私は、毎年家族と一緒に神社に初詣に出かけます。
最近は、初詣だけでなく神社仏閣の近くを通ると立ち寄るようにしています。
なぜか? 心が落ち着くからです。
福岡県太宰府天満宮
だんだんと侘び寂びのわかる年になってきたのでしょうか? 笑
※侘び寂び(わびさび):素朴、簡素、枯淡、清楚、静寂などの複合的な日本人の美意識
そんな時、参拝方法を知らない人の多さに気付かされます。
さほど難しいことではないので、覚えていただければ、参拝がもっと有意義なものになるのではないかと記事にしました。
神社での参拝
鳥居の前
鳥居の前で一礼し、参道の左端を通り、手水舎へ行きます。
参道の真ん中は神様が通られるところです。左側を歩くようにしましょう。
手水舎
手水舎で手と口を洗い清めます。そして御神前へ
- 右手に柄杓(ひしゃく)を持ち、水をすくいます
- 左手を洗います
- 柄杓を左手に持ち換え右手を洗います
- 右手に持ち換え、左手の手のひらに水を移し口をすすぎます
- もう一度左手を清めます
- 最後に柄杓を立てて残った水で柄杓の柄を洗い清めます
わかり易いきれいな動画がありましたので御覧下さい。厳かで心まで洗われるようです。
【伊勢神宮】手水と参拝の作法 ISE-JINGU
御神前
御神前に進み、軽く会釈をしてから鈴があれば鳴らし、お賽銭をそっとお賽銭箱に入れて(投げてはいけません)、「二礼、二拍手、<願掛け>、一礼」をします。
拍手するときは、手を少しずらすと、良い音がなります。
この<願掛け>の際には、いきなり願い事をするのではなく、まずは
- 自己紹介として、名前・住所(仕事での願掛けの場合は職業)を伝えます。 そして
- 日ごろの感謝の気持ちを言います。 その後に、はじめて
- お願い事をします。
このお願い事も、“何か良いことがありますように”では、神様もあなたにとって何が良い事なのかまで判断してくれません。
そこは、具体的に、そして、自分の努力が実るようにとお願いするのが良いようです。
「私は、今○○○を頑張っています。この○○○で良い結果がもたらされますようにお導きください。」のようにお願いすると良いでしょう。
神様も、頑張っている人を応援してくれるはずです。
神社の参拝方法としては上記が一般的ですが、なかには、出雲大社のように
「二礼、4拍手、1礼」のところもあります。 また、「5月14日の例祭(大祭礼)」のときには
「二礼、8拍手、1礼」で行われるとのことです。
事前に調べておきましょう。
次に、お寺での参拝の方法も知識として知っておいたら、いざというときに困らなと思いますのでご紹介しますね。
お寺でのお参り
山門の前で
山門(鳥居のようなもの)の前で合掌とお辞儀をし、敷居は踏まずにまたいで中に入ります。
手水舎
手水舎で手と口を洗い清め、鐘楼がある場合は鐘をついてから(お寺によっては鐘楼があってもついてはいけない場合もあります)本堂に向かいます。
3.本堂の前
本堂の前で
- お線香をあげて一礼し、体を清めます。 そして
- お賽銭を入れて合掌してお祈りします(神社ではないので、柏手をうってはいけません)。お祈りの際に唱える言葉は宗派によって違いますが、お寺によっては書かれている場合もありますので、その通りに
- お唱えします。そして、
- お祈りの後に一礼します。
参拝に適している時間帯
参拝に適している時間帯は「可」の範囲としては日の出から日没までの時間帯、言わば太陽の出ている時間帯ということですが、その中でも適した時間帯があります。
それは、午前中です。
理由は簡単で、午前中の方がお願いする念の数が少ないということです。やはり午後になると雑念で溢れてくるようです。
神様も午前中の方が気持ちよく願いを聞いて下さるのではないでしょうか?
