私の1番はニガウリ(ゴーヤ)ですが、他にも「苦味があるから美味しい」と感じる食材がたくさんあります。
子供の頃は嫌で嫌でたまらなかった苦い食べ物が、大人になった今、なんと美味しく感じられることでしょう。
そのへんが「大人の味」と言われるゆえんでしょうね。
あまり深く考えたことがなかった苦い食べ物ですが、なぜ大人になると美味しく感じられるようになるのか…という難しいことは、後にして
「美味しくいただける苦い食べ物」について調べてみました。
- あの食材にも苦みが入っていた
- 季節ごとの苦い食べ物
- 苦味の経験値
などの視点から、「苦い食べ物」について綴ってみました。
ちょっと変わった切り口から見ていますので、新たな発見があるかもしれませんよ。
どうぞ、楽しんでいって下さい。
最初は、苦い物食べ物にはどんな食材があるのか、意外な食材からご覧ください。
実はこれも苦い食べ物だった
味覚には個人差があり、苦味も例外なく、強く感じる人や全く感じない人がいます。特に苦味が苦手な方には、これから紹介する食べ物でも「苦い」と感じるようです。
- しめじ
- ぎんなん
- 芽キャベツ
- ししとう
- 豆腐
え~~~! こんなの、苦くないじゃん。
と、思うかもしれませんが、人それぞれ感じ方が違うので本当なんです。
ちなみに、苦味が好きな私は「すごく苦い」と感じませんでしたが、我が家の幼稚園児は「苦い」「まずい」と簡単には食べてくれません。
ぎんなんとししとうは、もう少し大きくなったら聞いてみます。(笑)
しかし「本当に苦いの?」と疑うような食材もありますので、もう少し補足したいと思います。
しめじは苦い?
苦いイメージはありませんが、以下の条件で成分が苦味に変わります。
- 長時間加熱
- 水洗い
- 小さい(十分に発育していない)クキの部分
苦味が苦手な方がいる場合は、加熱調理の際に、
- サッと火を通す事
- 水洗いせず使用する事(汚れは振ると落ちます)
などで苦味が出るのを防ぐ事ができます。
※しめじの苦みは毒ではありませんが、ホドホドにお召し上がりください。
ぎんなんは苦い?
ぎんなんの苦味は毒の成分なので食べ過ぎに注意が必要です。(ぎんなん中毒)
この「苦味」「臭い」があるのは種子を守るためと言われています。
でも、美味しくてつい手が出てしまいますが、気を付けないといけない苦味です。
芽キャベツは苦い?
日本のキャベツは「甘味」があって美味しいですが、西洋野菜のキャベツは苦味があり、紫キャベツ(別名:レッドキャベツ・赤キャベツ)はサラダだと苦味を感じるようです。
芽キャベツも西洋野菜なので苦味があります。
しかし、加熱調理に適しているので苦味を感じないと思っていたのですが、苦手な方は「苦い」といいます。
私は、ほのかに感じる苦みも大好きですが、子どもに食べさせる時は
- 外側の葉を取り除く
- 下茹でする
- 鍋に入れて長めに煮込む
この調理方法だと、大丈夫!
子どもも1個食べてくれましたが「苦い」とは言いませんでした。
ししとうは苦い?
ししとうはピーマンと同じ種類の野菜なので「苦み」を感じるそうですが、苦味に強い人は全く感じません。
しかし、時には辛いししとうに当たることがありますね。唐辛子もピーマンと仲間です。
原因は解明されていないようですが、栽培条件によって辛さが出てしまうそうです。それでも我が家では、ごま油を使って炒め「大人のおつまみ」にしています。
独特の香りとロシアンルーレットみたいに当たる辛みでお酒が美味しいです。
豆腐は苦い?
