肌寒くなるこの季節は、温かい飲み物がとてもおいしくなりますね。
店内に広がるいい香りと、温めたカップに注がれる艶やかなコーヒーにいやされたことを覚えています。
そしてコーヒーは豆の種類もたくさんありますが、入れ方や飲み方にもいろいろあることを知りました。
なかでもウインナーコーヒーが大好きで、忙しい週末のモーニングサービスが一段落したときに、オーナーが入れてくれるウインナーコーヒーの味は格別でした。
そして今でもウインナーコーヒーへの愛は変わらず、自宅でもよく入れています。そんな私が、おいしいウインナーコーヒーの作り方をご紹介します。
ウインナーコーヒーのおいしい作り方
はじめに、「ウインナーコーヒー」とはどんなコーヒーでしょうか?
コーヒーの上にホイップクリームを浮かべたもので、オーストリアのウィーンが発祥であることから、この名前で呼ばれるようになりました。
この名前は日本で付けられたもので、オーストリアには「ウインナーコーヒー」と呼ばれる飲み物はありません。
オーストリアではアインシュペンナー(Einspanner)と呼ばれているコーヒーとミルクが1対1の飲み物があり、それが原型と言われています。
それでは、以下の順でお伝えしていきます。
- ホイップクリームの作り方
- コーヒーの入れ方
- 砂糖の入れ方
- アレンジ
- ワンポイントアドバイス
ホイップクリームの作り方
1杯のウインナーコーヒーに約40gが目安ですが、量はお好みで加減してください。
生クリームを泡だて器で7分立てくらいにホイップします。
もしくは、市販のホイップされているクリームを使ってもかまいません。
植物性より動物性の方が、コクがあっておいしいです。
コーヒーの入れ方
コーヒーは、苦みの強い種類を濃く入れましょう。
クリームの甘さとコーヒーの苦みがミックスされるところが、ウインナーコーヒーのおいしさです。
ドリップの場合
豆は深煎りを選びましょう。
もし「普段は普通のコーヒーを飲んでいて、たまにウインナーコーヒーを飲みたい。」という方は、
いつもの豆のままで量を増やすと、濃く入れることができます。
最初に蒸らしてから、お湯はゆっくりと時間をかけて回し入れてください。
最後まで落とし切ってしまうとアクが入ってしまうので、落とし切る前にフィルターを上げてください。
また、自宅にコーヒーミルがあれば、豆は細挽きにしましょう。より濃い味わいになります。
インスタントの場合
いつもより粉の量を2~3割りほど増やして、濃くしてください。
砂糖の入れ方
コーヒーに入れる砂糖
グラニュー糖かザラメ糖が合います。 グラニュー糖の方が溶けるのが早いので、
最初にコーヒーの苦みも楽しみたい場合はザラメ糖をカップに入れて、コーヒーを注いでも混ぜないでおきます。
そうすることで、ホイップクリームの甘さ、コーヒーの苦み、最後に、沈んだザラメ糖の甘みを含んだコーヒー。と、いろいろ楽しめます。
または、コーヒーには砂糖を入れずに作ることもできます。コーヒーの苦みが引き立って、これもおいしいです。
クリームに入れる砂糖
グラニュー糖を使います。市販のホイップされているクリームは甘さが控えめのものが多いので、追加して自分の好みの甘さにしてください。
このように、作り方にはバリエーションがあります。
時間のあるお茶タイムには、じっくり入れたドリップコーヒーに、自分で泡立てたホイップクリームを!
手早く仕上げたい朝は、インスタントコーヒーに、市販のホイップされたクリームを!
というように選べるのはうれしいですね。
アレンジ
ウインナーコーヒーはそのままでもおいしく飲めますが、アレンジを楽しめるコーヒーでもあります。
クリームにかける
- シナモンパウダー
- ナッツ類
- チョコレートソース
- キャラメルソース
コーヒーに少量入れて、芳醇な香りを加える
- リキュール
- ブランデー
クリームに添える
- ポッキー
- ウエハース
コーヒーを変える
クリームを変える
これらを組み合わせることもできますから、オリジナルのレシピを考えるのも楽しいですよ。
ワンポイントアドバイス
温度
コーヒーが冷めてしまうとおいしさも半減しますから、
先にホイップクリームを用意しておいてから、熱めのコーヒーを入れて、その上にクリームを浮かべましょう。
この時クリームが冷えていると、あっというまにコーヒーが冷めてしまいます。
冷えていないクリームを用意しておきましょう。
また、最初にコーヒーカップを温めておくと冷めにくくなりますから、このひと手間でおいしさが長続きします。
アイスウインナーコーヒー
アイスの場合も、先にクリームを用意して、冷蔵庫に入れておきます。そしてアイスコーヒーを入れてから、その上にクリームを浮かべましょう。
アイスコーヒーは氷を入れてよく冷えているので、クリームはやわらか目がオススメです。そうすることで、コーヒーとの混ざりが良くなります。
1杯ずつ個包装になっているドリップコーヒー
そのままでも入れられますが、私は中身をドリップ用のフィルターに移し替えます。そうすると粉がうまく蒸されて、コーヒーがおいしく入ります。
カップ選び
口の広いティーカップを選ぶと、クリームがたくさん入ります。
また口の狭いマグカップやアイス用のグラスを選ぶと、クリームは層になるので、最初にホイップクリームだけで食べられます。グラスから飛び出すほどにクリームをのせると、パフェのようです!
器によっても味わいが変わりますから、自分の好みを探してみてください。
ウインナーコーヒーの飲み方
混ぜるか、混ぜないか
これは好みなので、わざわざ書くことでもないのですが・・・。
あえて書かせてもらうと、甘みと苦みのコントラストを楽しめる1杯なので、混ぜないで飲みたいですね。
混ぜないのが基本!
としているレシピもありますが、飲み進めていくうちに自然にクリームとコーヒーは混ざって一体化していきますから、それを楽しみながら飲むのが良いのではないかと思っています。
◎ 飲み方の詳細については下記のページで詳しく解説しています。
まとめ
いかがですか?ウインナーコーヒーは入れ方、飲み方をカスタマイズできる飲み物ですので、いろいろと試してみると、自分の好みが見つかります。
カップは大きめのマグカップを使用して、クリームが層になるように入れ、たまにシナモンをかけます。
リラックスしたいとき、気分転換したいとき、少し疲れたとき、または自分だけの時間を楽しみたいとき、そんなときに飲むウインナーコーヒーは最高においしいでものす。
入れるのに少し手間と時間がかかることによって、その間に気持ちが落ち着かき、できあがったころには笑顔で、その甘さと苦さを堪能します。
心の栄養にもなるウインナーコーヒーを、私はこれからも楽しみたいと思います。