おみくじ大好きな私ですが、おみくじを好きになったのには理由があります。
初めのうちは、お参りのついでに…と神社仏閣を訪れた際になんとなく引いていたおみくじ。書かれている内容がよくわからず、調べているうちに、おみくじって奥が深いんだなぁ…となんだか楽しくなってしまい、試しにお言葉に従って行動してみたら、物事がうまく回り始めたような気がしたんです。
それからは、おみくじを引くたびに隅々まで熟読し、それに従って行動していくうちに、だんだん運勢が良いものになっていくのを実感できるまでになりました。
おみくじで「失物」「失せ物」について
「失物」「失せ物」の読み方と意味
「失物」「失せ物」は、『うせもの』と読み、失くしたものという意味です。
おみくじについての知識がほとんど無かった頃は、大切な物を失くした時以外は関係ない項目だと思って、特に意識して見ることがなかったのですが、実はおみくじの中の「失物」「失せ物」の項目は、「物」だけではなかったんです。
「失物」「失せ物」の項目には、単なる紛「失物」「失せ物」のことだけが書かれているわけではなかったのです。実はここでは、「失う」という表現があてはまるもの全てのことについて書かれています。
- 家族
- 恋人
- 仕事
- 信頼
家族や恋人のような対人関係から、仕事や信頼にいたるまで、広い意味での「失くしたもの」の今後について知ることができるんですよ。
「失物」「失せ物」には、どんなことが書かれているの?
おみくじの「失物」「失せ物」の項目の中には、失くしてしまったものが見つかるのか、見つからないのかが書かれています。
また、見つかる場合には、誰が知っていて、どのあたりで見つけることができるかまで詳しく書いてあることもあるんですよ。
見つからないと書いてあれば、なんとなく諦めもつきそうですし、見つかると書いてあれば、ヒントを元に頑張って探すことができそうですよね。
以前、新潟にある彌彦神社(やひこじんじゃ)を訪れた際に引いたおみくじの「失物」「失せ物」のところに、「出がたし 下にあり」と書かれていたことがありました。
これは、『出てきにくいが、あるとすれば下』という意味なのですが、実はこの少し前に大切にしていたピアスを片方落としてしまっていたので、それから数週間いつも下の方ばかり気にしながら生活していました。
なかなか見つからず、諦めかけていた頃…
見つかったんです!車の座席の下から!!
「出がたし」と書かれていても、諦めずに探し続けていれば、見つかるかもしれませんよ。
「失物」「失せ物」に書かれている言葉の意味
おみくじに書かれている言葉の中には、普段使わないようなものも多く、その意味を理解することが難しいと思う人も少なくありません。
そこで、「失物」「失せ物」の項目でよく見かける言葉の意味をご紹介します。
「人もて」
人の手によってという意味。
「出でず」
「いでず」と読み、出てこないという意味。
「出べし」
出てくるでしょう。ということ。
「出ずべし」
「いずべし」と読み、出てくるだろうという意味。
「北の方」
自宅や、いつも自分がいる場所から北の方角。という意味です。
「子供の知る事あり」
子供が何かを知っています。という意味です。
「北の方」
自宅や、いつも自分がいる場所から北の方角。という意味です。
「高いところ」「低いところ」
文字通りの高い所を意味するだけでなく、神社やお寺のような格の高いところと解釈することもできます。『低いところ』はこの逆の意味。
「男子(女子)の知ることあり」
男の人(女の人)に聞いてみると、見つかるかもしれないという意味。
「出ないでしょう」
今、失せ物がある人には、「失せ物は出てきません。」という意味で、特に探しているもいのがない人には、「なくしものはしません。」という意味です。
「出でず」と「出ずべし」の違いが、少しわかりづらいですよね。
おみくじについての知識がほとんどなかった頃、清水寺で引いたおみくじに「おそく出ずべし」と書かれていたのですが、当時は『出ず』と書かれているので、見つからないという意味だと思っていました。
しばらくしてから『遅くなるけれど、いずれ出てくるでしょう』という意味だと知り、驚きました。
別の神社で引いたものには、「出ずべし、もし出でずとも代りによき物を得べし」という、首をかしげてしまいそうな内容のものもありました。
これは『出てくるでしょう。例え出てこなくても、代わりに良い物が得られるでしょう』という意味になるんですよ。
その他、「おみくじ」の、いろんな意味はこのページへ
次は、実際におみくじに書かれている文言について神社やお寺ごとにご紹介します。
お暇なら見てみて下さい。(笑)
実際に書かれている文言
富士山本宮浅間神社
「高きところにあり」「女にとぶべし」「男子の知るところあり」
弥彦神社
「必ず出る 物の間」「出がたし 下にあり」「手近にあり出る」
浅草寺
「出てこないでしょう」「遅くに出てくるでしょう」「出づらいでしょう」
水天宮
「あきらめたがよい」「人の手に渡っている」「手近にありますが、なかなか出ません」
東京大神宮
「出るが役に立たず」「出ず 遅ければなし」「出る 高いところの間」「物に隠れて出ず」
熱田神宮
「思わぬところから出る」「低きところより出る」「物の間にあり」「容易にでない」
出てきそうで、なかなか出てこない!そんな文言もあって面白いですね。
具体的に「男子が知っている」と書かれていたら、私なら真っ先に主人に聞いてみます。
また、「あきらめたがよい」と書かれていたら、諦めた頃に出てくるでしょう。という意味かもしれません。
このように、神様仏様が探し出す糸口や、探し方を示してくださっているのかもしれません。
楽しい動画がありましたのでご紹介させていただきます。
今年の運勢は?成田山でおみくじ引いてみた!
次は、神社とお寺のおみくじの違いについてご紹介します。
あなたは、神社とお寺のおみくじには決定的な違いがあることをご知っていますか?
これを知っていると少し自慢できるかも!?という話題です。
おみくじ豆知識
神社とお寺のおみくじの違い
神社のおみくじか、お寺のおみくじかは、一目で見分けることができるんですよ。
お寺で引くおみくじには漢文が書き込まれています。
一方、神社のおみくじには和歌が書き込まれているんですよ。
次は変ったかわいいおみくじをご紹介します。
おすすめの可愛いおみくじ
全国各地に可愛いおみくじがありますが、今回ご紹介するのは『干支みくじ』です。
干支みくじは、その名の通り十二支の形をしたおみくじです。その年の干支のおみくじを引ける神社やお寺もありますが、京都の豊国神社や因幡堂(平等寺)では、好きなものが選べるように、十二支が全て揃っているんですよ。
自分の生まれ年のものでも、その年のものでも、好きなおみくじが選べるので、どれにしようか迷ってしまいそうですね。何度も訪れ、全部揃えてお部屋に飾るのもおすすめですよ。
まとめ
おみくじの「失物」「失せ物」の項目には、紛失物について書かれているだけでなく、失くしてしまった信頼や自信といった精神面や対人関係など、広い意味での『失ったもの』のことが書かれています。
落し物をしたときはもちろんですが、それ以外のときでも何かを失ったと感じたときには、この部分を参考にしてみてくださいね。
おみくじは、調べれば調べるほど奥が深いと感じます。
神社仏閣を訪れた際に、なんとなく引いてしまうおみくじですが、書かれている内容を理解し、それに従って行動しているうちに、運勢も良いものに変わってくるかもしれませんよ。
もちろん、凶を引いたり、悪いことが書かれていたりして落ち込むこともありますが、その時の運勢を受け入れることで、気持ちの整理がつくことだってあるんです。
悩み事があったり、困ったりしたときには、おみくじに頼ってみるという手もありだと思いますよ。