時々、冷や奴を食べていると「苦い」という人がいますが、これは「にがり」を含んでいる水分を口に入れた時に感じます。
豆腐自体は、絶妙な割合で「にがり」を加えているので(職人技ですね)苦くないように作ってありますが、豆腐から出てくる水分は「にがり」を含んでいるので苦味を感じるのです。
気になるときは、豆腐から出た水分を捨ててください。
※にがりは豆腐を固める時に使用する海水の成分で、名前の通り「苦い」です。
続いては苦い食べ物の「旬」について考えてみました。
もっと美味しく「旬」に食べよう
「苦い食べ物」にも「旬」がありますので美味しい時期に食べたいものです。
そこで「春夏秋冬」に分けて紹介しますので、それぞれの栄養価の高い食べ頃をお伝え致します。
春が旬の苦い食べ物
春は苦い食べ物の宝庫ですね。
特に山菜の天ぷらは格別ですが、揚げてしまうと苦味が軽減されるので、苦味を感じたいなら「煮物」にするのがオススメです。
- 山菜(ふきのとう・たらの芽・菜の花・つくし・フキなど)
- クレソン
- グレープフルーツ
- サザエ貝(産卵前が特に美味しい)
- パセリ
- パクチー
夏が旬の苦い食べ物
暑い時期に食べる「ゴーヤ」は疲れが吹っ飛びますね。白いワタの部分や種なども味噌汁などに入れて食べられますが、沖縄の人に作ってもらった味噌汁は本当に美味しかったです。
- ゴーヤ
- ピーマン
- ししとう
- 夏みょうが
- ホヤ(海産物)
秋が旬の苦い食べ物
秋には、サンマを丸ごと食べたいです。でも、最近はたくさん捕れなくなってきていますのでとても残念! 今後は貴重な「苦味」になるかもしれませんね。
- ぎんなん
- サンマのはらわた
- パセリ(種まきの時期による)
- パクチー(種まきの時期による)
- 秋みょうが
冬が旬の苦い食べ物
(ケール)
冬の食材は甘味の強いものが多いですが、たくさんの味が混ざる鍋料理やスープなどのアクセントになりますので「苦い食べ物」を少し加えて作ると美味しく感じますよ。
- 春菊
- セロリ
- チコリー
- ケール
- 芽キャベツ
(チコリー)
季節に関係なく食べられる(旬がない?)
(ルッコラ)
ハウス栽培は外してありますが、割と安定している食材を選んだので、食べたくなったら参考にしてください。
- カカオ(加糖していない・80%以上の含有率)
- 豆腐
- ルッコラ(1?4月を除く)
- 玉ねぎ(スライスサラダ)
- 抹茶(粉末)
- アロエ(キダチアロエ)
時々苦いと感じる野菜
栽培方法や天候に左右される野菜ですが、たまに苦味が増えてしまうこともあります。
家庭菜園などの経験がある方は「そうそう」と思いますね。一部ですが、参考にしてみてください。
- 大葉
- 小松菜
- きゅうり
肥料の加減や日照時間などで、野菜にある成分が苦味に変化するようです。
これらは、苦くても害はないようですがアク抜きできる野菜は下処理すると苦味が軽減します。
【例外】
夏にヘチマを食べる地域がありますが、ヘチマの苦味は強烈なので食用には向いていません。苦い時は、食べないでください。(中毒になるそうです)
苦味は経験値で変わる?
「苦い味」は「大人の味」と言いますが、確かに子どもは苦味が嫌いですね。
先ほどの芽キャベツもヨーロッパの一部の地域で子どもの嫌いな野菜の一つだと知人のフランス人に聞きました。
子どもの味覚は繊細(せんさい)なのでしょうか?
そうなると、人は成長するほど苦味を感じなくなり、味覚の老化なのかと心配してしまいます。
これは、ビールやコーヒーも好きな私からしてみれば「大人の味」より「老化」の言葉がショックなので、もう少しプラス思考に考えたいと思いました。
専門家ではありませんが、一般的に言われている事から推測してみたいと思います。
苦味は危険なシグナル
ご存知かと思いますが、苦い物は「毒」だと人は認識するそうで、子どもが食べないのは当たり前の機能です。
つまり「毒かもしれない」と思ったら、体に良いと親が勧めても食べるわけはありません。
しかし、大人になると「毒ではない」と理解できるので食べるようになると言えます。(美味しいかは別問題です)
「苦い」から「美味しい」に変わる時
苦い物だけを食べたら、私だって苦味しか感じません。豆腐を作った時の「にがり」の苦さはゴーヤの騒ぎではありませんでしたから、さすがに美味しいなんて思いませんでした。
でも、食べ物には苦味だけではなく、素材の旨味・甘み・塩味・辛味などもあります。
これらが混ざる事によって、バランスの良い味に変わるのでしょう。
そして、そのバランスの良い味を食べる事によって「これは美味しい」と脳にインプットされるのだと思います。
繰り返し食べているうちに、苦い食べ物が美味しいと思えるようになり、この経験値が高い人は苦味を増しても平気になるのかも?
まとめ
個人的に好きな「苦い食べ物」について、まとめてみましたが気になった食材はありましたか?
紹介した食材で「苦くない」と思っている人は「大人の味」を楽しめる素質がありますよ。
今回は比較的、手に入りやすい食材を選びましたが世界には食べ切れないほど食べ物があるので、もっとリサーチしてみようと思っています。
今回は、大人の味「苦味」についてでした。