社会人になったら、海外旅行へ行きたい!これは多くの女子の願望といえるでしょう。
私も、そんな女子の一人でした。
(今も、海外旅行の計画を作成中です。)笑
近隣の台湾や韓国でしたら比較的安価で旅行できますので、最初の海外はそんなところで良いと思います。
私も、最初の海外は比較的安全と言われる、対日感情の良い台湾でした。それに味をしめ、韓国、香港、ハワイなどに行ってきました。
でも、社会人としてお金を少なからず稼げるようになれば、もう少し遠くへ行きたいですよね。
特に憧れの地域として挙げられるのが、ヨーロッパです。
フランスやイギリス、イタリアなど、どのエリアでも歴史的建造物をはじめとする観光スポットが多く、伝統料理やスイーツといったグルメも魅力的な地域です。
「でも、ヨーロッパでは移民問題や、宗教問題などでいろんな事件、事故が起きているから、やめた方がいいじゃない?」
こんな声もよく聞かれます。
それに、スリや置き引きの被害が日常茶飯事、呆れたことに『盗られたほうが悪い』なんて言う人もいますので、『日本の常識、世界の非常識』なんですよね。
これは、自己防衛して臨まなければなりません。
そんな危険と言われる海外旅行ですが、怖がっているばかりではどこにも行けないので、リスクを回避しつつ、事前に情報収集して楽しんできたいと思います。
今回は、世界の危険度を踏まえて、ヨーロッパにフォーカスを当て、安全で楽しい旅になるように、シミュレーションできるような記事にしてみました。
「今、ヨーロッパ旅行を検討している」 或いは、
「家族がヨーロッパに行くことになった」
など、ヨーロッパが身近になった方の参考にしていただければ幸いです。
ヨーロッパの国々危険度ランキング
まず、ヨーロッパの状況を見る前に、日本では世界の危険度をどのようにグループ分けしているのかを、サッと見ていきましょう。
国、地域別危険レベル
海外の安全情報は、外務省の海外安全ホームページから確認できます。
危険レベルは4段階でまとめられており、2019年11月現在、危険レベルが高い地域は次のとおりです。
レベル1 | 十分注意してください。 |
レベル2 | 不要不急の渡航は避けてください。 |
レベル3 | 渡航は止めてください(渡航中止勧告) |
レベル4 | 退避してください。渡航は止めてください(退避勧告) |
※ レベル4が一番危険です。
レベル1~4
- アフリカ北部・・・(例)南スーダン、リビア、マリ
- 中東地域・・・(例)シリア、イラク、アフガニスタン、イエメン
レベル1~3
- アフリカ南部(例)コンゴ民主共和国、アンゴラ
- 南米北部(例)コロンビア、ベネズエラ
レベル1
- 欧州(ロシア、NIS諸国)(例)ロシア、ウクライナ、カザフスタン、ウズベキスタン
- 南西アジア(例)インド、ミャンマー、カンボジア
- 東南アジア(例)インドネシア、パプアニューギニア
ヨーロッパの中では、ロシアとNIS諸国(旧ソ連邦新独立国家諸国)が危険レベル1とされています。その他のヨーロッパ諸国では、危険レベルの記載はありません。
では、危険レベルの記載のない地域は安全なのでしょうか?
答えはNoです。
先程の指標は、あくまで外務省が認定している危険指数です。国が認定する程度ではなくても、国ごとの危険度はさまざまです。
次は、外務省の海外安全ホームページのデータをもとに、ヨーロッパの危険度を総合的にまとめました。
ヨーロッパの危険度ランキングベスト10
国ごとの情報を詳しくお知りになりたい方は、それぞれの国名にリンクを貼ってありますのでそちらから御覧ください
第1位 ロシア …外務省指定の危険レベル1!
第2位 スペイン
第3位 フランス
第4位 ドイツ
第5位 イギリス
第6位 イタリア
第7位 スウェーデン
第8位 オランダ
第9位 デンマーク
第10位 フィンランド
次は、過去1年間の事件、催しなどをまとめました。
ロシアの順位は「外務省指定の危険レベル1」ですので、国の体制もあり、致し方ないところです。
【ヨーロッパの国々、事件、催しなどの詳細】
No. |
国名 |
危険の種類 |
集会・デモ等 |
1 |
ロシア |
・強盗・ボッタクリ・爆破予告など |
・集会やデモ多し ・領土返還抗議集会は要注意 |
2 |
スペイン |
・拳銃殺人事件 ・強盗致傷事件(バルセロナ) ・偽タクシーボッタクリ事案 |
・カタルーニャ地方のデモ(特に多し)
|
3 |
フランス |
・銃撃・爆発事件 |
・黄色いベスト運動デモ(特に多し) ・クルド人抗議デモ |
4 |
ドイツ |
・銃乱射事件・路上グループ強盗・拳銃使用強盗未遂 ・爆破予告 |
・デモ少なめ |
5 |
イギリス |
・銃やナイフを使用した死傷事件 |
・デモ少なめ |
6 |
イタリア |
・クレジットカードすり替え盗難 ・強盗致傷 |
・特記事項なし |
7 |
スウェーデン |
・イベント開催等の注意喚起 |
・特記事項なし |
8 |
オランダ |
・銃撃事件(1件) |
・デモの注意喚起 (反イルカ漁デモに注意) |
9 |
デンマーク |
・ギャング同士の抗争 |
・特記事項無し |
10 |
フィンランド |
・特記事項無し |
・特記事項なし |
※詳しくはこちらをご覧下さい。国ごとに詳細な情報を見ることができます。
参考文献 外務省 海外安全ホームページ
上位に行くほど、テロや犯罪の件数が多い地域になります。
国によって日本人観光客数は異なるので、件数が多いから危険とは一概に言えませんが、事件の発生件数から割り出した結果です。参考にして下さい。
また、この表には記載しておりませんが、下位の国であっても、
・スリ・詐欺・ボッタクリ・置き引き・飲食中の盗難
の被害は常に発生しているものとして備えて下さい。
では、実際にどのようなことに注意すればよいのでしょうか?
