間がかかりますので、干しシイタケが入ったぬるま湯に砂糖をひとつまみ入れて、落し蓋をして下さい。約20分で柔らかくなります。
トマトの甘みを増してくれる
サラダの付け合わせにトマトを買ったけれど、ちょっと硬くて甘みが少なくあまり美味しくない時、ありますよね。
そんな時は、トマトを切ってから上からパラパラと砂糖をかけ、冷蔵庫にしばらく置いて下さい。砂糖がトマトを柔らかく甘くしてくれます。
次は、砂糖の種類や、料理のヒントなどをお伝えします。
砂糖の知識
砂糖には上白糖やグラニュー糖、黒糖、きび糖など様々な種類があります。
上白糖は料理に、グラニュー糖はお菓子作りに使うけれど、その他の砂糖はどんな料理に合うか分からなくて使う機会がないのでは?
ここでは、そんな様々な
- 砂糖の種類や
- こんな料理に使うとおすすめ
などの知識事項や料理のヒントを簡単にご紹介していきます。
砂糖の種類と用途
☆上白糖
砂糖の原料である原料糖になる、さとうきびやてん菜を精製して、ブドウ糖などが含まれている転化糖をまぶしたもので、甘みが強いです。料理にもお菓子作りにも、どんなものにも合います。
転化糖(てんかとう)は、酸または酵素(インベルターゼ)によって、ショ糖を果糖およびブドウ糖に加水分解した甘味料である[1][2]。同量のショ糖よりも甘いため、糖を転化させることによって砂糖の量を控えることが可能である。また、吸湿性があるため、菓子をしっとりとした状態に保ち、砂糖が結晶化しないようにすることが可能である。
☆黒砂糖
原料である、さとうきびの汁を搾り取って不純物を取り、煮詰めて固めたものです。カラメルのような風味ですが、苦みや渋みもあります。煮物などコクを出したい料理や、コーヒーにも合います。
☆グラニュー糖
角砂糖やスティックタイプの砂糖はグラニュー糖です。
原料糖を精製しただけのもので、クセがない甘さです。コーヒーや紅茶に合いますし、お菓子作りにもおすすめです。
☆きび砂糖
黒砂糖をさらに精製したものです。まろやかな甘みが、煮物やお菓子作りに向いています。
☆三温糖
製造過程は、ほぼ上白糖と同じですが、上白糖とグラニュー糖を分離して残った糖液を数回加熱しカラメル色をつけたもので、味もカラメルの風味がします。
和食に欠かせない、照り焼きや煮物を作るときにぜひ使ってみて下さい。
まとめ
この記事を通して、あなたにも砂糖の魅力や生活に活かせる知識が少しでも伝わったら嬉しいです。
意外な使い方として、臭い取りやシミ取り・湿気取り・傷の保護・スクラブの代わりになることをご紹介してきました。
料理でも、調味料としてだけでなく、トマトや肉を柔らかくしてくれたり、乾物の戻りを早くしたりもします。
メジャーな上白糖だけでなく、黒砂糖やきび砂糖など、作りたいメニューに合わせて種類を変えてみるのもおすすめですよ。
あなたもぜひ砂糖を活用してみて下さい。