我が家では、毎朝味噌汁を作っています。
和食が好きということもありますが、仕事で夜遅くに帰って来る主人や、育ち盛りの子供達の健康のことを考え、朝は具だくさんの味噌汁で不足しがちな栄養を補いたいという考えから、可能な限り毎日作るようにしています。
でも実は私、子供の頃はあまり味噌汁が好きではなかったので、大人になって一人暮らしをするようになってからも全く作ることは無く…毎朝の日課になったのは、結婚後に主人からリクエストされたことがきっかけでした。
初めのころは具材のレパートリーも少なく、それほど味に変化もないので、飽きてしまうことも度々。
これではいけないと思い、様々な料理サイトのレシピを参考にしたり、冷蔵庫の中にあるものを色々入れてみたりしながら、徐々にレパートリーを増やし、今では飽きることなく家族に喜んでもらえる味噌汁を毎朝作ることができています。
いつもと少し違った味噌汁を楽しむには、ほんの少しの隠し味がポイントになります。
私がオススメする隠し味のベスト3は
- めんつゆ
- プレーンヨーグルト
- ごま油
です!
隠し味を加えることで、ワンランク上の味噌汁が完成しますよ。
味噌汁は隠し味で美味しくできる
(1)基本の味噌汁の作り方
味噌汁は、様々な隠し味で美味しく仕上げることができますが、その前に味噌汁を作る際のポイントを確認しておきましょう。
まず味噌の量ですが
味噌の量
正しいのは『水10:味噌1』と言われています。人それぞれ好みの味の濃さはあるかもしれませんが、基本の味は覚えておきたいですよね。
次は、具材を入れるタイミングです。
具を入れるタイミング
味噌汁を美味しく仕上げるためには、具を入れるタイミングも重要になってきます。根菜類は水の状態から、きのこや豆腐、ワカメなどの海藻類はだし汁が煮えてから、下茹でしてある葉物野菜などは味噌をいれた後など、具材によって入れるタイミングは異なります。
ネギや三つ葉などの薬味類は、入れた後すぐに火を止めないと、色合いが悪くなってしまうので、特に注意が必要ですよ。
最期は、味噌を入れるタイミングについてです。
味噌を入れるタイミング
味噌は、具材に火が通ったことを確認してから加えます。味噌を加える際には、火を弱火にして沸騰させないように注意して仕上げると、味噌の風味を損なうことなく出来上がりますよ。
(2)私の隠し味と加えるポイント
さて、いよいよ隠し味についてです。
今回は、調理前・調理中・調理後に分けて、それぞれの段階でどのような隠し味を加えると良いかをご紹介します。
《調理前》
まずオススメしたい隠し味は『プレーンヨーグルト』です。
調理を開始する前に、味噌3~5:ヨーグルト1の割合で混ぜておき、味噌を加えるタイミングで入れるだけ。前日の夜に混ぜ合わせて冷蔵庫で寝かせておくと、うまみ成分がさらに増してコクのある味噌汁になりますよ。
この段階でオススメするもうひとつの隠し味は『ごま油』。
ごま油は、仕上げに数滴入れてもコクがでるのですが、事前にごま油で野菜を炒めておくというひと手間をかけると更に美味しさがアップします。スタミナをつけたい時には、炒める際にニンニクをプラスするのもオススメ。
野菜だけでなく、お豆腐や油揚げをごま油で焼いてから加えても美味しいですよ。
美味しそうな味噌汁の作り方がありましたのでご紹介します。
【料理】具沢山 お味噌汁【Japanese food】
《調理中》
野菜を煮込むときに加える隠し味といえば『豆乳』や『カレー粉』がオススメです。水の代わりに豆乳を入れると、濃厚な味噌汁が完成します。
あっさり仕上げたい時には、水と豆乳半分ずつ入れると、クリーミーな味噌汁になりますよ。
またカレー粉は、人参やジャガイモなどを煮込む際に少量入れると、スパーシーナ味噌汁ができあがります。
味噌を入れる際に、一緒に加えるとコクがでて美味しくなる隠し味としては、『めんつゆ』『みりん』『酒』『練りごま』『醤油』などがオススメです。
中でも、めんつゆはだし汁が多く入っているだけでなく、原材料に酒・みりん・醤油・砂糖が入っているので、他のどの調味料よりも旨味がググッとアップするんです。
昆布だしの味噌汁ならかつお風味、かつおだしや煮干しの味噌汁には昆布風味のものをそれぞれ使えば、だし汁との相乗効果で更に美味しさが増しますよ。
《調理後》
出来上がった味噌汁をお椀に盛り付けた後、食べる直前に加える隠し味としてオススメなのは『バター』や『オリーブオイル』です。
バターを少量上に乗せれば、コクが増して濃厚な味わいに。オリーブオイルを数滴たらせば、まろやかさと爽やかな風味を楽しむことができるんですよ。
おみそ汁と相性の良いごはんですが、麦飯も最高です。
>>> 押し麦ともち麦の違いはこんなところ!美味しい麦ごはんの食べ方も!
