私も、おみくじ初心者だった頃は「何か意味があるのかなぁ」と気になったり、若い番号を引くとなんだか嬉しくなったりしていました。
先日、初詣で近くの神社を訪れた際も、おみくじを引いた人の「やったー!1番だ!!」という声を耳にし、以前の私と同じようにこの番号のことを気にしている人は意外と多いのかもしれないと思い、おみくじの番号の意味をテーマに記事を書いてみることにしました。
この番号、実は残念ながらそれほど大きな意味はなさそうなんです。
詳しくご紹介していきますね。
おみくじに書かれている『番号』って何?
そもそも、おみくじの番号はどうして付いているのでしょう?
おみくじの番号の意味
おみくじを引いて『第1番・大吉』と書いてあったら、
大吉の中の一番?なんて思わずニッコリしちゃう人もいるのではないでしょうか?
逆に、『第100番・凶』と書かれていたら、最低の運気から抜け出せなくなりそうな予感さえ感じてしまいますよね。
このように、おみくじに書かれている番号をパッと見たときに、若い数のほうが良い印象を受けるという人は少なくないのですが、実はこの番号、単なる通し番号だったんです。
おみくじを管理するための通し番号なので、その番号自体に全く意味はありません。
大切なのは、そのおみくじの中に書かれている内容です。
番号や吉凶などの結果だけを見るのではなく、書かれている内容をしっかり読んで、その後の行動に活かすことが、願いを叶えたり運気がアップしたりすることにつながるんですよ。
しかし、引いたときに自分の好きな番号だったり、1番だったりすると、やはりなんとなく嬉しくなってしまうものですよね。
一般的には、数字に意味は無いといわれているのですが、ちょっと面白い記事を見つけました。
神職資格を持つ占い師の夕維(ゆい)さんという方が書いた記事の中に、
『18番で大吉だった場合、その月の18日に良いことが起こるかも知れませんし、18歳の人が幸運を運んできてくれるかもしれません。逆に悪い凶などが出た場合は、その番号の数字に関係する月日や時間などは、注意したほうが良いでしょう。』
というものがありました。
おみくじは、神様や仏様からのお言葉が書かれている神聖なものですから、たとえ単なる通し番号として書かれたものだったとしても、何かしらの意味を持っているのかもしれませんね。
では、このおみくじに書かれている番号というのは、何番まであるのでしょうか?
何番まである?
おみくじの番号は何番まであるか
おみくじの番号は
- 1番~100番
- 1番~50番
- 1番~30番
というものが多いようですが、おみくじの種類は各神社仏閣で異なるので、この限りではありません。
大阪の住吉大社のように、1番~16番までしかないところもあるんですよ。
では、吉凶の割合はどのようになっているのでしょうか。
どのように振り分けられているか
現代のようなおみくじは、江戸時代に元三大師(がんざんだいし)という人が作った「元三大師百箋(がんざんだいしひゃくせん)」が始まりとされています。
◎おみくじの起源や意味はこちらで詳しく説明しています。
元三大師百箋は
- 大吉...16%
- 吉 ...35%
- 凶 ...29%
- それ以外...20%
という割合でおみくじが作られていたという記録があります。
現在もこれを参考に割合が考えられているようですが、凶が多すぎるという意見も多く、凶の割合を減らしたり、現代風にアレンジしたりしているところも少なくありません。
しかし、凶が多いと有名な浅草の浅草寺では、凶が出る確率が30%と、今でも元三大師の基準に近い設定にしているんですよ。
このように、おみくじの番号や振り分け方には、ある程度基準がありますが、詳細は各神社仏閣によって異なっています。
番号は神社仏閣によって異なる
おみくじの大半は、山口県周南市鹿野にある「女子道社(じょしどうしゃ)」という有限会社で作られています。
周辺には、『おみくじロード』と呼ばれる場所もあるようですよ。
鹿野巡り 2 林道 帆柱線~石ヶ岳~女子道社~林道 揚ゲ線~林道 高岳線 X-ADV
この「女子道社」で作られた同じ種類のおみくじを使用していれば、異なる場所で引いたとしても、同じものを引く可能性はあります。
しかし、そこで作られているおみくじにも、様々な種類がありますし、独自のおみくじを設けている神社仏閣も多数あるので、基本的には同じ番号のおみくじを引いたとしても、引く場所が変われば内容は異なるのです。
やはり、おみくじを引いたら、番号や吉凶という結果だけを見るのではなく、中身をしっかりと読むことが大切ということですね。
一般的には『第8番・大吉』のように番号と吉凶などの結果がセットで書かれていることが多いおみくじですが、結果の部分の記載がないおみくじもあるんですよ。
吉凶がなく番号のみのおみくじも!
出雲大社のおみくじには順位の記載がありません。吉凶などの結果の部分が書かれておらず、番号だけなんです。
縁結びを願って参拝に訪れ、そこでおみくじを引いたら凶。その結果に落ち込んでしまい、書かれている他の部分を読む気力がなくなってしまった、なんて経験がある人もいるのでは?
しかし、縁結びの神社として有名な出雲神社でおみくじを引く際には、そのような心配はいりません。
1番~30番の番号だけが書いてあるので、落ち着いて中身をしっかりと読むことができますよ。
おみくじで重要なのは内容の部分
重要なのは番号でも吉凶でもなく“内容”
おみくじに書かれている番号について色々とご紹介してきましたが、これは単なる通し番号です。
おみくじで最も重要な部分は、番号でも吉凶でもなく内容です。
おみくじを引いたら、たとえ悪い運勢だったとしても、落ち込まずに隅々までしっかり読んでくださいね。
運気アップのためにできること
おみくじに書かれている内容をしっかりと把握し、それに従って行動することが運気アップへの近道です。
引いたおみくじは結果がどうあれ持ち帰り、毎日持ち歩くお財布の中などに入れておきましょう。時々見返して、自分の行動を振り返ってみたり、今後の行動を決定したりすることで、良い結果を生み出すことができるはずですよ。
◎おみくじの折り方はこちらへどうぞ
まとめ
おみくじに書かれている番号は、とくに深い意味を持たない、単なる通し番号です。
しかし、もしその番号を見て、ちょっと嬉しくなるような番号だったとしたら、素直に喜んでおきましょう。
笑顔は、幸せを運んできてくれます。
その後に、おみくじに書かれている内容をきちんと読むことで、更に幸運を手に入れられるはずですよ。