日本料理に欠かせない調味料といえば、「醤油」
煮物や焼き物にはもちろん、色々なお料理の隠し味に大活躍ですよね。
そんな醤油ですが、スタンダードな使い方以外にも、いろんな隠し味やスパイスとして活躍しているのはご存じでしょうか?
温かいご飯にそのままかけて食べて、母に怒られたこともしばしば(汗)
そんな醤油愛の強い私ですので、これまで色々と学び、研究してきました(笑)
実は洋食や果物、ソース等、様々な場面でも必需品になっているんですよね~
そんな、色々な可能性を秘めた醤油について、意外な使い方や豆知識をご紹介します!
意外な組み合わせ
「本当に醤油と合うの?」と一瞬疑ってしまうような、意外な組み合わせのご紹介です。
バニラアイス (+醤油)
まるでキャラメリゼ、もしくはみたらし団子のたれのような風合に。!
チーズ(+醤油)
醤油に漬けると、スモークチーズ風に早変わり!お好みでにんにく醤油にしたり、ごま油を加えると味も深まります。
アボカド(+醤油)
なんと!お寿司の王様「大トロ」の味に!! ワサビもお好みで!
海外では、以前から「カリフォルニアロール」としてお寿司のタネの仲間入りをしています。最近では日本のお寿司屋さんでもよく見かけますね。
みかん+のり、またはプリン(+醤油)
海の幸、ウニの味に! 昔から知ってる人は知っている。
醤油のアレンジ
醤油の搾りかす
醤油を手作りすると、「粕(かす)」という搾(しぼ)りかすが出ます。
そのまま食べると、残念ながらあまりおいしくありません…。
しかし、実はたくさんの活用方法があるのです。
ぬか床にする
最もポピュラーな活用方法の一つです。そのまま野菜を漬けると、美味しい漬物の出来上がりです。とても簡単ですね。
粕でお肉をつける
お肉を焼く前に半日~1日粕に漬けると、味が染みてとてもコクのある味になります。
醤油の新しい形 (スプレータイプ)
醤油にも、スプレーや粉タイプがあるのはご存じでしょうか。
醤油をかける量も調整でき、少ない量でまんべんなく味つけることができるので、塩分を気にしている方にはとても良い商品ですね。うっかり醤油をつけすぎて辛くなってしまった!というアクシデントともさよならです。
醤油の意外な使い方
醤油といえば、煮物に入れたり焼き物にかけたり、といった使い方が一番に思いつくかもしれません。
しかし、世の中には沢山の意外な使い方があるのはご存じでしょうか。
コンロのお掃除
最後に、食用でなくお掃除用としての使い方をご紹介します。
醤油は油汚れを浮かす力を持っています。コンロのお掃除にぴったりですね。
ただ、掃除後は醤油の成分が残ることがあるので、醤油で油を浮かせたあとは熱湯で洗い流すのがよいでしょう。
醤油のポピュラーな使い方
ほかの調味料と混ぜて使う。
醤油を単独で使用するのではなく、他の調味料と混ぜることで、また新たな調味料となります。
わさび醤油(醤油+わさび)
お刺身、ステーキ、アボカド等。ぴりっとした後味で、お肉をすっきり味わいたい時にぴったりです。
にんにく醤油(醤油+にんにく、大葉を加えてもおいしい!)
ステーキ、焼き魚、サラダ等。意外にもさっぱりしていて、コクがあります。
ソース醤油(醤油+市販のソース)
ステーキ、粉もの等。日本の市販のソースには、日本人の味覚の好みに近づけるため、醤油が加えられていることが多いです。そこにお好みでさらに醤油を加えることで、オリジナルのソースを作ることができます。
かえし(醤油+みりん、砂糖)
和食につかえる万能調味料!混ぜて保存しておくことが可能です。和食全般に応用が利くので、作っておいて損はありません。
醤油を加えることで、新しい調味料がたくさん作れそうですね!
様々な醤油の面白い使い方をご紹介しましたが、ここで一つ、醤油を使ったスタンダードなお料理を紹介します。
★肉じゃがの作り方(3~4人前)★
≪材料≫
- じゃがいも 中5個
- 薄切り肉(牛・豚はお好みで)250g
- にんじん 中1本
- 玉ねぎ 中1個
- 絹さや 1袋
≪調味料≫
- 醤油 大さじ4
- みりん 大さじ4
- 砂糖 大さじ5
- 酒 大さじ4
- だし汁300ml
【材料を切ります】
玉ねぎは縦に薄切り、じゃがいも・にんじん・肉を3~4cmくらいに切ります。
絹さやは筋を抜いておきます。
≪作り方≫
- 鍋に油を引き、肉以外の野菜を炒めます。
- じゃがいもの表面が透明になってきたら、調味料を加え、中火で5分煮ます。
- お肉を入れ煮込み、あくをとります。
- 弱火~中火で、じゃがいもが柔らかくなるまで15分ほど煮、出来上がり。
お好みで、しらたき等を入れてもおいしいですよ。
醤油の豆知識
醤油の無限の可能性を楽しんでいただいた後は、醤油そのものについての豆知識をご紹介します。
まず、醤油は大豆・小麦・塩から作られた、液体発酵調味料です。なんと、その製造には年単位の月日が費やされています。
様々なメーカーから様々な種類の醤油が発売されていますが、その種類は以下のように大まかに分けることができます。
濃口醤油(こいくち)
(つけかけ、焼き物、煮物)
調理用としては万能の醤油です。
薄口醤油 (うすくち)
(含め煮、炊き込みご飯)
香りも薄いので、直接かけたりするのには不向きです。吸物やうどんつゆなどによく使われます。
たまり
(寿司、刺身、照り焼き、つくだ煮)
ほどんどの成分が大豆で、うまみ成分が濃厚です。食感はどろりとしています。
再仕込み (さいしこみ)
(寿司、刺身、冷やっこ)
別名甘露醤油とも言います。醤油を醤油で仕込むので、倍の材料と時間を要します。その代わりとても濃厚な味わいです。値段は少しお高め。
白 (しろ)
(煮物、吸い物、茶わん蒸し)
豆を炒ったものを少量用いて作る。うまみやコクを抑えて、さらりとした仕上がりです。
また、地域によって独自性をもった醤油もあります。
例えば、九州地方では「甘口醤油」がスタンダードなものとして使われています。濃い口醤油に甘みを加得たものです。
沖縄では、「塩醤油」という、原産の塩を使用したオリジナルの醤油もあります。
また、醤油は味以外にも素晴らしい効果を持っています。
まず、肉や魚などの臭みをとってくれます。これは嬉しいですね。
その外にも、菌を抑制する効果があり、衛生面でも安心して調理できます。
まさに、料理に欠かせない調味料の王様ですね。
まとめ
醤油は日本の料理に欠かせない調味料ですが、あまりにも身近すぎて、普段から「なんとなく」使っていますよね。
私も料理を始めたばかりの頃はレシピ通りに醤油を加えるだけで、醤油にどんな種類があるのか、どんな料理に向いているのか、そんなことを考えたことはありませんでした。
しかし、醤油について知れば知るほど、奥深い調味料であり、無限の可能性を秘めているんだ!ということを実感するようになりました。
あなたのご自宅には今、どんな醤油がありますか? 是非、その醤油に合った調理方で1品でも挑戦していただけると、嬉しいです。