もし、自分が神様、仏様だったらどうだろう? と、考えてみて下さい。
そして、参拝には適さない時間帯があります。
参拝に適さない時間帯
参拝に適さない時間帯は日没から夜明けまでの夜の時間帯です。
日本には中国から伝わった「陰」と「陽」の考え方があります。
「陰陽道」と言われるものですね。
「陽」は活動の時間で、「陰」は休息の時間です。
そして、最も避けなければならない時間が、日暮れ時の人の顔もよく見えないような時間帯、概ね18時~19時くらいの時間帯で「逢魔が時(おうまがとき)と言われてきた時間です。
また、黄昏(たそがれ)は当て字で、本来は夕暮れ時は顔が見にくく「誰そ彼(たそかれ)」が語源のようです。
この時間は昔から魔物が活発に活動する時間と言われてきました。
というわけで、参拝は午前中に行きましょう。
でも・・・と、疑問に思ったあなた!
お正月には1月1日になってすぐ、夜のあいだに行きますが、この習慣は戦後に始まったもののようです。
私は、今でも、夜に行ったことはありません。我が家の習慣です。
除夜の鐘が鳴り終えるのを聞いて、一度寝て、元旦の朝、お雑煮を食べてから初詣に行くようにしています。
お参りが終わった後は神様仏様の声を聴くためにおみくじを引いてみませんか?
おみくじ
おみくじを引くときの心持ち
参拝の後におみくじを引きますが、その際も、参拝のときと同じように「大吉が出ますように!」などと考えながら引くのではなく、
「いまある悩みを思い浮かべ良い方へ教え導き下さい。」
と願いながら引くと良いようです。
和歌や漢詩の部分が神様や仏様からのメッセージ
そして、和歌や漢詩の部分が神様や仏様からのメッセージであり、指針となる部分ですので、少し難しい内容に思えるかもしれませんが、自分なりに理解しようとすることが大事です。
各項目
つぎに、各項目の中の自分が気になることに合う部分を読むことで、より具体的なメッセージを受け取ることができます。
各項目の中に、自分の知りたいことの項目が当てはまらない場合に、吉凶で判断するのが良いという説もあります。
良くないことがかかれていた場合は、何か改めなければならないことが身近にあるのかもしれませんし、良いことが書かれていたからと言って、努力を怠れば、悪い方向に転じることもあります。
◎ おみくじの意味に関する疑問はこちらへ
>>> おみくじの意味と項目の解説!このブログですべて解決!
持ち帰るか否か?
そして、引いたおみくじを持ち帰るか、木に結んで帰るかですが、これについては、どちらが正しいというものではないそうです。
木や、みくじ掛けに結んでくるというのには、神様とご縁を結ぶという意味が込められているそうで、凶などの悪い内容のおみくじは、利き手と反対の手で結ぶと、困難なことを達成したので、凶が吉に転ずるという言われもあります。
ただ、おみくじの結果が悪かったからといって、すぐに木に結んで、もう一度引くというのは良くありません。
良くても悪くても、きちんと神様からのお言葉を理解し、素直に受け入れる気持ちをもって行動に移すことです。
よく、結果が良いおみくじは持ち帰り、悪いおみくじは木に結んで帰る、と言われますが、悪いおみくじこそ、どのようにすれば良い方向に転じていけるのかの指針とするため、持ち帰って理解を深め、何度も読み返せるところに入れておくというのも良いと思います。
凶を引いたから結んできた、内容についてはあまり覚えていない。というのでは、今後どうしたら良くなっていくのかが分かりません。
そして、何かを頑張り通したときや、成果が出たようなときに、また次の指針を伺いにおみくじを引きに行き、そのときに古くなったおみくじを結んでくると良いそうです。
また、そのときは、参拝のときに必ず神様や仏様にお礼を言いましょう。
まとめ
さあ、いかがですか?
あなたも神社やお寺に行ってみたくなりませんか?
世界では宗教にまつわる争いごと、いさかいが耐えません。でもそれらは本来、人間の幸せを願って、そして今ある苦しみから開放するために生み出されたものだと思います。ですが、現実は無残、無念です。
私は日本人で良かったとつくづく思います。日本では、神社も、お寺も、とても寛容です。細かいことを言うといろいろあるかもしれませんが、共存共栄で、平和です。
私は、これからも手を合わせて繁栄と平和を願います。
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