カウンターのお寿司屋さん!
子供の頃にはあまり行くことがない場所であるだけに、大人になって初めての体験であれば、緊張でどきどきしてしまいますね。
今でこそこなれた感じで行けていますが、時にマナー違反のお客さんや、どうしていいのか分からずに戸惑っているお客さんを見かけます。
きちんとしたマナーを知ってもらいたいと思ったので、今回は「寿司の正しい食べ方とマナー」について記事を書いていこうと思います。
お寿司の正しい食べ方とマナー
握り寿司の正しい食べ方
寿司を少し横に傾けて、ネタの先のほうに少しだけ醤油をつけます。そして、口に入れる時は、ネタが下向きになるように返して食べます。これは舌に直接ネタが当たるので、味をよく感じられるようにするためです。
- 寿司を少し横に傾けて
- ネタの先のほうに少しだけ醤油をつけ
- ネタが下向きになるように返して口に入れ
食べます。
食べるときは、一口で食べきるようにしますが、もし一口で食べられない時は、箸で二つに切ってから食べるようにしましょう。なぜなら、
「かじる」とか「噛み切る」ことは和食においてはマナー違反とされているからです。
お店の人にシャリを小さめに握ってくださいとお願いできれば、それもいいと思います。
食べきれないからと、いったん口をつけた寿司をお皿に戻すこともNGですよ。
軍艦巻きの正しい食べ方
ネタに醤油をつけたいですが、軍艦巻きの場合は横に傾けてしまうとネタが落ちてしまいますよね。そのため、
ガリに醤油をつけて、置いてある状態の寿司のネタに塗るようにします。ネタと一緒にきゅうりが乗っているときは、そのきゅうりを使ってもいいですよ。
巻き寿司の正しい食べ方
これもシャリに醤油がつかないようにします。
寿司を斜めにして、海苔とシャリの堺に醤油をつけて食べます。海苔だけに軽く醤油をつけてもいいでしょう。
また、さきほど説明した軍艦巻きと同様、ガリに醤油をつけたものを塗って食べてもいいですね。
ちらし寿司の正しい食べ方
ネタを箸で取り、醤油をつけます。そして、ネタを寿司めしの上に戻してご飯と一緒に食べるというのが正しい食べ方です。このとき、食べる分のネタだけに醤油をつけるようにしましょう。
ちらし寿司はお重に入っている場合がありますが、このときはお重を持ち上げず、手を添えて食べるようにしましょう。小皿に取り分けて食べる場合であれば、小皿を持って食べるのは大丈夫です。
お寿司を食べに行くなら覚えておきたい知識
お寿司は箸で食べてもOK
「お寿司は手で食べるのがツウ」なんて聞いたことがありますが、箸で食べてもマナー違反ではありません。
ただ、ガリは箸で食べるのが正しいマナー。お寿司を手で食べたついでに、ついそのままガリを手で食べてしまいそうになりますが、これはご法度です。
お寿司を注文する順番に決まりはない
寿司を注文する順番に決まりごとはありませんが、より美味しく食べるためには、白身魚などの淡白なネタから、赤身などの味の濃いネタへと順に食べるのがオススメです。
これは、最初に味の濃いものから食べてしまうと、淡白なネタの味が分かりにくくなってしまうという理由からです。味の濃いものを食べたら、いったんガリで口の中をさっぱりとリセットし、また順に食べるようにするといいでしょう。
食べ終わりですが、「巻物は終わりの合図」とされているため、巻物で締めると一目置かれること間違いありません。
また、ひと皿盛りになっている寿司は、左から順に食べるといいですよ。この理由は寿司の注文の順番と同じ理由で、左から順に淡白なネタから味の濃いネタへと並べてあるからです。
エビの食べ方やマナーもあるんですよ。
わさびや醤油の使い方
わさびを醤油に溶いて食べる光景を見かけますが、これは和食のルール違反です。醤油が わさびの味になってしまい、せっかくのネタの味を感じられなくなってしまいます。
わさびはネタの上に直接乗せて食べるようにしましょう。
醤油をつけすぎるとネタの味わいがなくなってしまうため、つけすぎには注意します。
また、醤油皿に入れる醤油の量は控えめにし、なくなったらつぎ足すようにします。
食べ終えたあと、醤油皿にたくさんの醤油が残らないようにしておくのがポイントです。
お寿司屋さんに行く前に、確認しておきたいマナー
お箸のマナー
マナー通りの正しい食べ方をしていても、お箸の使い方が悪ければ台無しです。
ここでは、お箸のマナーについて説明します。
食べる間のお箸の置き方
箸休めしている間のお箸は箸置きに置くようにします。お皿の上にお箸を渡して置いている光景を見かけますが、これは「渡し箸」といってマナー違反です。
もし、箸置きがなければ、箸袋で箸置きを作って置くのもいいでしょう。もしくは小皿のふちにかける方法でもいいですね。
食べている時のお箸の扱い方
マナー違反となるお箸の使い方を「嫌い箸」と呼びます。嫌い箸には多数ありますが、やりがちなものをいくつか挙げてみます。
- ねぶり箸 箸をなめる
- 刺し箸 箸で料理を刺して食べる
- 指し箸 箸でものや人を指す
- 押し込み箸 箸で料理を口の中に押し込む
- 迷い箸 どの料理を食べようか、箸を料理の上であちこちへと動かす
- よせ箸 箸で器を自分の方へ引き寄せる
- すくい箸 箸を2本揃えてスプーンのようにすくう
これらはほんの一部ですが、事前に確認しておき、一緒に食事をしている相手を不快にさせないように、そして自分も恥ずかしい思いをしなくてすむよう覚えておきましょう。
気をつけるべきマナー
そのほか、お店でのふるまいとして大切なことを説明します。
- 出されたお寿司はいつまでも置いておかずに、早めに食べる。寿司は鮮度が命!
- 寿司の写真を撮る際はお店の人に許可を取ってから。そして何度も撮り直しをしないようにしましょう。これも寿司の鮮度を大切にしたいからです。
- 料理を口に運ぶときに手を添えることを「手皿」といい、これはマナー違反!醤油が垂れるのを受けるのであれば、醤油皿を持つようにしましょう。
- ネタとシャリを一緒に食べるようにしましょう。別々に食べるのはマナー違反です。
- 香水の強い香り、箸が染まるほどの口紅はタブーです。
- 腕時計やブレスレットはカウンターを傷つけてしまうため、外しましょう。
- 話し声のボリュームに気をつけましょう。
- 寿司が置かれる「ゲタ」はカウンターから下ろさないのがルールです。
言いだしたらキリがありませんが、楽しみながら食べるために覚えておきたい最低のものを挙げました。参考にしてください。
まとめ
はじめは自分もそうであったように、知識を頭に入れて出かければ意外となんてことないものです。
「寿司の食べ方」の動画もありますし、今回ご紹介した「寿司の正しい食べ方とマナーの基本」を参考に、楽しく美味しく寿司を食べていただきたいと思います。