刑事ドラマはシーズン毎で1作は必ず放映される人気のジャンルですよね。何と言ってもハラハラドキドキ感がたまりません!
私は昔から刑事ドラマが大好きで、見逃したドラマは無い!と言い切れる程の刑事ドラマファンです(笑)
ですが、刑事ドラマの中で実はあまり意味を正確に理解していない言葉が多いです。
なんとなくこんな意味だろうな、という感じで見ていましたが、ある日突然とても気になり色々調べてみました。
それは
保釈・保釈金・釈放・勾留…などの意味です
私達の身近にあるのに、意外と知らなかったこと。
自分で色々調べた事で、よりストーリーを深く理解する事ができ、さらに刑事もののドラマや映画を見るのが楽しみになりました。
保釈金の相場はあるの?それはいくら?
保釈金の相場ってあるのでしょうか?
どうやって決まっているのでしょう?
では、ザックリと保釈金の相場をお伝えします。
※ここでお伝えるする保釈金はあくまでも相場になります。
- 窃盗罪 …150万円前後
- 詐欺 …150万円~500万円前後
- 覚醒剤 …200万円程度
- 覚醒剤以外の薬物 … 50万円前後
- 痴漢や盗撮 …150万円前後
- 強制わいせつ …200万円前後
- 強姦罪 …300万円前後
- 交通事犯 …150万円~300万円前後
では次に保釈金などの詳細です。
保釈とは
まず保釈金についてご説明する前に、保釈について簡単に説明します。
保釈とは、一定金額の保証金を納付する事で、勾留中の被告人を一時期間釈放される事を保釈と言い、勾留中の被疑者に裁判に出廷するための身柄を拘束する必要性がない場合に認められるものです。
勾留されてしまった人は、1日でも早く保釈されたいと考えます。
何故なら本当に罪を犯しており、証拠を隠蔽する前に拘留されてしまった場合などは、証拠が見つかる前に隠蔽したいと考えるのが普通であり、お金は納付したものの逃亡するチャンスでもある自由の時間なのです。
◎ 保釈、仮保釈とはどういう意味か?
この件につきましては別の記事で詳しく説明しています。
保釈金について
では次に保釈金についてのご説明です。
勾留中の被告人を釈放するにあたり、一定のお金を納付します。
言わばこの納付したお金は人質となるのです。
逃亡するなどの違反を防ぐ物になり、このお金の事を保釈金と言います。
では次に気になるのはその保釈金の金額はいったいどうやって決まるのか?
相場はあるのか?という所ですよね。
保釈金の相場をこの章の冒頭で簡単にご紹介しました。
あくまでもここで提示した金額は保釈金の相場になります。
そして保釈金はある程度の相場と、被告人の経済状況に合わせ決まっていくのです。
過去日本での最大の保釈金は20億円です。
さすがの大金持ちでも20億払って逃亡しようとはなかなか思えないですよね。
その「この金額を払ったら逃亡出来ないな…」という金額の提示がされると言われています。
窃盗罪の場合、万引きをしたとしても取った場所・取った物で保釈金が変わりますし、事件の規模・内容により保釈金は大きく異なるのです。
事件の規模で分かりやすいものとしては詐欺事件です。
詐欺の範囲が狭い、かつ1度きりと言う場合では、保釈金は150万円前後になりますが、振り込め詐欺・オレオレ詐欺などの組織的な計画的犯行の場合は500万円前後の保釈金となるのです。
交通事故の場合も無免許運転→死亡事故→飲酒・ひき逃げと悪質性が加わるごとに保釈金はどんどん膨れ上がります。
そもそも保釈金は何の為にあるのか
保釈金制度がある1番の理由は、被告人の不利益を解消する為だとされています。
何故なら裁判の結果が出るまでは無罪なのです。
もし本当に無罪なら、この保釈金制度がある事はとてもありがたいものですよね。
いきなり姿を消したかと思ったら勾留されていたとなると、その後の社会復帰にも影響が出てくる事が考えられます。
その為の保釈金制度となるのです。
保釈金立替協会とは
耳慣れない言葉でしょう。
少なくとも、私は保釈金立替協会を調べるまでは何の知識・情報もありませんでした。
保釈金自体は当たり前ですが、安くはありません。いきなり家族や親族などが勾留されてしまったら…
