結婚式を控えたカップルの間では、「どのような式にしよう?」ですとか、「披露宴はどうしようか」という話はたくさん重ねていくかと思います。
一般的に結婚式と聞くと、チャペルで挙式をし、披露宴ではケーキカット…
先日友人の結婚式で鏡開きをやって盛り上がっていました。和装の結婚式だったら・・・良いですよ。鏡開き! ケーキカットではなく鏡開きという演出もなかなかオツで喜ばれていました。
本人に根掘り葉掘り聞くのもためらわれましたので、そっと調べてみました。鏡開きの費用や式の流れ、その歴史や由縁などをご紹介いたします!
費用と樽の大きさ、その中身は?
鏡開きに使われるお酒は基本的には「清酒」です。
清酒は昔から縁起の良いものとして用いられてきました。
ですが、現在は中身のお酒に関してはこれといった決まりはないようです。
純粋に好きな銘柄や、新郎新婦の地元の地酒を選んだりすることも♪
では、実際鏡開きをする樽の大きさについてです。
樽の種類は
- 1斗樽…直径40cm×高さ34cm
- 2斗樽…直径48cm×高さ48cm
- 4斗樽…直径55cm×高さ55cm
の3種類になります。
写真映えを考えれば、サイズのある2斗樽や4斗樽がお勧め。
人数が多くない場合でも、上げ底タイプのものにすれば調節できますので、4斗樽でもお酒は1斗、ということもできます♪
お値段
そして結婚式で行うにあたり、一番知っておきたいお値段のことですが…
- 1斗樽 4万円前後(お酒入り)
- 2斗樽 5~6万円前後(上げ底+お酒1斗)
- 4斗樽 6~8万円前後(上げ底+お酒1斗)
それに付随する費用は次の通り
木づち 1~2千円
柄杓 千円程度
一合枡(1つ) 100~200円
その他の費用
それ以外にかかるものとしては
配送費用や使用後の枡・残ったお酒の処分費ですとか会場によっては持ち込み料です。
会場に鏡開きプランがない所では、よく確認しておく必要がありますね。
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鏡開きのタイミングは?
鏡開きをするタイミングとしては、披露宴でのケーキ入刀の代わりに「鏡開き」をすることが多いようです。
そのほかに、お色直しで和装に着替えた後、余興で行うというカップルも。
最近では鏡割りをする披露宴は珍しいので、喜ばれる可能性は高いと思います。デザートが苦手な男性も多いため、ケーキより清酒の方が嬉しいと思う方も多いそう。
大きな樽酒を1つ、高砂に用意し、ケーキカットと同じように新郎新婦で割るという方法が思い浮かぶかと思いますが、高砂と各テーブルごとに小さい枡を用意し、全員で一斉に鏡開きをされるのも会場の一体感があり喜ばれるようです。
また、キャンドルサービスの代わりに新郎新婦が各テーブルに用意された枡を割ってごあいさつに回るという演出も素敵ですね!
どのように振る舞うの?
鏡が開いたあと、新郎新婦が一合枡にお酒を入れていくのが流れではありますが、ゲストの人数が多い場合、鏡開きを形だけ行い、お酒はスタッフが手分けして配ることが多いそう。
その場では飲めない方もいらっしゃるでしょうから、鏡割りに使った樽酒と同じ銘柄の日本酒をプチギフトにしてお渡しするのも、思い出に残る素敵なギフトになりますね!
披露宴会場のオプションで鏡開きが用意されているのであれば、そちらで申し込むのが一番ですね。
鏡開きの歴史・由来をご紹介!
そもそも鏡開きとはどんな意味があるのか?
元々は関ヶ原の戦いなどの大きな戦があったころのようです。
大名の力を制御されつつあった時代、その危機を脱するため大名を集め結束を強めるためにみんなでお酒を酌み交わして天下泰平を願ったとされています。
それ以後、鏡開きには天下泰平や成就祈願の意味があったとされ、結婚式で行われるまでは武士の風習でした。
そんな武士の風習を結婚式に取り入れたのは酒造屋さんです。
では、なぜ樽なのに「鏡」なのか?
それは、酒樽の蓋が丸いことから「鏡」と呼ばれていたんだそうで、それを割って飲むことから「鏡開き」というようになったのです。
実際は「鏡」を「割る」のですが、本来鏡は神聖なもので「割る」のは縁起が悪いため「開く」という表現になったとか。
そして、丸い形をしていることから「円満」という意味があり、それを「開く」ことで、未来を切り開いていくという意味があるそうです。
まとめ
鏡開きの歴史から、最近の鏡開き事情までをご紹介してきました。
テレビなどで芸能人や政治家が鏡開きをしているのを見たことはありますが、実際に目の前で「コーン!」と開くのを見たことのない人が多いのではないでしょうか?
結婚式ではより大きな声でお祝いすることで、運が舞い込んでくるそうですよ!
一風変わっているけれど、とても歴史のある鏡開きを結婚式の演出として考えてみるのは、ゲストにとっても、もちろん新郎新婦のお二人にも、大変良い思い出になるのではないでしょうか。