危険の種類と手口
旅行旅行で、一番怖いのはテロですが、テロ以外にも様々な危険が潜んでいます。よくある犯罪の一部をご紹介します。
窃盗被害
多くの観光旅行者が訪問する場所では、スリ・置き引き・ひったくりの犯罪が多発しています。
犯罪者の多くは次の行為で相手の注意をそらし、そのスキをついて犯行に及びます
これに遭遇したら、その場から離れる
- 声を掛けられる
- 大勢で取り囲まれる
- 立ちふさがる
- 押す
- 物を落とす
- 大きな音を出す
対策は? そうさせないように
- スキを作らないこと
- 与えないこと
混雑時は特に被害が多いので、常に周囲に気を配って警戒するようにしましょう。例えば、電車やバスの中で狙われてしまうかもしれません。
参考になる動画がありましたのでご紹介します。
海外旅行でのスリ対策!10のコツ☆〔#694〕
クレジットカードを狙った窃盗
最近では、ATMカードの挿入口に仕掛けを施し、旅行者からクレジットカードの暗証番号を盗み見て窃盗に及ぶ犯行が起きています。
また、現地人から「カード払いできなくて困っている」と話しかけられて、現金を渡すからあなたのカードを貸してほしい―というときに暗証番号を盗み取られるケースもあるそうです。
これも、安易に自分のカードを人に見せないように注意する必要があります。
睡眠薬を使用した犯罪
観光名所を旅行中に、欧米系の男性から話しかけられてチョコレートを勧められるまま口にしたところ突然意識を失い、暴行されてしまった ! という様な、睡眠薬を使用した犯罪が横行しています。
むやみに見知らぬ人から飲食物を勧められても、勇気を持って断るようにしましょう。
偽の肩書を使った詐欺被害
警察、警備員など偽の肩書を名乗って、犯行に及ぶケースもあります。「歩行中に、私服警察官を名乗る男性が近寄り、偽札の検査をしていると言われて財布の提出を求められ、一時的に財布を渡しました。
その後、財布の返還を受けて中身を確認したら、紙幣が抜き取られていた。」―という事例があるようです。
このような場合は、接触してきた人物の身分証明書をよく確認しましょうね。
強盗被害
オートバイによる引ったくりも横行しています。日本国内でも起きてはいますが、海外ではいつも以上に注意する必要があります。
歩くときには
- 歩道を歩くときは建物側を歩く
- バックなどの荷物も建物側に持つ
ように心がけましょう! また、
- 人通りの少ない道を歩かない
- 夜は不必要に出歩かないようにしましょう
そして、できるだけ盗られないように注意することは勿論なのですが、
オートバイによる引ったくりの場合は非常に危険です。
自分自身の安全も考え、場合によってはバックから手を離すことも必要です。
ちなみに、これらの犯罪を起こす犯罪者は男性ばかりに限りません。子供、女性などの集団もあります。見かけだけで判断しないよう注意して下さい。
特に女性が気をつけること
ヨーロッパの中では、日本人は幼く見られがちです。女性は特にその傾向が強いです。どの旅行先でも言えますが、観光客は地元民から見れば一目瞭然で、狙うには格好の標的になります。
スキを作らない
一番の防衛策は「目立たない」「スキを作らない」ということです。
自分の身は自分で守るという意識を持って旅行にのぞみましょう。
安全に旅行をする上で注意すべきことは、
- 貴重品をなるべく携行しないこと
- 現金は分散して持つこと
が言われています。
これに加えて、特に女性は次のことに注意してください。
女性が気をつけるポイント
- おしゃべりに夢中にならない。
- ショッピングに気をとられない。
- 両手に買い物袋などを持って、手をふさがない。
- バックの口は閉めておく。
- 荷物の中身は取り出しにくいように工夫する。
- 高価なブランド品やアクセサリーは身につけない。
まとめ
ヨーロッパに旅行する際の注意点についてまとめました。いかがでしたでしょうか?
海外旅行は華やかなもので浮足立ってしまいますが、まずは身の安全が一番です。
海外旅行で日本との大きな違いは、『ここは、日本ではない』という意識を常に持つということです。
冒頭の言葉を思い出してください。
『日本の常識、世界の非常識』
これに尽きます。
世界に100%安全なところはありません。
『自分の身は自分で守る』という意識を日頃から持つようにしましょうね。