どうしても保釈請求したいが、まとまったお金が用意出来ない!という場合があります。
そんな時にお金を立替てくれるのが、保釈金立替協会なのです。
上限や手数料はもちろんかかりますが、銀行などから借りるより簡単に借りられるのが特徴です。
実際に保釈金立替制度を知らず、消費者金融や闇金に手を出し多重債務に陥るケースも多いようです。
保釈金は誰が払うのか
保釈金の支払いは実際の所、誰でも良いのです。
家族でも友人のお隣さんでも…。
ですが、保釈の請求自体は弁護士か親族にしかできないので、例えば友人が「保釈金を用意したから、保釈してくれ!」と言ってもダメなのです。
保釈金は戻ってくるのか
保釈金は被告人が証拠隠滅などをせずに、きちんと裁判に出頭していれば裁判終了後に返却されますが、万が一裁判に出頭しない場合や逃亡をした場合など保釈金が返却されない場合もあります。(法律に基づいた具体的な内容があります)
その内容に該当していなければ、万が一実刑判決でも保釈金は返却されるので、無罪有罪で返却が決まったりする事は無いのです。
保釈金が返却される場合は、こちらから指定した口座に収めた金額が全て返却されます。
保釈金を払って逃亡するという被告人はなかなかいないそうです。
保釈金という制度があることのメリット・デメリット
メリット
- 会社、職場に対し現在の状況が説明出来る
会社や学校に戻れる可能性がある - 仕事を失う事が無ければ、経済状況が破綻する事から免れられる
会社をくびになる事を防ぐ事が出来る可能性や、自営業の場合の破綻を防げる可能性があり、その後の生活が守られる - 家族に会いに行く事が出来、家族や親族へのケアが出来る
子供などがいる場合はショックで登校拒否などになってしまうケースも報告されています - 身辺整理が出来る
- 弁護士との示談や、打合せなどの裁判準備が十分にできる
- 家族の元で安心して裁判に臨める
◎ こんな疑問もありませんか?
>>> 検索 大赦 大赦、特赦とは何のこと?わかり易く解説!
デメリット
- 逃亡する可能性がある
- 証拠を隠蔽する可能性がある(本来は証拠隠蔽をしっかり防止するとされています)
- 家族に対し迷惑がかかる
- 危険な事をして勾留された被告人は、保釈された間にさらに犯罪を重ねる可能性がある
- 被告人に対し恐怖感を感じる人がいる場合もある
保釈金の制度に対するメリット・デメリットはたくさんあります。
そして、メリットとして機能する場合と、そうでない場合の差が非常に大きいなというのが色々調べた私の個人的見解です。
そして保釈金制度がある一番のメリットは被告人の不利益を解消する為だとされています。
万が一、自分が無罪で捕まったら…保釈金制度はとてもメリットになると思います。
先ずは、家族に会いに行き話す事があります。ケアをしたい人がたくさんいます。
冤罪なんて事になったら…そんな時は、この保釈金制度がある事で、裁判に対し弁護士としっかり準備をする時間が確保出来ます。
ですが、この逆ももちろん考えられるのです。
死刑になるような重罪の場合保釈が認められるケースはほとんど無いと聞きますが、薬物に手を出し捕まったが釈放された場合や、詐欺をしても釈放された…など、それで保釈出来るの?と思った事があるのではないでしょうか。
もちろん、裁判が終わるまでは犯人と決まった訳ではないですが、少し危険なような気がしますよね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際刑事ドラマは好きだったものの、詳細な知識はまったくなかったわけですが、調べてみた事で、調べる前よりさらに刑事ドラマが好きになりました。
細かい所まで理解できるようになった気がするのと同時に、この事件ではこの保釈金か…など、今までとは少し気になる部分が変わりました(笑)
ですが、実際もし自分が勾留され保釈される立場になった時… 自分の家族が何らかの事件に巻き込まれてしまったら…そしてその被告人が保釈をされるとなったら…などと考えると少し複雑な気持ちにもなりました。
ですが、調べた事で刑事ドラマ好きは加速しそうです!