(3)隠し味と具材、相性が良い組み合わせは?
味噌汁を美味しくするための隠し味を加えても、具材との相性が良くなければ、せっかくの隠し味も台無しになってしまうことがあります。
というわけで、それぞれの調味料を隠し味として使用する際に、相性が良い具材をいくつかご紹介していきたいと思います。
隠し味と具材の相性の良いもの
- ごま油…キャベツ、もやし、豚肉、人参、豆腐、油揚げ、きのこ類など
- 豆乳…白菜、カボチャ、きのこ類、根菜類など
- カレー粉…ジャガイモ、人参、玉ねぎ、油揚げなど
- バター…キャベツ、玉ねぎ、にんじん、ジャガイモ、きのこ類など
- オリーブオイル…トマト、キャベツ、卵、茄子など
プレーンヨーグルトとめんつゆは、それほど相性が悪い具材というものはなく、比較的どんな具材でも美味しく仕上がりますよ。
意外といける味噌汁の具
味噌汁の具は、何が好き?
このランキングには入らなそうだけど、入れてみたら意外と美味しかったという味噌汁の具材って、けっこうたくさんあるんですよね。
隠し味だけでなく、具材のバリエーションも広がれば、更に味噌汁のレパートリーは増やせます。
というわけで、我が家で人気の意外といける味噌汁の具もご紹介しますね。
《レタス》
我が家では定番のレタスですが、味噌汁の具材としてはそれほどメジャーではないということを、つい最近知りました。
元々はレタスしゃぶしゃぶが好きで、鍋の時期になるとよく作っていたのですが、味噌だれで食べた時にとても美味しかったので、味噌汁の具材としてもいけるのでは?と試してみたら大当たり。
レタスは、太めの千切りに切って入れると食べやすいです。
オススメの組み合わせは『レタス×人参×豆腐』。味噌を加える際に、隠し味に『練りごま』を加えると、コクが出て美味しく仕上がりますよ。
また、レタスは水分を多く含んでいるので、味噌汁を煮込み過ぎや、味が濃くなってしまった時に追加で加えれば、味を調整するのに活躍してくれます。
《オクラ》
冷蔵庫に少しだけ残っていたオクラを、ある日味噌汁に入れてみたら、子供達に大好評。
我が家では、輪切りにしたオクラを納豆やなめこなどのネバネバ食材と組み合わせ、隠し味に『めんつゆ』を少々加えて仕上げています。
盛り付けた後に、大根おろしを添えるのもオススメですよ。
《きゅうり》
きゅうりといえば、サラダやお漬物が定番ですが、味噌汁にも意外と合うんです。さっぱり仕上がるので、食欲がない時でも食べやすいです。
暑い日や洋食メニューの時には、トマトと組み合わせて冷たい味噌汁を作ったりもします。仕上げに隠し味で『オリーブオイル』を数滴たらすと、より一層爽やかで風味の良い味噌汁ができあがりますよ。
《ベーコン》
洋食のイメージが強いベーコンですが、味噌汁の具としても意外といけます。炒めてから入れても、そのまま入れても美味しいですよ。
『ベーコン×キャベツ×コーン』や『ベーコン×しめじ×玉ねぎ』の組み合わせが、子供達に人気のようです。隠し味は『バター』を使っています。
まとめ
味噌汁を毎日作っていても、「味に自信がない」「物足りない」「変化が欲しい」なんて考えている主婦も少なくないですよね。
時間がない時には、もちろんササッと作ることもできますが、美味しく仕上げたいと思ったら、出汁をとって、具材を考えて、手順を確認して…。
味噌汁って、意外と奥が深いんですよね。
でも、例え市販の粉末だしを使ったとしても、上手く隠し味を取り入れれば、ワンランク上の味噌汁ができちゃうんです。
レパートリーが増えると、作るのも楽しくなりますよ。
まずは、“いつもの味噌汁に少量の隠し味”から始めてみてはいかがですか。